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「a number of~」ってどんな意味?「the number of~」との違いも解説

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意味が混乱しやすい英語のフレーズの一つに、「a number of~」と「the number of~」があります。
不定冠詞の「a」と定冠詞の「the」という違いしかないようにも見えますが、この2つのフレーズは全く違う意味を持ち、異なる使い方がされているのです。

この記事では、「a number of~」と「the number of~」それぞれのフレーズが持つ意味と使い方を確認します。
2つのフレーズの明確な違いをしっかり把握して、適切に使い分けられるようになりましょう。

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「a number of~」ってどんな意味?

まずは、「a number of~」について意味と使い方を確認しましょう。

「いくつかの」「たくさんの」という意味の「a number of~」

「a number of~」は「いくつかの」という意味合いを持つフレーズです。
最低でも2つ以上の物事や人などが存在している場合に使われます。

冠詞「a」が付いているので混乱しやすいのですが、「a number of~」に「一つの」という意味は含まれないので注意してください。

「a」は不定冠詞なので、「a number of~」は数量がはっきりと特定できない、もしくは特定する必要がないという状況で使います。
日常会話では、「いくつかの」よりも「たくさんの、多くの、かなりの、いくつもの」といったニュアンスで使うことが多いです。

複数の物事を表現する場合には、「many(多くの)」や「several(いくつかの)」なども使われます。
日本語訳は似ていますが、指している数量はだいたい「several」→「a number of」→「many」の順に大きくなります。

複数扱いの「a number of~」

「a number of~」の大きな特徴は「複数扱い」である点です。
そのため、文の中の動詞は語尾に「s」や「es」などを付けた複数形に変化します。

「a number of~」は2つ以上存在する物事や人などに対して使うので、後ろに続く名詞は必ず複数形になります。
この時、一緒に使える名詞は可算名詞のみです。

例えば、以下の「a number of~」を使った例文は「複数扱い」になるため、動詞は「were」「commute」になっています。
また、後ろに続く可算名詞は複数形「employees」「factory workers」です。

例文:When I went to the cafeteria at 1:00, a number of employees were still eating lunch.
意味:1時に食堂に行くと、まだ何人かの社員がランチを食べていました

例文:A number of factory workers commute by train.
意味:多くの工場作業員は電車で通勤しています

「a number of~」を使った例文

「a number of~」の使い方について理解を深めるため、さらに例文を確認しましょう。

例文:A number of departments of this company are understaffed.
意味:この会社のいくつかの部署では人手が足りていません

例文:In Japan, a number of social networking services, such as Instagram, have become popular.
意味:日本では、インスタグラムなどいくつかのSNSが普及しています

例文:A number of students at this school pass the university entrance exam each year.
意味:この学校では、毎年多くの学生が大学受験に合格します

例文:A new culture is created by merging a number of cultures.
意味:新しい文化は、いくつもの文化が融合することによって生まれます

「(程度が)かなり、すごく、非常に」という意味の副詞「quite」を前に付けて「quite a number of~(かなり多くの~)」という表現もできます。

例文:On the shelves in his room are quite a number of foreign DVDs.
意味:彼の部屋の棚には、かなり多くの洋画DVDが置かれています

形容詞と一緒に使う「a number of~」

「a number of~」のフレーズは、数の大きさを表す形容詞(large、huge、great、smallなど)と一緒に使うこともできます。
語順は「a+形容詞+number of~」です。

以下のような形容詞が使えます。

  • a large number of~(数が大きい、多数の)
  • a huge number of~(大量の)
  • a great number of~(とても多くの)
  • a good number of~(かなりの数の)
  • a small number of~(少数の、少ない数の)
  • a limited number of~(限られた数の)

例文:A large number of people came to hear her concert.
意味:たくさんの人が彼女のコンサートを聞きに来ました

例文:A good number of items were left unsold at this event.
意味:今回のイベントでは、かなりの数の商品が売れ残ってしまいました

例文:This exam was so difficult that only a small number of people were able to advance to the second round.
意味:この試験はとても難しいため、2次選考に進むことができたのは少数の人たちだけでした

例文:This conference room is small and has only a limited number of chairs.
意味:この会議室は狭いので、限られた数の椅子しか置いていません

形容詞「little」と「a number of~」は一緒に使うことはできないので注意してください。

「the number of~」の意味と使い方

冠詞「a」と「the」の違いしかないように見える「a number of~」と「the number of~」ですが、2つのフレーズには明確な違いがあります。
「the number of~」の意味と使い方も確認し、「a number of~」との違いをはっきりさせておきましょう。

「the number of~」は「~の数」を表す

「the number of~」はある特定のグループやまとまり、団体に含まれる人や物事の全体の総数を表すフレーズです。
一般的に「~の数」と訳されます。

「a number of~」は全体の数が特定できない時に使われますが、「the number of~」は全体の数が特定できる時に使われるのが特徴です。

「the number of~」は単数扱い

「a number of~」は複数扱いのフレーズでしたが、「the number of~」が使われた文章は「単数扱い」になります。
文章内で使われる動詞は単数形です。
これは、対象になる数全部をまとめて一つのグループとみなすためです。

「the number of~」の後ろに続く名詞は必ず複数形になり、一般的にその名詞には「the」を付けません。

以下の「the number of~」を使った例文は「単数扱い」になるため、動詞は単数形の「has decreased」になっています。
また、後ろに続く可算名詞は複数形「buses」です。

例文:The number of buses running in the city has decreased over the years.
意味:市内を走るバスの本数は年々減少しています

「the number of~」を使った例文

「the number of~」について、さらに例文を確認しながら理解を深めましょう。

例文:The number of people who applied for interviews with that company was the highest in years.
意味:その企業の面接に申し込んだ人の数は、この数年で最も多かったです

例文:The number of Japanese students enrolled in this university is currently 34.
意味:この大学に在籍している日本人の数は現在34人です

例文:The number of staff involved in this project exceed 100.
意味:このプロジェクトに関わったスタッフの数は100人を超えています

例文:The number of Japanese companies hiring foreigners is gradually increasing every year.
意味:外国人を雇う日本の企業数は毎年少しずつ増えています

形容詞と一緒に使う「the number of~」

「the number of~」は、形容詞「largest」と一緒に使うこともできます。
「the largest number of~」という語順です。

「largest」は「large」の最上級で、「最も多くの、最大の」という意味です。

例文:This factory produces the largest number of products.
意味:この工場では、最も多くの製品を生産しています

例文:This web content has the largest number of downloads.
意味:このウェブコンテンツは最大のダウンロード数を誇っています

まとめ

この記事では、「a number of~」と「the number of~」という混乱しやすい英語フレーズの意味の違いを解説しました。
それぞれのフレーズの基本の使い方から形容詞を使った応用表現まで、何度も復習して頭に入れておいてくださいね。

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間野 由利子のアバター 間野 由利子 ライター

明治大学サービス創新研究所客員研究員/ライター
2019年からオンライン英会話を始め、現在4年目。世界各国の人とオンライン英会話を通じて知り合った人たちと友達になり、現在は各国に友達ができるまでに。オンライン英会話、英語コーチング、TOEICスクールなど、複数を受講経験あり。目標は、海外の教育者と意見交換したり、映画プロデューサーにインタビューすること。

黒須 千咲のアバター 黒須 千咲 フリーランスライター

中学時代に英語に目覚め、外国語科の高校に通った後、法政大学GISで英語漬けの4年間を過ごしました。学生時代には、アメリカとイギリスの短期留学も経験。大学卒業後は夢だった自由な働き方を実現するため、オーストラリアワーホリへ。ライターを目指しつつ、シドニーでウエイトレスとして約半年働きました。現在は、日本でギリシャ人の夫と暮らしながら執筆活動中。主に英語学習に関する記事を執筆しています。TOEIC920点英検準1級取得済み。

黒田莉々のアバター 黒田莉々 英語研究家 / 翻訳家

三度のご飯の次に英語が大好きな「英語の人」。英文法や英文解釈が大好物。洋書や洋画が大好きで、そこから学んだ「使える英語フレーズ」は数知れず。
米国東部の四年制大学(社会学/文化人類学専攻)をCum Laudeで卒業。帰国後は大手英会話学校の専任講師を経て、大学レベルの英語講師を20年近く経験。

現在、フリーランスで著述業、通訳、翻訳業を営む。集英社よりビジネス英語の指南書「悪魔の英語術」を出版。TOEIC975点英検1級

川田 幸寛のアバター 川田 幸寛 英語コーチ / ライター

高校時代に英語を猛勉強し、校内偏差値が40→80にUP。大学では英語教育を専攻し、4年次にオーストラリアのパースへ留学。「話す」「聞く」にフォーカスを置いて、現地の人々や世界各国の留学生と交流を深めた。その結果、ケンブリッジ英検B2TOEIC400→835を取得。現在は、海外へ行きたいけど英語に不安がある人たちのサポートや後押しをしている。

さわのアバター さわ ライター

元こども英会話教室の主任講師。4年間イギリス人講師とペアでティーチングしつつ、日々の会話の中から日英の文化の違いにも興味を持つ。海外在住歴や留学経験などはなく、地道に英語学習した後に講師へ。教室型英会話とオンライン英会話の受講経験あり。これらの経験を活かし現在は英語関係の記事を執筆している。

夢はライター活動をしながら旅をすること。各土地で輝いている人を見つけてインタビューし、頑張る人を応援するメディアを作りたい。

まつのアバター まつ WEBライター / 日英通訳・翻訳者

米国にて学士留学3年間と英語での仕事を20年経験。
サイエンス・ビジネスおよび日常生活の話題まで幅広いジャンルの英語を得意としています。

TOEIC945と英語経験を生かして、英語が苦手な方をサポートできるようブログ執筆活動を始めました。

WEBライターとしても活躍中。海外現地情報をリサーチしたライティングを得意としています。

英語の楽しさと奥深さを読者の皆様にお届けできますように。

Shihoのアバター Shiho 都内外資系勤務 / ライター

10歳の時に通い始めた英会話教室の影響で英語に興味を持ち、以来20年以上にわたりずっと英語の勉強を続けている。

高校生の時に英語スピーチコンテストで優勝経験あり。語学の有名な某四年制大学の外国語学部英語学科を卒業。留学経験はないながらも、TOEIC L&Rテストでは独学で925点を取得。現在は都内外資系企業にて、日々英語を使いながら仕事をしている。

また、会社員の傍らWebライターとして、英語学習コンテンツの制作にも携わっている。

長尾 浩市のアバター 長尾 浩市 株式会社EduMe代表

株式会社EduMe 代表 
アメリカ大学院にて英語教授法(TESL: Teaching English as Second Language) の修士を取得。

その後、高校生や大学生に英語を教えて20年。TOEFL指導や海外大学留学支援なども手がける。

現在は、子供向け英語プログラミング塾「ワンダーコード」を運営。

中高英語教員免許 / 英検1級 / TOEIC980点

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夫はイギリス人で家族で日本在住7年目。双方ともに西ヨーロッパに親戚が多く移住しており、西ヨーロッパのの知識が豊富。
字幕翻訳に関わる前は日本語講師として日本語を英語を使って教えていた。
現在、本業の傍らで小規模の英会話教室運営中。J-SHINE、TESOL取得。イギリス老舗のジョリーフォニックスの講習会を修了。
将来の夢は、60歳までにイギリスの大学に留学すること。

Proteinのアバター Protein Webライター

英語講師歴14年目。シンガポールに4年間駐在。

取り柄のない学生時代を経て、オンライン英会話やスクールに通いシャドーイングガチ勢としてガリ勉。

その結果、英検1級国連英検A級TOEIC990点IELTS 7.5TOEFL102点を取得し、英語で飯が食えるように。
現在は高校で非常勤講師をしながらオンライン家庭教師やってます。オンライン指導はTwitterのDMまで。

ニモのアバター ニモ ライター

中学のころから英語好きが始まる。高校のころは、英語の教科書を丸暗記するほど音読に没頭。英語だけでは飽き足らず、大学ではフランス語を専攻し、言語学や音声学も学ぶ。ただ、英語好きはずっと変わらず、その後も勉強を続け、社会人になってから英検1級を取得。

自分の学んだ英語学や言語学を単なる知識で終わらせず、他の人が活用できるように、実用的な形で提供したいと考えている。
最近ではKindle本執筆にも挑戦し、『単語と単語の意外な関係』などの本を書いた。

私立中高英語教師歴10年。長期留学経験なしで、オンライン英会話などを活用して英語学習を継続。

TOEICは920点を取得。普段は中学生や高校生に英語を指導。
英語の苦手克服から、難関大学受験対策まで幅広く対応。

オンライン英会話5年目。さらに英語力向上を目指して日々学んでいます。

あきこのアバター あきこ ライター

慶應法学部卒→JTCで海外事業に携わるも英語力が足りずに挫折→転職→妊娠・出産で退職→35歳で一念発起して英語を学び直し。留学・海外経験なしから独学でTOEIC900点を獲得→翻訳者。
ELSA speakには絶賛ハマり中。英検1級通訳案内士取得を目指している。

遠藤 邦彦のアバター 遠藤 邦彦 ライター・翻訳者

元高校英語教師 / ライター・翻訳者
高校社会科教師の傍ら英語を学び、英語教員免許を取得。その後大手英会話スクールに通いTOEICで930点を取得。長野オリンピックでVIP接遇の通訳ボランティアを経験し、高校英語教師に転身。55歳にして英語検定1級を取得する。苦労して英語を学んだため、英語学習の大変さを誰よりも知っている。現在は、オンラインでスペイン語を学び、スペイン語の通訳を目指している。

Karenのアバター Karen ライター

1年の留学経験あり。帰国後は英語力向上のため、オンライン英会話で会話を学んだり発音矯正のスクールに通う。

その後、独学でTOEIC885点取得。英語力を活かし、前職は子ども向けのオンライン英会話講師として活躍。

現在は2児のワーママとして親子でお家英語に取り組み中です。

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