プログラミングスクール卒業生は本当に使えない?お断りされる理由と対策

プログラミングスクール卒業生は本当に使えない?お断りされる理由と対策

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プログラミングスクール卒業生は使えない、そんな噂を聞いたことはありませんか?「プログラミングスクール卒業生は実務未経験だから使えない」という声は一定数あります。これは一部の卒業生の印象から広まった誤解といえます

スクール卒業生全員が即戦力とは限りませんが、「使えない」と決めつけるのは早計です。

本コラムでは、「なぜプログラミングスクール卒業生は使えないと言われるのか?」について詳しく解説し、選考でお断りされないための対策まで紹介します。

プログラミングを学ぶ際の不安解消に役立つので、ぜひ参考にしてください。

目次

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プログラミングスクール卒業生は使えないと言われている理由

プログラミングスクール卒業生が使えないと言われる主な理由は、実務経験の不足や基礎知識の欠如です。一部の企業は、スクール卒業生が現場で即戦力になりにくいと感じており、その結果このような評価をしています。ただし、これらの印象は全ての卒業生に当てはまるものではありません。

ここでは、具体的にプログラミングスクール卒業生が使えないと言われる5つの理由を解説します。

理由1:現場での実務経験がゼロだから

プログラミングスクールでは、基礎的なスキルや知識を体系的に学べます。しかし、実際の現場で求められるのは、それだけではありません。基礎スキルを実務で活用する応用力や、その場その場での問題解決能力が必要になります

スクールで得た知識は、あくまでスタートラインにすぎません。現場では予期せぬ問題が頻繁に発生し、対処する力が必要になるからです。チームでの開発経験やプロジェクト管理スキルも求められますが、これらはスクールでは十分に身につかないケースが多いです。

その結果、企業側は「即戦力になりづらい」と判断し、スクール卒業生に対して厳しい目を向けることがあります。しかし、現場で経験を積むことでこの問題は解消できます

理由2:ポートフォリオの質が低いから

プログラミングスクールの卒業課題としてポートフォリオを作成することが多いですが、その内容が企業の期待に達していないケースがあります。ポートフォリオはスキルを証明する重要な材料ですが、ありきたりな内容では差別化できません。

企業は、ポートフォリオを通して「この人は実務でも応用力を発揮できるか」を見極めます。しかし、プログラミングスクール卒業生のポートフォリオは基礎的な技術で構成されたものが多く、創造性や独自性に欠けることが問題です。卒業生同士で似た内容のポートフォリオが多数提出されるため、「どれも同じように見える」といった声も少なくありません。

例えば、「ToDoアプリ」や「ブログシステム」など、基本的な機能だけを備えたプロジェクトは、採用担当者にとって魅力的ではありません。質の高いポートフォリオを作成するには、単なる機能実装にとどまらず、UI/UXやビジネス的な価値を考慮した独創的なアプローチが求められます。このように、企業が「ポートフォリオの質が低い」と判断することで、「使えない」と思われてしまうケースがあります。

理由3:ポートフォリオの制作実績の信憑性が低いから

プログラミングスクールの卒業生に対して、企業が懸念を抱く理由の一つが「ポートフォリオの信憑性」です。ポートフォリオは技術力を証明するものですが、「本当に本人が作成したのか?」と疑問視されることがあります。

多くのプログラミングスクールでは、カリキュラムやチュートリアルに沿ったプロジェクトを作成するため、卒業生同士のポートフォリオに類似点が多く見られます。結果的に、「スクールのサポートを受けて完成させたものでは?」と見なされ、企業はその人の本当の実力を判断しづらくなるのです。

この問題を解決するには、ポートフォリオ作成時に自分で考えた工夫や、苦労したポイントを明確にアピールすることが大切です。

アピールする方法は株式会社RaiseTechの代表エナミコウジさまの、インタビュー記事が参考になります。

弊社では「ビルドアップ」という学習記録サービスの利用を推奨しています。プログラミング学習者はポートフォリオを使った転職活動が一般的です。
しかし、我々はそれと同時に学習記録も提示すべきだと考えています。なぜなら、ポートフォリオや成果物の提示だけでは、それを本当に自分で作ったことを証明できないからです。
その点、学習記録は努力を見える化してくれます。そのため、転職活動にも使える学習記録サービスを利用し、外部SNSなどで共有することを推奨しています。

引用元:【取材】RaiseTech(レイズテック) | JavaやAWSを無期限・無制限で学べる!個別のキャリア相談で実務で通用するスキルを身につける

理由4:基礎知識が欠如している生徒が一定数いるから

プログラミングスクールは短期間で学ぶスタイルのため、十分にスキルを習得しきれないまま卒業することがあります。その結果、基礎的な知識が不足している卒業生が一定数存在しているのです

プログラミングの基礎知識とは、言語の構文や基本的なアルゴリズム、データ構造への理解を指します。これらを十分に習得できていないと、実務での応用力が低くなります。特に、効率の良いコードを書いたり、複雑な問題を解決する際に苦労することが多いです。

例えば、実務では「より少ないリソースで効率的に動作するプログラム」を作成することが求められます。しかし、基礎が身についていない場合、非効率なコードを書いてしまい、現場で指摘を受けることになるでしょう。このような事態が繰り返されると、「プログラミングスクール卒業生は基礎ができていない」と企業からマイナス評価を受けてしまいます。

基礎知識の欠如は短期学習の弊害ともいえますが、復習や自習を徹底することで克服可能です。

理由5:社会人としての基本的マナーを守れていないから

プログラミングスキルに限らず、社会人としてのマナーも企業が採用時に重視するポイントです。しかし、ビジネスマナーを十分に理解していない卒業生は、これが原因で「使えない」と判断される場合があります

例えば、チーム内での報告・連絡・相談(報連相)を怠ったり、締め切りを守らなかったりする行動は、職場の信頼を損ねる要因になるでしょう。また、職場では技術的な議論が行われることが多いですが、その際に適切な言葉遣いを意識しなければ、協調性が欠けていると見なされかねません。さらに、挨拶や相手の立場を考えた対応など、基本的なマナーが不足していると、いくら技術があっても評価は下がってしまいます。

社会人としてのマナーを守ることは、チームから信頼を得るために重要です。プログラミングスキルを伸ばすのと同様に、ビジネスマナーを身につける努力も欠かせません。

プログラミングスクール卒業生は選考で企業にお断りされるって本当?

「プログラミングスクール卒業生だから」という理由だけで、企業から選考をお断りされることはあるのでしょうか。卒業生が選考でどのような扱いを受けているのかという実情について解説します。

結論:プログラミングスクール卒業生だからといって書類選考で落とされることはない

結論から言うと、卒業生だからといって書類選考で落とされることはありません。むしろ、プログラミングスクール卒業生のなかには書類選考を突破し、現場で優秀な活躍をしている人は多くいます。その最大の理由が、企業はポートフォリオや経歴以上に、求職者のポテンシャルにも期待を寄せているからです。

面接時に「未経験だが成長したい」という意欲をうまく伝えられると、高評価を得られるでしょう。書類選考を突破するコツは、ポートフォリオで自分の技術を具体的に証明することです。ただスクールで作ったアプリを紹介するのではなく、自分で設計・開発し、工夫したポイントを強調しましょう。

企業は「スクール卒業生=使えない」と考えるわけではなく、「どんなスキルを身につけ、どんな成果を出せるか」を評価します。自己アピールを適切に行うことで、書類選考を突破し、企業からの信頼を得られるでしょう。

事実:卒業生の仕事ぶりは「優秀」だと高評価をする声が多い

一緒に働いてみてプログラミングスクール卒業生の仕事ぶりはどうでしたか?

非常に優秀

13%

優秀

63%

普通

17%

やや気になる

6%

プログラミングスクール卒業生の仕事ぶりについて、「即戦力になる」と高く評価する企業が多く存在します

プロリア プログラミングの調査によると、プログラミングスクール卒業生の約8割が「優秀以上」と評価されていることがわかっています

またプログラミングスクールごとの評価では、SAMURAI ENGINEER・テックキャンプ・DMMウェブキャンプの卒業生が高評価を受けていました。

項目

SAMURAI
ENGINEER

テックキャンプ

DMMウェブキャンプ

非常に優秀

12%

33%

37%

優秀

88%

50%

45%

普通

0%

17%

18%

やや気になる

0%

0%

0%

卒業生はどの企業に属していましたか?

就職先の企業としては、自社開発企業に所属する卒業生が約4割を占めています。残りはSES(システムエンジニアリングサービス)やフリーランスとして働く人も多く、さまざまな働き方でキャリアを積んでいます。

興味深い点は、転職後に高度な技術領域へ挑戦する卒業生が多いことです。スクール卒業後も実務を通してさらなるスキルを磨き、AIやクラウド開発など高度な分野に進もうと自己研鑽に励む受講生が多くいます。

このように、プログラミングスクール卒業生でも、成長意欲を持ってキャリアを築いている人は多く、現場で優秀な人材として評価されています。スクール卒という理由だけで採用をためらうのはもったいないと感じる企業も増えているため、自信を持って就職活動に臨みましょう。

プログラミングスクール卒業生は使えないと言われないための対策

プログラミングスクール卒業生でも、企業に「使える人材」として評価されるためには、いくつかの対策が必要です。

それでは、それぞれの具体的な対策を詳しくご紹介します。

対策1:基本的な社会人マナーを身につける

プログラミングスキルと同じくらい、社会人としてのビジネスマナーを身につけることが重要です。特に企業では、開発業務をチームで進めるため、円滑なコミュニケーション能力が欠かせません。「報告・連絡・相談(報連相)」を徹底し、締め切りを守る姿勢を持つことで、信頼される人材になれます。

また、技術的な議論を行う際には、相手を尊重した言葉遣いや態度が必要です。適切な言葉遣いができないと、協調性に欠けると見なされる恐れがあります。エラー対応を相談する際は、ただ「わかりません」ではなく、「この方法を試しましたがうまくいきませんでした」と、具体的に説明するのが望ましいです。

技術力だけでなく、社会人としての基本スキルを磨くことで、現場から信頼される人材を目指しましょう。

対策2:実体験ベースで自分について話せるようにする

プログラミングスクール卒業生を採用する際、企業が重視するのは「現場で活躍できるかどうか」です。そのため、履歴書や面接では、自分の経験や成果を具体的に伝えることが大切です。

以下のポイントについて、実体験を交えて話せるよう準備しましょう。

例えば、「ポートフォリオ作成時に〇〇という課題に直面し、△△を参考にして解決しました」といったエピソードを用意しておくと効果的です。具体的に経験を語るには、客観的な自己分析が欠かせません。

プログラミングスクールによっては、転職サポートとして自己分析や履歴書添削を行っている場合があります。こうしたサービスを活用し、自己PRを磨くことで面接時に自信を持って話せるようになるでしょう。

対策3:通う意味のあるスクールを見極める

プログラミングスクールを選ぶ際は、カリキュラムやサポート体制を確認しましょう。単に「学費が安い」「期間が短い」といった基準で選ぶと、学びの質が低くなる可能性があるからです。

スクール選びに失敗しないためには、就職実績や評判を確認しましょう。卒業生の多くが優良・有名企業に就職している実績のあるスクールを選ぶと安心です。

また、自分に合った学習スタイルを見極めることも重要です。「自分は何を重視したいのか?」を明確にしてからスクールを探すと、後悔のないプログラミングスクール選びが実現できるでしょう。

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このコラムを書いた人

菅生 晃大

菅生 晃大

現役のフリーランスライター。大学生時代からWordPressでブログを運営し、HTML&CSSなどのコーディングを学習。プログラミングだけでなく、ITやAI等の最新テクノロジー関連の記事執筆を得意としている。