英文の中で副詞はどの位置に置くの？動詞の後ろや文末など順番を覚えよう

英語の副詞は、基本の英文に動作を行う頻度・時間・場所・様子・程度など様々な情報を付け加えることができる品詞です。
よく副詞は文章の中のどこにでも置けると言われることがありますが、実はそうではなく副詞の種類によってだいたいの位置は決まっています。

この記事では、英語の文章のどの位置に副詞を置いたら良いのか解説しましょう。
副詞の種類別に基本の位置を覚えて、様々な副詞を使いこなせるようになってくださいね。

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英語の副詞とは？

英語の副詞とは、名詞以外の単語や語句、文章全体を修飾することが役割の品詞です。
副詞を使うと、動詞・形容詞・副詞・前置詞句などに情報や意味を付け加えたり、対象になる範囲を限定したりすることができます。

一方で、名詞に情報や意味を付け加える場合は形容詞が使われます。

副詞を置く位置は種類によって決まる

副詞は、ある動作に対してどんな情報を付け加えるかで、大きく5つの種類に分けられます。
頻度、時間、場所、様子・状態・感情、程度という種類です。

これらの種類によって、文章の中でどの位置に副詞を置くかが決まってきます。

頻度を表す副詞

動作を行う頻度を表す副詞は、一般動詞が使われている場合はその直前に、be動詞や助動詞の場合はその後ろに置くのが基本です。

頻度を表す副詞には、例えば以下のようなものがあります。

例文：They often study in this library.
意味：彼らはよく、この図書館で勉強しています。

例文：I try to go to the gym weekly for my health.
意味：健康のため、週に1回ジムに通うようにしています。

例文：I normally work on Thursdays, but this Thursday is my day off.
意味：いつもは木曜日が仕事なんだけど、今度の木曜日は休みです。

例文：My daughter in Tokyo rarely calls me.
意味：東京にいる娘はめったに電話してきません。

時間を表す副詞

動作を行う時や時間を表す副詞は、基本的に文末に置かれます。
例えば、以下のような副詞です。

例文：The meeting will start soon. Let’s go to the conference room quickly.
意味：もうすぐ会議が始まりますよ。早く会議室に行きましょう。

例文：I ran into a former colleague I worked with at the train station yesterday.
意味：昨日、一緒に仕事をしていた元同僚に駅で偶然会いました。

例文：We will take your questions later, so please wait a moment.
意味：ご質問は後で受け付けますので、しばらくお待ちください。

例文：I will be meeting with the client next month to discuss the progress of the project.
意味：来月、プロジェクトの進捗状況について話すためにクライアントと会う予定です。

時や時間を表す副詞の中には、例外として一般動詞の前やbe動詞の後ろに置かれるものもあります。
「still（まだ）」や「already（すでに）」などはその一例です。
動詞が2つ以上ある文章の場合は、1つ目の動詞の直後に置きましょう。

ただし、「still」と同じく「まだ」という意味で疑問文や否定文で使う「yet」は、文末に置くので注意してください。

例文：I still have some time left and will answer any questions you may have.
意味：まだ少し時間が残っているので、ご質問があればお答えします。

例文：I hurried to visit him, but he had already left the office.
意味：急いで彼を訪ねましたが、彼はすでにオフィスを出た後でした。

例文：The client has not arrived yet, so wait here for a while.
意味：まだクライアントが到着していないので、ここでしばらく待ちましょう。

「already」は、文末に置かれることもあります。

場所を表す副詞

動作を行う場所を表す副詞は、自動詞の文章では動詞の直後に、他動詞の文章では目的語の直後に置くのが一般的です。
場所を表す副詞と時間を表す副詞を同じ文章内で使う場合は、基本的に「場所＋時間」の順番で置きます。

場所を表す副詞には、以下のようなものがあります。

例文：The party will be held here tomorrow night at 7pm.
意味：パーティーは明日の夜7時からここで開かれます。

例文：He travels everywhere and is very useful to his bosses.
意味：彼はどこにでも出張に行くので、上司に重宝されています。

例文：I’ll drive right over and pick you up, so please wait there.
意味：すぐに車で迎えに行くので、そこで待っていてください。

例文：There are many preparations required to hold a concert outdoors.
意味：屋外でコンサートを開催するためには、いろいろな準備が必要です。

いくつかの単語で構成される副詞句を使って場所を表す場合は、基本的に文末に置きます。
例えば「in the office」「in the park」などです。

例文：Next month, a cherry blossom festival will be held in a park near our office.
意味：来月、オフィスの近くの公園で桜祭りが開催されます。

例文：My father comes home every night after drinking at the station closest to his home.
意味：父は毎晩のように自宅の最寄り駅で飲んでから帰ってきます。

様子・状態・感情を表す副詞

動作を行う様子・状態・感情などを表す副詞は、基本的に自動詞の場合は動詞の直後に、他動詞の場合は目的語の直後に置きます。
普通、動詞と目的語の間に置くことはありません。

例えば、以下のような副詞が動作の様子・状態・感情などを表す副詞です。

例文：He took the project seriously and delivered.
意味：彼はそのプロジェクトに真面目に取り組み、成果を上げました。

例文：The restorer had restored the ancient ceramics beautifully.
意味：その修復師は、古代の陶磁器を見事に修復しました。

例文：I was using a friend’s computer and broke it accidentally.
意味：友だちのパソコンを使っていたら、うっかり壊してしまいました。

例文：She invited me eagerly to that party, so I attended it for the first time.
意味：彼女が熱心に誘ってくるので、初めてそのパーティーに参加してみたんだ。

程度を表す副詞

程度を表す副詞は、動詞や形容詞、副詞などを修飾します。
一般動詞・形容詞・副詞の場合はその前に、be動詞・助動詞の場合はその後ろに置くのが一般的です。

程度を表す副詞には、以下のようなものがあります。

例文：She is very friendly and liked by all of her co-workers.
意味：彼女はとても気さくなので、同僚のみんなから好かれています。

例文：This project is too difficult for me.
意味：今回のプロジェクトは、わたしにとってあまりに難しすぎます。

例文：I think he is completely correct in his assertion on this matter.
意味：この件に関しては、彼の主張が完全に正しいと思います。

例文：He is very busy at work and hardly comes home.
意味：彼は仕事が忙しいので、自宅に帰ってくることはほとんどありません。

「well（よく、かなり）」は動詞の前に置くことができないので、一般動詞を修飾する場合は文末に置きます。

例文：My daughter sings well.
意味：わたしの娘は歌が上手です。

文章全体に情報を加える場合

文章全体に情報を加える場合には、副詞を文章の中ではなく文頭に置きます。
副詞と後ろの文章との間にはカンマを置いて区切るのが一般的です。
副詞の意味を強調したい場合にも、この方法が使われます。

以下の副詞は文頭に置かれやすいです。

例文：Unfortunately, this project must be suspended due to lack of budget.
意味：遺憾ながら、このプロジェクトは予算不足のため中断しなければなりません。

例文：Surprisingly, she did not blame me for my mistake this time.
意味：意外にも、彼女は今回の私のミスを責めることはありませんでした。

例文：Ideally, product development would be completed by the end of next week, but realistically that will be difficult.
意味：来週末までに商品開発が終了するのが理想的ですが、現実的にそれは難しいでしょう。

例文：Personally, this is the better proposal, but I will follow your opinion.
意味：わたしとしてはこちらの提案が良いと思いますが、皆さんの意見に従います。

まとめ

この記事では、英語の文章の中でどこに副詞を置くのか、副詞の種類に合わせて位置を紹介しました。
副詞を使いこなせれば、文章に様々な情報を付け加えることができます。
新しい副詞を覚える時には、文章の中での位置も合わせて確認しておきましょう。