フリーランスエンジニアはやめとけ？その理由や実態、対処法を解説

フリーランスエンジニアの需要はある

IT人材の不足を背景に、フリーランスエンジニアの需要は高まっているため、目指すことは十分可能です。

クラウドソーシングサイトを運営しているランサーズ株式会社が2021年～2022年にかけて行った調査によると、フリーランス人口が増加傾向にあることがわかります。

特にコロナ以降は人口ベースでも経済規模ベースでも増加しているため、多くのフリーランスの人がより稼ぎやすい状況にあると言えるでしょう。

また、ITフリーランスの求人紹介などを手掛けるINSTANTROOM株式会社が2024年に行った調査では、ITフリーランス人口は2024年に前年比107.1％増加し、約35万人に達しています。

同社の試算では2028年ごろには、フリーランス人材が国内IT人材の40％を占める割合になるとも考えられています。

フリーランスエンジニアの需要は今後も高まっていくことが予想されるため、目指すのには最適な時期と判断できるでしょう。

フリーランスエンジニアはやめとけと言われる理由7選

フリーランスエンジニアは今後、ますます活躍の機会が増えていくと考えられています。しかし、一部では「やめとけ」との声が見られるのも事実です。

ここでは、フリーランスエンジニアがやめとけと言われる理由を7つ紹介します。

収入が安定しにくい

フリーランスエンジニアはやめとけと言われる理由は、収入の不安定さです。会社員と違い、案件が途切れればその分の報酬はゼロになります。

また、企業に雇用されているわけではないため、有給休暇など法定休暇はなく、休暇中の収入は保証されません。

さらに、単価が高く見える案件でも、会社員が受け取るボーナスや退職金、各種手当などの福利厚生を含めて考えると、実質的な収入面での差は大きくないこともあります。

毎月の収入が安定しづらく、生活設計が難しい点からやめとけという声も多く聞かれます。

エンジニアとしての経験と高いスキルが求められる

フリーランスエンジニアとして安定的に案件を獲得するためには、実務経験と高度なスキルが不可欠です。

実際の案件では、次のように具体的な開発経験が欠かせません。

フリーランス向け求人の多くは、設計から運用までを一人でこなせるレベルのエンジニアが対象であり、未経験者やスキルが浅い人には参入が難しいのが現実です。

フリーランスは「自分を商品として売る」働き方であるため、技術力だけでなく、自己管理能力やクライアントとのコミュニケーション力も問われます。

営業力も必要

フリーランスエンジニアとして成功するためには、プログラミングスキルだけでなく「営業力」も欠かせません。

会社員であれば、プロジェクトは上司や営業部門が取ってきてくれますが、フリーランスになると自ら仕事を獲得することが必要です。自分のスキルや実績を適切にアピールし、クライアントとの信頼関係を築く力が問われます。

具体的には、ポートフォリオの整備、SNSやブログでの情報発信、クラウドソーシングやエージェントサイトでの提案文の作成などを行うことが大切です。

営業力の有無によって案件を安定して受注できるかが変わるため、たとえエンジニアであっても営業力は欠かせません。

景気に左右されやすい

フリーランスエンジニアは景気に左右されやすいこともやめとけと言われる理由の1つとなります。

フリーランスエンジニアは雇用契約ではないため労働基準法が適用されず、不景気時などのコストカットの対象になりやすいためです。

会社員の場合は、解雇に関して労働基準法にルールが定められており、簡単に解雇できないようになっています。しかし、フリーランスエンジニアの場合は解雇扱いではないため契約解除となるのです。

景気によって左右されやすいため、突然の契約解除に備えて他の案件を掛け持ちしたり、別のスキルを学習したりと準備が重要になります。

スキルアップしにくい

フリーランスエンジニアは、スキルアップがしにくいこともやめとけといわれる理由の1つとなります。

会社員と違い研修制度はなく、またフリーランスエンジニアは自分の持っているスキルに関する案件を受ける傾向があり、既存のスキルを使うだけではスキルアップの機会が少ないためです。

具体的には、アプリケーション開発案件でJavaを使用する場合、案件中は基本的にJavaしか利用しないためその他のスキルアップは案件を受けているだけでは期待できません。スキルアップをするためには、別途勉強の時間を設けて自己投資する必要があります。

スキルアップすることで案件の単価アップや選択肢が広がるため、積極的に自己投資をしていきましょう。

すべて自己責任

フリーランスエンジニアは、自分ですべての責任をとらなくてはいけないこともやめとけと言われる理由の1つといえます。

フリーランスエンジニアは個人事業主のため自由度が高い反面、業務上で問題が発生した場合にすべて自己責任で対処しなくてはいけないためです。

これまで会社が行ってきた税務処理やクライアントへの対応はすべて自分で行わなければなりません。また、収入も会社が保障してくれるわけではないため、働かなければそれだけ収入が減ります。

いい意味でも悪い意味でも自由度が高いため、すべてが自己責任な状況を受け入れられることがフリーランスエンジニアとして重要です。

フリーランスエンジニアになって後悔した末路

ここからは実際にフリーランスエンジニアになって後悔した人の末路を紹介します。失敗談を理解することで、自分なりの対策方法が見えてきます。

住宅ローンが組めない

フリーランスエンジニアとして働くと、安定収入がないと見なされ、住宅ローンの審査で不利になることがあります。

事実、SNSではフリーランスエンジニアになった結果、住宅ローンが組めなかったという声が見られます。

フリーランスエンジニアになって唯一後悔したこと！

「住宅ローンが組めない」

当時は住宅ローン組みたくなるとは思っていなかったら何も考えず辞めてしまいました 😂 昔の自分に喝を入れてやりたい#駆け出しエンジニアと繋がりたい

— makomori (@makomori26) April 13, 2022

会社員であれば勤続年数や月収などで信用が評価されますが、フリーランスは収入が不安定と見なされやすく、融資条件が厳しくなるのが現実です。

とくに金融機関によっては、直近3年間にわたる安定した収入の証明を求められることが一般的で、その間に売上が下がると審査に通らない可能性もあります。

将来的にマイホームを購入したいと考えている場合には、フリーランスになる前に住宅ローンを組むなど、計画的な対応が必要です。

ポータブルスキルが身に付かない

フリーランスエンジニアとして働くと、マネジメントスキルやネゴシエーションスキルといった「ポータブルスキル（汎用性の高いスキル）」を身につける機会が限られます。

企業の正社員であれば、部下の育成や組織の拡大に関わる業務を通じて、将来的な管理職へのステップアップが期待できますが、フリーランスでは主に技術者としての役割にとどまりがちです。

フリーランスエンジニアになりたい人は多いのかもしれないけどぶっちゃけ金とエンジニアスキル以外には手に入らない。ま、それでいいならいいけど後悔しないようにね。

— rokoroko (@rokoroko_6565) November 6, 2021

年齢を重ねるとともに、多くのエンジニアはマネジメント層へ移行していきますが、フリーランスの場合はその道が閉ざされることもあり得ます。

スキル一本で収入を維持する必要があるため、将来的にマネジメントも視野に入れている人は、独立のタイミングを慎重に見極めることが重要です。

実力不足で辞めた

フリーランスエンジニアとして独立したものの、実力不足を痛感して短期間で辞めざるを得なかったというケースは少なくありません。

10代の頃はフリーランスエンジニア目指してたので経験値と経験年数詰むために働かせてもらうように面接行ってたんですよ

自社開発企業の面接自体は落ちなかったんですが2年独学したのに実力なくて2〜3ヶ月後に切られるムーブを繰り返してました笑

3回切られ向いてないんだなと思いエンジニアをやめた

— T@🍎に精通してる人 (@tomotomo_web) September 15, 2022

フリーランスには即戦力としてのスキルが求められ、企業が求めるレベルは想像以上に高いことが多いです。

とくに実務経験が浅い場合や、特定の技術にしか精通していない場合には、複雑な要件への対応が難しくなり、現場での信頼を失うこともあります。

また、実務を経験して初めて分かる問題も多く、知識だけでは通用しないと感じる場面も多いでしょう。こうしたギャップに苦しみ、やむなくフリーランスを諦める人も少なくないのが実態です。

ライバルが強すぎて案件が取れない

フリーランスエンジニアの世界では、「スキルがあるのは当たり前」という前提のもと、同じ案件に対して多数の高スキル人材が競合します。

中には、10年以上のキャリアを持つベテランエンジニアや、複数の分野に精通したフルスタックエンジニアも多く、彼らと同じ土俵で案件を取り合うことが必要でｓｙ。

事実、SNSの口コミでも、ベテランエンジニアが市場に出てきて案件が取れないという声も見られます。

クソ雑魚フリーランスエンジニアだけど
コロナのせいでリモートとか言う案件が出てきて
全国の強豪と戦わないといけなくなるのマジで地獄

— きつね (@fncFoxInit) October 5, 2020

実績が乏しい、スキルが狭い、自己PRが弱いといった場合には、案件を獲得できず苦戦することもあります。

とくに駆け出しのフリーランスは、安価な単価での受注を強いられるケースもあり、理想と現実のギャップに悩む人も少なくありません。ライバルの強さを理解したうえで、差別化戦略や継続的なスキルアップが不可欠です。

フリーランスエンジニアをやめとけとならない人の特徴

フリーランスエンジニアになることは多くの人に可能性があるものの、向き不向きがあります。

ここでは、フリーランスエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。

大規模開発など深い経験がある

フリーランスエンジニアとして成功しやすいのは、大規模開発プロジェクトなどで深い実務経験を積んできた人です。

特定の分野に精通している、あるいは多様な案件に携わってきた経験がある人は、即戦力としての評価が高く、案件の獲得にも有利です。

また、実務経験の中でトラブルシューティングやパフォーマンス改善など、現場で必要とされる課題解決能力を培っているため、高い自走力があります。

経験の深い人材は、依頼側から「この人に任せれば安心」と信頼を得やすく、リピートや紹介による案件の継続も期待できます。つまり、経験や実績がそのまま営業力となり、安定したフリーランス生活を築く大きな武器となるのです。

コミュニケーションスキルが高い

フリーランスエンジニアとして成功するためには、技術力だけでなく高いコミュニケーションスキルも不可欠です。

プロジェクトを成功させるためには、クライアントやチームメンバーとのやりとりを通じて、業務を円滑に進めることが求められます。

とくにフリーランスは「外部の人間」として扱われるため、プロジェクトメンバーと信頼関係を築くためには、自分から積極的にコミュニケーションを取る姿勢が重要です。

また、チーム開発ではスキルと経験を評価され、リーダーやサブリーダーを任されるケースもあるため、マネジメント経験があるとさらに重宝されます。

円滑な対人関係を築けることが、フリーランスとしての安定受注や長期案件の継続に繋がります。

企業のビジョンに対する意識や熱量が高い

フリーランスエンジニアの中でも、単に業務をこなすだけでなく、その業務が企業全体の目標にどう貢献しているのかを意識できる人材は重宝されます。

とくにスタートアップや開発スピードが求められる現場では、方向性の共有やチームの連携が重要になるため、ビジョンへの共感と熱量を持って業務に取り組む姿勢が重要です。

企業の意図や熱量を理解して動ける人は信頼関係を構築しやすく、継続的な案件受注にもつながります。

企業の目指す未来を自分ごととして捉えられるかどうかが、フリーランスとしての成功に大きな影響を与えるのです。

自分で学習する習慣がある

フリーランスエンジニアとして継続的に案件を獲得していくには、自ら学び続ける姿勢が欠かせません。IT業界は変化のスピードが非常に早く、求められるスキルも日々進化しています。

最新の技術やフレームワークに追いつけないと、すぐに市場価値が下がり、案件の獲得が難しくなるのです。

ITトレンドの流れに付いていくことが必要なため、プログラミングが純粋に好きで、常に新しい情報をキャッチアップできるような「自学習の習慣」がある人は、フリーランスに向いています。

スキルを磨き続ける努力がそのまま収入や案件の質に直結するため、日々のインプットとアウトプットを楽しめることが重要です。

需要が高いスキルを習得している

フリーランスとして安定した案件を獲得するためには、需要が高いスキルを身につけていることが非常に重要です。どれほど高いスキルを持っていても、そのスキルを求める案件がなければ意味がありません。

例えば、レバテックキャリアが2024年に行った調査によると、フリーランス向け案件ではJavaやJavaScriptの案件が多い結果となっています。

需要の高いスキルを習得していれば、それだけ多くの求人から案件を選べ、チャンスも広がります。

一方で、案件数は少なくても希少性の高いスキルを習得しておくのも効果的です。

最近注目されているDartやFlutterなどの新興言語に関する開発は対応できるエンジニアが少ないため、単価が高く、ライバルも少ないというメリットがあります。

市場の動向を見極め、自分の強みに合わせたスキル選びが成功の鍵となります。

一定の貯えがある

一定の貯蓄がある人はフリーランスエンジニアに向いています。フリーランスエンジニアとして独立した直後に、すぐ案件が獲得できるとは限りません。

とくに現在勤めている会社と継続的に契約を結ぶ予定がない場合には、収入ゼロの期間を見越して準備することが大切です。理想としては、万が一に備えて、最低でも3ヶ月分の生活費を貯蓄しておくと良いでしょう。

貯蓄があることで、焦って単価の低い案件を受けてしまうリスクを避けられ、余裕を持って条件の良い仕事を探せます。

また、就業中からフリーランス向けエージェントに登録し、キャリア相談や案件紹介を受けておくと、スムーズな切り替えが可能になります。計画的に準備を整えておくことで、安定したフリーランス生活をスタートできるでしょう。

フリーランスエンジニアをやめた方がよい人の特徴

フリーランスエンジニアをやめた方がよい人の特徴は、以下のとおりです。

経験が3年未満のエンジニア

フリーランスエンジニアを目指すうえで、実務経験が3年未満の人は慎重に判断すべきです。一般的に、経験が浅いとスキルレベルが不十分とみなされ、即戦力としての評価を受けづらくなります。

実際、多くのフリーランス向け案件では「実務経験3年以上」が応募条件として設定されており、3年未満では応募自体が難しいこともあります。

3年以上の経験があるエンジニアであれば、設計からリリースまでを一通り経験している可能性が高く、ある程度技術力があると判断できます。

また、5年以上の長いエンジニア経験があり、マネジメント経験がある場合は希少価値の高い人材として、より条件の良い案件にチャレンジも可能です。

リーダーや上流工程を一通り経験して市場価値を高めるためには、まずは企業で5年程度の経験やマネジメント経験を積んでから独立するのが理想です。

自己管理が苦手

フリーランスエンジニアとして働くには、自己管理能力が非常に重要です。会社員と異なり、仕事の量や進捗、スケジュールをすべて自分で管理しなければならず、自由な働き方の裏には大きな自己責任が伴います。

納期の遅れやタスクの漏れがあれば、信頼を失うだけでなく、継続的な案件獲得も難しくなります。

また、業務のみならず、経費の管理や確定申告など、税務関連の業務もすべて自分で行うことが必要です。

もし自己管理に自信がない場合は、フリーランスではなく、まずは会社員として経験と習慣を積み上げてから独立を検討するのが賢明です。

仕事は安定が大事と考えている

仕事において「安定」を重視する人にとって、フリーランスエンジニアという働き方は不向きなケースもあります。フリーランスは一般的に3～6ヶ月単位の案件に参画するケースが多く、継続的な報酬が保証されているわけではありません。

案件と案件の間、いわゆる“つなぎ”の期間には報酬が発生しないこともあり、収入が不安定になりがちです。

生活を安定させるには、常に新たな案件を探す必要があり、収入面での浮き沈みにメンタル的な不安を抱えることもあります。

毎月決まった給与を受け取りたい、長期的に雇用されたいという価値観を持っている人は、会社員という安定した雇用形態のほうが適しているでしょう。

案件例から見るフリーランスエンジニアに必要なスキル

次に案件例を基にフリーランスエンジニアに必要なスキルを解説します。

開発エンジニア：開発経験＋関連業界知識

フリーランスの開発エンジニアとして活躍するには、単なるプログラミングスキルだけでは不十分です。

以下のように業務系システム、ECサイト、医療、金融など、それぞれの業界特有の業務フローや制約に関する知識が求められる場面が多くあります。

例えば、金融業界向けの開発案件では、セキュリティ基準や法令遵守の理解が重要視されます。

また、保守・運用フェーズまで見据えた設計や、業界ごとのセキュリティ要件を満たす開発など、業界知識と技術のバランスが必要です。

クライアントから即戦力として期待されるフリーランスにとっては、開発経験の深さに加え、関連業界への理解がプロジェクト参画の大きな鍵になります。

Webエンジニア：開発・デザイン経験＋上流工程

ホームページ制作を担うフリーランスWebエンジニアには、HTML/CSSやJavaScriptなどのフロントエンド開発スキルに加え、デザインツールを使ったUIデザイン経験が求められます。

さらに、単なる実装だけでなく、ディレクションや要件定義といった「上流工程」に対応できるかどうかが案件獲得に重要です。

例えば、「クライアントの目的を理解し、集客につながる構成を提案できる」「ユーザー視点でUI/UXを設計できる」といった力が重要視されます。Webエンジニアとして信頼を得るには、技術力と提案力を併せ持つことが不可欠です。

インフラエンジニア：クラウドスキル＋マネジメント経験

フリーランスのインフラエンジニアには、AWSやAzure、GCPといったクラウド環境の構築・運用スキルをはじめ、プロジェクト全体を見渡すマネジメント経験も重要視されます。

現在の案件では、「システム全体のインフラ設計」や「IaC（Infrastructure as Code）による自動化」、「障害発生時の即時対応能力」などが問われることが多いです。

単なる保守ではなく、上流工程である設計段階から関われる人材が重宝されます。

また、メンバーやクライアントと円滑に連携を取るための進行管理やコミュニケーション力も求められるため、技術だけでなく調整力や責任感も必要不可欠です。

フリーランスエンジニアとして安定するための方法

フリーランスエンジニアは何よりも安定して案件を獲得し続けられるかが重要です。ここでは、フリーランスエンジニアとして安定するための方法を紹介します。

開発スキルにプラスした経験を積む

フリーランスエンジニアとして長期的に安定し、高単価を目指すためには、開発スキルに加えてマネジメントや上流工程の経験を積むことが欠かせません。

例えば、下流工程のみの経験が3年程度の場合、月単価はおおむね60～70万円が上限となりがちです。

より高い報酬を目指すには、要件定義や設計、プロジェクト管理といった「作業者」以外のポジションでの実績が求められます。

設計やマネジメントなどのスキルは、フリーランスになってからでは習得が難しく、実務経験として積みにくいため、会社員のうちに意識的に担当しておくことが重要です。

自身の市場価値を高めるためにも、単なる開発者から一歩進んだ経験を積むことが将来の安定につながります。

仕事量を意識的に調整する

仕事量を意識的に調整することもフリーランスエンジニアとして失敗しないために重要です。

フリーランスエンジニアは契約形態的に有給休暇がないため、体調を崩して休んでしまえばその分の収入がなくなります。体調管理を行うこともフリーランスエンジニアの重要な仕事の1つです。自分のキャパシティの範囲内で仕事量を調整することで、継続的な稼働が可能になります。

仕事量を調整して稼働を1日減らして勉強の日にするなど自分の時間を設けることでスキルアップに時間を設けることも可能です。

このように仕事量を調整するメリットは多いため、フリーランスエンジニアとして失敗しないためにも意識的に調整するようにしましょう。

コミュニティを広げる

コミュニティを広げることもフリーランスエンジニアとして失敗しないための対処法の1つといえます。

フリーランスエンジニアは個人事業主のため、人とのつながりが希薄になりやすいです。そのため、悩みや技術に関する相談があっても気軽にできない人が少なくありません。

フリーランスエンジニアのコミュニティなどに参加することで、同じフリーランス同士で相談しあうことが可能です。コミュニティから案件獲得につながるケースもめずらしくないため、参加して損はありません。

また、案件先での人間関係をしっかり構築することで案件の継続や別の案件を新しくもらえる可能性があるため、コミュニティを広げる努力を怠らないようにしましょう。

フリーランスエンジニア向けエージェントを活用する

フリーランスエンジニア向けエージェントを活用することは、失敗しないための対処法の1つです。

フリーランスエンジニアは自分で営業を行い案件獲得をしなくてはいけません。案件の応募だけでなく交渉や契約締結、請求書作成とフリーランスエンジニアは案件獲得のためにしなくてはいけない作業が多いです。

フリーランスエンジニア向けエージェントは、案件紹介やマッチング、条件交渉、契約締結、請求書作成と案件に関わるさまざまな作業を代行してくれます。

昨今では、フリーランスエンジニア向けエージェントを利用して案件を獲得するケースが多いため、フリーランスエンジニアを目指す場合はエージェントを登録しましょう。

フリーランスエンジニアにおすすめのエージェント5選

プロリア プログラミングがおすすめするフリーランスエンジニア向けのエージェントサービスを5つ紹介していきます。

レバテックフリーランス

レバテックフリーランスは、IT専門で20年続くフリーランスエージェントサービスです。常時提案可能案件数約4,000件、12職種・44言語に対応した業界最大級の案件数を誇ります。

特徴として、取扱案件の多くが企業からの直接受注のため「高額・安定報酬」を実現しており、実際、利用者の平均年収も881万円と高水準となっています。

また、フリーランスエージェント業界内で「登録者数No.1」「業界認知度No.1」の実績があることから、認知度や信用度が高いエージェントを探している方に特におすすめできるエージェントです。（参照：レバテックフリーランス）

登録後は、最新の業界動向や現場情報、スキルや技術に精通したコーディネーターが担当に付き、要望にあった案件を紹介。さらに担当者が、面談対策から企業との条件交渉・契約代行まで対応してくれるため、営業にかかる時間や労力を削減できるのも嬉しいポイントです。

なお、登録者限定で利用できる「マイページ機能」を活用すれば、スカウト機能の利用や非公開案件へのアクセスなども可能になるため、自分に適した案件に関する情報を効率よく収集することができます。専任担当者のサポートを受けながら、自分でも積極的に案件獲得に動きたいという方にも、レバテックフリーランスは適していると言えるでしょう。

Midworks（ミッドワークス）

Midworksは、フリーランスの方とクライアントのマッチングをサポートする、IT系フリーランスエンジニア専門のエージェントサービスです。

エンド・Sler直案件が全体の約70％を占め「正社員から年収最大600万円アップ」など、年収アップ実績が多数あるのがMidworksの大きな強みの一つとなっています。（参照：Midworks）

保有案件数が豊富なのもMidworksの特徴で、公開案件数は10,000件以上、さらに非公開案件が全体の80％を占めるため、希望やスキルに合った優良な案件情報にアクセスしやすいのも嬉しいポイントです。

また、経験豊富な担当者が案件紹介から参画までを強力にサポートするため、最短1日で案件参画が決定。案件参画後も、定期的なヒアリングや稼働環境のケアなど案件継続サポートを受けられます。

さらに、万が一案件が途切れた場合は報酬を60％保障される（※）ため、焦らず落ち着いて次の案件を探せるのも他にはない特徴と言えるでしょう。収入が不安定になりがちなフリーランスの方にとって、収入保証は心強い味方となるはずです。

※申込み後、担当コンサルタントの面談が実施され、面談内容などをもとにした審査がおこなわれます。

TECH STOCK（テックストック）

TECH STOCK（テックストック）は、案件紹介事業やコンサルティング会社としての経験や実績をもつフリーランス向けエージェントサービスです。

TECH STOCK（テックストック）の特徴として、運営会社のINTLOOP株式会社がコンサルティング会社の経験・実績があり、クライアント企業との信頼関係が強いという点が挙げられます。強い信頼関係を背景とした直接発注案件が多く、「月額80万円以上の高報酬の案件」をユーザーへ紹介できるという点は、TECH STOCKの大きな強みです。（参照：TECH STOCK）

高単価案件や上場企業案件などエンジニアにとって魅力的な案件が多数掲載されており、月80万円以上の案件が60%、リモート案件は72%以上が案件としてもっています。登録者の平均年収も935万円と高いため、フリーランスエンジニアとして高収入を目指したい人におすすめです。

また、TECH STOCKはフリーランスエンジニアが安心して働けるよう、サポート体制の充実にも注力しています。業界最速水準の支払いサイト（15日）や、会員限定の福利厚生サービス「fukurint -フクリント-」の提供など、フリーランスファーストのサポート・サービスを用意している点は、フリーランスエンジニアにとって、非常に嬉しいポイントだと言えるでしょう。

ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズは、フリーランス・IT起業家の自立を支えることに特化したフリーランスエージェントです。ITプロパートナーズの特徴として「クライアント企業と直接契約を結んでいる点」が挙げられ、エンド直のため、高単価の案件が多いという強みがあります。

また、ITプロパートナーズは週2日・週3日の稼働案件の保有数が豊富なため、自分のペースでゆっくりと働きたい方や、副業を探しているフリーランスエンジニアに適したエージェントです。なお、エンド直の高単価な案件が多いため、公式サイトには「週3日の稼働でも、生活に十分な報酬を手に入れられる」と明記されています。（参照：ITプロパートナーズ）

報酬面以外のメリットとしては、トレンド技術を積極的に取り入れたスタートアップ・ベンチャー企業の案件が多いことが挙げられます。「報酬よりも、新しい技術に触れて学ぶ機会重視して案件を選びたい」といったニーズにも応えられる点は、他のフリーランスエージェントにはない魅力と言えるでしょう。

Lancers Agent（ランサーズエージェント）

Lancers Agent（ランサーズエージェント）は、大手クラウドソーシングサービス「Lancers」を提供するランサーズ株式会社が運営するフリーランスエンジニア向けのエージェントサービスです。

元請直案件や上流工程案件を多く取り扱っているため、高単価案件が多く利用者の稼働後の報酬UP実績も多数あるため、年収UPを目的にしているフリーランスエンジニアとの相性がよいエージェントといえます。

サポートも充実しており、契約満了後も継続的に案件を提案してくれるだけでなく、参画中の案件に関する悩みも相談可能です。その他にも、面倒な事務作業のサポートやフリーランスや社員になる際の支援も行い幅広いキャリア選択の助けになります。

まとめ

本コラムでは、「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる理由やフリーランスエンジニアの実態、失敗しないための対処法について解説しました。

IT関連案件は売り手市場ですが、クライアントはスキルや実績を持った即戦力を希望する傾向にあるため、準備不足で臨んだ場合は案件が獲得できず収入が不安定になります。

そのため、フリーランスエンジニアになることを決めた場合はスキルや実績の積み上げなどの事前準備や案件中も時間を見つけてスキルアップを図ることが重要です。

本コラムで紹介した失敗例や対処法を踏まえて、フリーランスエンジニアとしての理想のキャリア実現にお役立てください。