
フリーランスプログラマーになるには?独立に必要な準備やスキルをご紹介!
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現在プログラミングを学習している人や会社員プログラマーの人で、「フリーランスプログラマーとして独立したい」と考える人もいるでしょう。
ただ、フリーランスプログラマーとして独立するために必要な準備やスキルが分からず、なんとなくで独立してしまうと思わぬトラブルや失敗に繋がってしまいます。
実際、準備不足で案件が上手く獲得できずに失敗してしまうフリーランスプログラマーは少なくありません。そのため、事前準備や必要なスキルなどを理解しておくことが重要です。
本コラムでは、フリーランスプログラマーとして独立する際に必要な事前準備やスキル、なるメリット・デメリットについて解説していきます。
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フリーランスプログラマーとは
フリーランスプログラマーとは、個人事業主や副業など会社に所属せずに各種システムやアプリケーションのプログラミング開発業務を請け負うプログラマーのことです。
会社員と比べても自由度が高く、働く時間帯や仕事量、場所などを調整できるなど柔軟な働き方が実現できます。また、会社員と異なり基本給がなく、案件の契約金が基本的にそのまま収入になるため、会社員よりも高収入を目指せることが魅力です。
業務レベルで働けるIT人材が不足している売り手市場の今、フリーランスプログラマー向けの案件は幅広く掲載されており、業務量に応じて掛け持ちもできます。
このように、企業に属せず自分のリソースの範囲内で自由にプログラミング業務が行える人達がフリーランスプログラマーと呼ばれます。
フリーランスプログラマーの仕事内容
フリーランスプログラマーの主な仕事内容は以下の3つです。
それぞれ詳しくみていきましょう。
設計書を基にプログラミングを行う
フリーランスプログラマーは、システムエンジニアが要件を基に設計した設計書通りにプログラミングを行います。この時に、ただ設計書通りにプログラミングするのではなく、要件をしっかり把握して設計することが重要です。
なぜなら、設計書段階では気づけない要件とのズレや設計書自体の間違いが要件を知らないと把握できず作業の出戻りが発生する可能性があるためです。
要件をしっかり把握できれば、設計書を確認した段階や開発の途中で気づいたことを指摘でき、クライアントからの評価も上がり次の案件につながりやすくなります。そのため、上流下流関わらずコミュニケーションを図り要件を理解してプログラミングすることが重要です。
バグを見つけ修正する
システム開発では、どれだけ設計書通りにプログラミングしても最初はバグが発生します。フリーランスプログラマーは、このバグをテストで見つけ修正していき、最終的にバグをなくすことも重要な仕事の1つです。
フリーランスプログラマーが行うテストは主にIT(単体テスト)、UT(結合テスト)、ST(システムテスト)に分けられ段階的にテストを行いシステムの精度を高めていきます。このテストが不十分だとクライアント側が行うUAT(受け入れテスト)時に不具合が多く発生し、信頼を落としてしまう原因につながります。
そのため、あらゆるテストケースを準備してテストを行い、100%の精度でクライアントに提供することが重要と言えるのです。
各種事務処理
請求書類や入金管理などの各種事務処理も仕事の1つです。
独立したフリーランスプログラマーの場合は、個人事業主にあたるため、クライアントへの請求書発行や交渉などの事務処理を自分で行わなくてはいけません。
例えば、クライアントから収入を得るための納品書と請求書の作成・提出や業務で発生した経費・領収証の整理などが事務処理に含まれます。この事務処理は、収入を得るためだけでなく毎年の確定申告をする際に必要になるため、フリーランスプログラマーとして独立する際には忘れてはいけない業務の1つといえるでしょう。
フリーランスプログラマーの年収相場
フリーランスプログラマーの年収相場は、大手フリーランスエージェントサービスの「レバテックフリーランス」によれば、平均の月単価が67万円となっており年換算で804万円です。
「求人ボックス 給料ナビ」の正社員プログラマーの平均年収が419万円となっており、2倍近くの年収差があるためフリーランスとして独立する魅力の1つといえるでしょう。ただ、あくまで平均相場のため、案件に求められる言語スキルや作業内容によって年収が増減します。
今からプログラミングを学習する予定の人で高い年収を実現したい場合は、より平均単価の高いスキルを選ぶことがおすすめです。
フリーランスプログラマーの種類
フリーランスプログラマーには、主に「独立系フリーランスプログラマー」と「副業系フリーランスプログラマー」に分かれており、それぞれ目的や働き方、必要な準備や注意点が異なります。
フリーランスプログラマーの種類についてそれぞれみていきましょう。
独立系フリーランスプログラマー
独立系フリーランスプログラマーは、会社などに所属せず個人事業主としてクライアントと契約を行う働き方です。
会社員の雇用契約と異なり、契約形態は業務委託契約になります。
ある程度自分の裁量で仕事量や案件の数を調整できる形態のため、収入をあげるために案件を掛け持つ人も少なくありません。
個人事業主のため、確定申告時には白色または青色申告を行わなくてはいけないことも特徴の1つです。
副業系フリーランスプログラマー
副業系フリーランスプログラマーは、会社に所属しながら並行してフリーランスとして働く働き方です。
正社員の収入に追加して収入が得られるため、安定的に収入アップが見込めます。
就業時間は、本業の終業後や休日に時間を見つけて作業をするケースが多く、作業時間の関係で常駐案件などではなく単発の開発案件が多いです。
副業に関しては、会社によっては就業規則で禁止されている場合があるため、副業系フリーランスプログラマーを目指す場合は自社の就業規則で副業がどのように取り扱われているか確認しましょう。
フリーランスプログラマーとフリーランスエンジニアの違い
フリーランスプログラマーとフリーランスエンジニアでは、役割や責任の範囲が異なります。
フリーランスプログラマーはシステムエンジニアが作成した設計書を基にプログラミングを行い、テストでバグを発見しシステムの精度を100%に近づけることが役割です。開発工程を担うためプログラミングスキルやテストでバグを発見する観察力などが求められます。
一方、フリーランスエンジニアは要件定義、設計、開発、運用とシステム開発工程全体を一貫して担います。プログラマーとタッグを組んで設計書までの上流工程をフリーランスエンジニアが行い、開発やテストなどの下流工程をフリーランスプログラマーが担う場合が多いです。
全体の管理を行うため、フリーランスエンジニアは開発工程も担うケースが少なくありません。役割や責任の範囲の違いから、フリーランスエンジニアの方が年収が高い傾向にあり、フリーランスプログラマーのキャリアアップ先として人気の職種の1つです。
フリーランスプログラマーとして独立する準備
フリーランスプログラマーとして独立するためには、事前準備が必要不可欠です。準備をしないままフリーランスプログラマーとして独立しても案件が得られず結果的に収入が大きく減少する可能性があります。
フリーランスプログラマーとして独立して失敗しないための主な事前準備として、以下があげられます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
目的や目標を決める
フリーランスプログラマーとしての独立を目指す場合は、まず目的や目標を決めましょう。というのも、目的や目標を明確にすることでフリーランスプログラマーとしての方向性を明確化やモチベーション維持できるなどさまざまな効果が期待できるためです。
例えば、年収を700万円以上にしたいという目標があれば、そうなるように案件取得やスキル学習の計画を立てることができ、また目標に近づくにつれてモチベーションの向上にも効果が期待できます。
目的や目標がないと、方向性が定まらず成長もしづらくなってしまいます。そのため、フリーランスプログラマーとして独立を目指す場合は、まずどうなりたいのか目的や目標を明確にすることから始めましょう。
スキルや知識を身に着ける
フリーランスプログラマーとして独立するうえでプログラミングスキルなど業務に必要なスキルを身に着けることは必要不可欠といえるでしょう。
売り手市場とはいえクライアント側は即戦力を求める傾向にあり、スキルや知識がないと案件が獲得できないケースはめずらしくないためです。
フリーランス案件によっては特定のプログラミング言語だけでなく、それに不随するフレームワークやDB、各種ツールとより実践的な知識やスキルが求められるケースがあります。
スキルの専門性が上がれば単価がアップでき、スキルや知識が増えれば選択できる案件の幅が広がるため、スキルアップのための努力は継続していきましょう。
ポートフォリオを作成する
ポートフォリオは、フリーランスプログラマーの持っているスキルを目に見える形でクライアントに提示できる手段の1つで、案件獲得に大きな影響を与えます。
通常、案件の応募では職務経歴書は求められることがあってもポートフォリオの提出は義務付けられていません。そのため、ポートフォリオの無いフリーランスプログラマーも多いのです。
そこでポートフォリオを作成することで、ポートフォリオのないプログラマーと差をつけることができ、クライアントにポートフォリオのスキルを実業務で活かせるという印象を与えられます。
ただし、ポートフォリオの質が悪いと逆効果になる危険性もあるため、ポートフォリオは定期的に確認して質を高める努力が必要です。
副業で実績を作る
独立するために会社員の段階から副業などを行い実績を作ることも有効な準備の1つになります。
フリーランスプログラマーとして独立した際に特に大変なのが最初の案件の受注で、実績があればない人と比べても案件を獲得しやすいためです。
同じスキルを持っているプログラマー同士で応募案件が競合した場合、実績がある人とない人では、ある人の方がスキルを担保するための材料があるため選ばれやすい傾向にあります。
そのため、クラウドソーシングサービスなどを活用して副業案件を行い実績を身につけることが準備としておすすめです。
ただし、会社によっては副業自体や同業関連の副業が禁止されている場合があるため、副業で実績作りを行う場合は就業規則を確認しましょう。
エージェントに登録する
エージェントに登録することは、フリーランスプログラマーとして独立するうえで必須の準備の1つといえます。
というのも、エージェントは案件獲得や獲得後のサポートをしてくれるためです。
フリーランスプログラマーとして案件を獲得するためには自分でクラウドソーシングサービスで案件応募をしたり、自分の人脈から案件を探したりと自分で営業をかけなくていけません。
エージェントは、フリーランスプログラマーのスキルや実績を基にクライアントから依頼を受けた案件情報とマッチングして案件獲得のサポートをしてくれます。また、案件マッチングだけでなくマッチング後の請求書作成などのお金関連の事務手続きも代行してくれることもポイントです。
案件獲得前後でサポートをしてくれるため、フリーランスプログラマーとして独立する場合はエージェントに登録しましょう。
税金について勉強する
税金について勉強することも独立の準備として重要になります。
フリーランスプログラマーとして独立する場合、個人事業主として確定申告を行わなくてはならず、税金や確定申告について勉強しておかないと、ギリギリになって作成に苦労したり税金関係で損をしてしまう可能性があるためです。
例えば、業務で利用したPCや通勤費用、接待費、通信費などさまざまな控除が利用できますが、確定申告で申告しなければ控除がきちんと適用されません。また、白色申告か青色申告かで10万円から65万円の特別控除が受けられるなど知識がないと損をしてしまいます。また、プログラミングスクールの利用も業務のための学習費用として控除申請が可能です。
フリーランスプログラマーとして、税金対策をしっかり行いましょう。
フリーランスプログラマーになるためのスキルや経験
フリーランスプログラマーになるうえでどんなスキルや経験が求められるか理解することで、どんなスキルを身に着けるべきかどんな経験を積むべきかが見えてきます。
フリーランスプログラマーとして独立するためにどんなスキルや経験が必要かみていきましょう。
プログラミングスキル
フリーランスプログラマーになるためにプログラミングスキルは必要不可欠です。
フリーランスプログラマー案件では基本的に即戦力となる人材を求めています。そのため、クライアントが案件募集でフリーランスプログラマーを選ぶ際にはプログラミングスキルがどれだけあるのか、どれだけ実業務に活かせるのかを判断基準とするのです。
また、フリーランスプログラマー案件の単価が上がっていくほど求められるスキルのレベルも上がるため、フリーランスプログラマーとして収入アップを目指す場合は継続的にスキルのレベルアップを図ることが重要です。
フリーランスプログラマーとして活躍するためにも、プログラミングスキルは必要不可欠なため、独立前に知識やスキルを蓄えましょう。
プログラマーとしての実務経験
プログラマーとして会社員プログラマーとしての仕事や副業案件での実績を積むことはフリーランスプログラマーになるために重要になります。
というのも、多くのフリーランス案件の募集条件に実務経験年数が設定されており、実務経験が少ないと単価の低い案件しか応募できないケースもめずらしくないためです。
例えば、高単価案件になれば「該当プログラミング言語を使った開発5年以上」と募集条件に記載されるケースがあり、その経験を示す職務経歴書が提出できなければ応募しても検討されずに落ちてしまいます。
また、会社員プログラマーでも入社して1年で独立しようとしても単価が低い案件しか受けられない場合も少なくありません。最初から高い案件でスタートしたい場合は3年以上を目安に実務経験を積むことがおすすめです。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルもフリーランスプログラマーになるために必要なスキルの1つになります。
フリーランスプログラマーの業務上でコミュニケーションが図れないと支障をきたし円滑に業務を進められないからです。
クライアントとの要件確認で理解ができず再作業が発生して納期を遅らせてしまったり、プロジェクト内の他のプログラマーと連携が取れずプロジェクト全体に悪影響を与えてしまったりとコミュニケーションスキルがないことに対する問題は多くあります。
また、コミュニケーションスキルは社会人として必要不可欠で、ないとそもそも案件が得られなかったり、得られても業務に支障を出して次の案件につながりません。
特に個人事業主は、業界内での人脈形成も案件獲得につなげるうえで重要になるため、コミュニケーションに苦手意識がある場合は向上させるようにしましょう。
論理的思考力
論理的思考力は、物事を順序だてて考えてシンプルに構築していく力で、プログラミングを行うフリーランスプログラマーに必須のスキルといえます。
論理的思考力がなければ開発工程で発生する問題への対処が遅れてしまい開発スピードが低下してしまうからです。
システムの開発工程でバグや不具合、要件とのずれなどの問題が発生することはめずらしくありません。フリーランスプログラマーは、発生した問題や原因を理解して順序だてて整理しながら修正していきます。
複雑な要件やロジックをシンプルなものに整理することができれば、プロジェクト内での評価も高まり次の仕事に活かしやすくなるため積極的に鍛えていきましょう。
リサーチスキル
最新技術に関するトレンドのキャッチアップやプログラミングスキルに関するリサーチスキルはフリーランスプログラマーを含むIT開発職に必須といえます。
多くのIT技術は日々進歩しており、自分の対応領域のプログラミングスキルも例外ではないため、リサーチスキルがないと技術的に遅れてしまうためです。
特に開発シーンでは、どんなにプログラミングスキルについて精通していても技術的な壁に直面することはめずらしくありません。その際にネットや本などから情報をいかに的確にリサーチできるかで開発スピードが大きく変わります。
リサーチスキルは技術力向上をサポートしてくれるためキャリアアップにも有効です。そのため、フリーランスプログラマーを目指す際にはリサーチスキルも磨きましょう。
セルフマネジメントスキル
フリーランスプログラマーにはセルフマネジメントスキルが重要になります。
なぜなら、フリーランスプログラマーとして独立すると基本的に自分のことはすべて自分で管理しなくてはいけないからです。
フリーランスプログラマーは、会社員ではないため複数のプロジェクトで働くことはめずらしくありません。その際にプロジェクトの数だけ進捗やタスク、時間管理が必要です。
もし管理を怠れば、タスクが重なりすぎて納期に遅れてしまいクライアントからの信頼を失う事態につながります。
仕事を詰めすぎて体調やメンタルを崩してしまえば仕事を長期間できなくなる可能性もあるため、自分の仕事量の管理や体調・メンタル管理もフリーランスプログラマーの仕事の1つと言えるでしょう。
フリーランスプログラマーとして独立するメリット・デメリット
フリーランスプログラマーとして独立するメリット・デメリットを理解することで、独立するかの判断材料や独立後のデメリットに備えることができます。
フリーランスプログラマーのメリット・デメリットについてみていきましょう。
メリット
主に以下のようなフリーランスプログラマーとして独立するメリットがあげられます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
自由度の高い働き方ができる
フリーランスプログラマーは自由度の高い働き方ができることは大きなメリットといえます。
フリーランスプログラマーは、案件選択時に働く場所や時間、仕事量などを自分のライフスタイルに合わせて選択できるためです。
案件には、フルリモート案件を含む多くの在宅案件が含まれており、これまで通勤時間に多くの時間を割かれていた人もその時間を有効活用できます。
また、稼働が週1日からの案件や土日稼働可の案件と幅広くあり、平日の稼働日が限られる人や土日にも働きたい人などその人の目的やライフスタイルに合わせた案件選びも可能です。
会社員の場合、稼働日などが固定だったり出社しなくては行けなかったりと企業ごとにルールがあるため、より自由な働き方ができることはメリットといえるでしょう。
自分の好きな仕事を選べる
自分の好きな仕事を選べることもフリーランスプログラマーになるメリットといえます。
フリーランスプログラマーは、会社が決めた仕事を行わなくてはいけない会社員と違って、仕事内容を自分で確認して選択できるためです。
会社員の場合、自分が持っていないスキルに関する仕事も振られるケースがあり、そのための勉強や準備が必要になります。また、振られる仕事が必ずしも興味のある内容とは限りません。
フリーランスプログラマーは、自分の持っているスキルに合わせてマッチする案件から自分の興味のある業界や企業、仕事内容から選べます。
自分が興味のある仕事を選ぶことができ、仕事内容に関するストレスも軽減できるため、メリットの1つといえるでしょう。
会社員時代よりも高収入を目指せる
会社員時代よりも高収入を目指せることも大きなメリットの1つといえます。
なぜなら、会社員時代と同じような業務でもフリーランス案件になると単価が大きく上がる傾向にあるためです。
会社員の場合、貢献度や勤務年数など会社が定めるさまざまな評価基準によって毎月支払われる給料が決められており、スキルの習熟度に関わらず大きな差が生まれにくい傾向にあります。
フリーランスプログラマーの場合は、案件自体に対する単価、すなわちフリーランスプログラマーのスキルに対する対価として報酬が支払われるため、スキルを高い水準で持っていればその分単価も上がるのです。単価のアップだけでなく、土日稼働案件なども行い仕事量を増やせばさらに収入も上げられます。
スキルの高さや仕事量に比例してより高い収入を目指せるため、独立の大きなメリットといえるでしょう。
経費計上で節税できる
フリーランスプログラマーは、経費計上で節税できることもメリットといえます。
フリーランスプログラマーであれば業務に関連する出費はすべて経費として計上できるためです。
会社員プログラマーの場合、経費申請できる品目にはルールが決められており、業務に関連することなのに経費申請ができないケースがめずらしくありません。
フリーランスプログラマーであれば、業務に使用するPCやスキル学習に用いた書籍代やスクール代、移動費用、仕事場所の利用に関する諸費用をすべて経費計上することができます。
その他の控除を活用することで来年度の税金を少なくすることも可能なため、経費計上を有効活用しましょう。
需要が増加している
フリーランスプログラマーの需要が増加傾向にあり案件数が増えていることも独立するメリットの1つといえます。
需要に対してスキルを持ったフリーランスプログラマーが少ないため、独立後もスピーディーに案件獲得できるだけでなく、案件に着手している状態を継続しやすいためです。
昨今の技術の発達によって多くの業界・業種が業務のデジタル化を進めています。その影響で現在まで慢性的な技術者不足が続いており、案件があるのに技術者が足りない状況になっているのです。
そのため、多くのエージェントサービスがありますが、現在も途切れることなく多くの案件が公開されています。
売り手市場の今、フリーランスプログラマーとして独立することでスピーディーな案件獲得を行えるためメリットといえるのです。
デメリット
主に以下のようなフリーランスプログラマーとして独立するデメリットがあげられます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
有給休暇や福利厚生がない
フリーランスプログラマーは、個人事業主のため有給休暇や案件先の企業が提供する福利厚生サービスが受けられないことがデメリットといえます。
なぜかというと、仕事量の調整を誤ったり、これまで会社側で対応されてきた控除や補助、各種サービスがなくなるからです。
有給休暇がないということは、休むこと自体が収入の減少につながります。収入が不安定になりやすいフリーランスという立場上、休んで収入を減らしたくないと考えて休みがとりづらくなってしまうのです。
また、福利厚生がないことで、これまで会社側で対応してきた健康保険や年金のための金額調整を自分で行わなくてはならず、また退職金やボーナスなどの制度もありません。
有給がないことで休みがとりづらくなってしまうことや業務以外の作業が増えたり、各種サービスを受けられなくなるため、独立するデメリットといえるでしょう。
事務手続きをする必要がある
フリーランスプログラマーとして独立する場合、案件以外にも税務処理などの各種事務手続き作業をしなくてはいけないこともデメリットといえます。
今まで会社が代わりに行っていた税務処理などの手続きをすべて自分でしなくてはならず、慣れていないと多くの時間を取られてしまうためです。
特に確定申告は、必ず行う必要があり、怠ってしまうと最悪脱税として罰則を受ける場合があります。また、控除書類の作成や管理をしっかりしないと数十万円単位の控除を逃してしまいその分来年度の税金が上がってしまうのです。
自分の業務以外にもやらなくてはいけない作業が増えるため、デメリットといえるでしょう。
案件獲得のために自分で営業しなくてはいけない
案件獲得のために自分で営業しなくてはいけないこともデメリットといえます。
案件獲得のための営業にかかる時間と労力が大きく、また営業スキルも求められるためです。
例えば、案件のマッチングまで行ってくれるエージェントを利用する場合でも、案件マッチング後の面談でのアピールは自分で行わなくてはならず、自分を効果的に売り込めなければ案件制約につながりません。
案件紹介サービスを利用しない場合は、自分の人脈やSNSなどを駆使して自分で案件とマッチングするよう営業を掛けることが必要です。
自分自身を売り込まないと案件獲得できないため、営業が苦手な人や営業に時間と労力を割きたくない人にとっては大きなデメリットといえるでしょう。
案件獲得できなければ収入はゼロ
フリーランスプログラマーは、案件獲得ができなければ収入がゼロになってしまうこともデメリットといえます。
会社員のように固定給が発生しない分単価が高い傾向にあっても案件獲得できなければ収入はゼロになり、独立したことで収入が下がってしまうリスクがあるためです。
例えば、最初は案件が獲得できて順調に収入をあげても契約満了して案件が終了した後に仕事がないとその期間は収入がゼロになります。安定した収入を確保するためには、継続的な案件獲得が必要不可欠です。
案件が獲得できても継続性がないと、案件がない期間の収入がゼロになってしまい結果的に会社員時代よりも収入が下がる可能性があるため、デメリットといえるでしょう。
すべて自己責任
フリーランスプログラマーは、個人事業主のためすべてが自己責任です。
会社員時代は、トラブルに見舞われても上司や会社が守ってくれていたことが、独立とともにすべて自分で責任を取らなくてはいけません。
自己責任として考慮が必要なリスクとしては、技術的な問題や法的なリスクがあります。技術的に分からないことは上司や同僚がいないため自分で調べるしかありません。
法的リスクでは、契約に関する問題で賠償が発生する場合も会社ではなく自分でなんとかする必要があります。
このようなリスクに対してもすべて自分で対処する必要がある点でもデメリットといえるでしょう。
フリーランスプログラマーの案件獲得方法
フリーランスプログラマーとして独立する場合、案件獲得方法を理解することは重要です。
フリーランスプログラマーの主な案件獲得方法には主に以下のような手法があげられます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
フリーランスエージェント
フリーランスプログラマーの案件獲得方法としてフリーランスエージェントの利用は一番ポピュラーな方法になります。
フリーランスエージェントは、案件獲得前後でサポートを実施しスムーズにキャリアを進めることができるためです。
専門のエージェントがフリーランスプログラマーのスキルや経験に基づいて案件をマッチングしてくれるだけでなく、各種請求作業やネットワーキングの確保、キャリアに関する相談とサポートしてくれます。
自分の希望条件にあう案件とマッチングしてくれるだけでなく、その後のサポートも充実しており仕事の効率や質の向上効果が期待できるため、おすすめの案件獲得方法といえるでしょう。
クラウドソーシングサービス
クラウドソーシングサービスも、フリーランスプログラマーが案件獲得するための方法の1つです。
クラウドソーシングサービスはクライアントとフリーランスプログラマーをつなげるプラットフォームで、幅広い案件の選択肢と応募までが簡単に実施できるため、有効な案件獲得方法となります。
フリーランスエージェントと混同しやすいですが、個別対応やサポートを行ってくれるエージェントの有無や案件を自分で検索するかエージェントからの紹介から決めるかの違いがあり、幅広い案件から自分がやりたい案件を選びたい場合におすすめです。
またクラウドソーシングサービスは、副業系の案件が比較的多いため、副業案件で実績をつけたい場合や継続案件がない空白期間を埋める目的にも利用されます。
フリーランスエージェントと同じくらいポピュラーな案件獲得方法のため、ニーズや働き方に合わせて使い分けましょう。
営業をかける
人脈やインターネットを介して自分で営業をかける方法も、フリーランスプログラマーが案件獲得する方法の1つです。
直接クライアントに営業をかける方法のため信頼関係が築きやすく、また仲介業者を挟まないため中間マージン料を取られません。すべての交渉を自分で行うため、営業スキルやマーケティングスキルが身につき、今後の案件獲得に役立つのです。
例えば、会社の公式HPでプログラマーを募集している場合に自分で申し込んだり、SNSを活用して生まれた人脈から案件を見出したりするケースがあります。
そのため、自分で営業をかけることもフリーランスプログラマーの案件獲得方法といえるのです。ただし、自分で営業をかける場合、クライアントの精査は自分でしっかり行わないとトラブルに発展するケースもあるため気を付けましょう。
今の職場でそのまま独立
客先常駐のSierによくあるケースとして、今の職場でそのまま独立するケースもあります。
案件を探したり、探している間の空白期間なくすぐにフリーランスプログラマーとして活動できるため、チャンスがあれば検討したい案件獲得方法の1つです。
この方法は、前職の会社の同意や協力がないと法的トラブルに発展するケースがあります。同じ企業に個人事業主として再契約したり、系列のエージェント企業を介した契約をしたりと独立するための仕組みが整っているかを確認したうえで、その方法をとるか検討が必要です。
ただ、上手くいけば案件獲得のための活動は最小限にして、すぐにフリーランスプログラマーとして活動できるため、案件獲得のための方法といえるでしょう。
プログラマーとしての独立にはプログラミングスクールの利用がおすすめ
フリーランスプログラマーとして独立を考えている場合は、プログラミングスクールの利用をおすすめします。
なぜなら、プログラミングスキルの学習から案件獲得までのサポートがあったりフリーランスプログラマーとして独立した際に経費計上ができたりするためです。
具体的なメリットとして、プログラミングスクールの場合は独学と異なり、実践経験豊富な講師からノウハウを吸収できるだけでなく、質問などを通してより知識を深めることができます。ポートフォリオ作成や最初の案件獲得までサポートと、知識だけでなく独立した後のサポートがあることも魅力です。
学習から案件獲得までのサポートや経費計上で節税対策できるため、独立を考えている場合には、プログラミングスクールの利用も検討しましょう。

フリーランスエンジニアを目指せるプログラミングスクールおすすめ13選!未経験からでも独立できる?
フリーランスプログラマーになるには?まとめ
本コラムでは、フリーランスプログラマーとして独立するために必要な基本情報やなるための準備、必要なスキルについて解説しました。
フリーランスプログラマーとして独立した後にスムーズに案件を獲得するためには、スキルの向上や目標設定、エージェントへの登録など、主に下記の事前準備をすることが重要です。
売り手市場で準備不足の中、独立するフリーランスプログラマーが少なくありません。差をつけて有利に案件獲得を進めるためにも、スキルや経験の獲得、事前準備は怠らないようにしましょう。