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「another」ってどんな意味?使い方や「other」「the other」との違いを解説

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現在は、英語学習に関する記事の執筆や、外国人旅行客への観光ガイド、幼児向けの英会話レッスンを不定期に行っている。
そのほか、カナダへの留学経験や就労経験、英語講師(小~高校生対象)として5年間の勤務経験がある。

「another」は日常会話でよく使われるにもかかわらず、どんな場面や文脈で使うのか今ひとつよく分からないという方が多い単語です。
また、似たような訳し方をする「other」や「the other」との使い分けで混乱してしまうこともあるのではないでしょうか。

そこで今回は、「another」の形容詞・代名詞としての意味や基本の使い方を解説していきます。
この記事を読むことで「another」と「other」、「another」と「the other」の違いや使い分け方がわかり、使いこなせるようになりますよ!

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英語の「another」ってどんな意味?

「another」は、形容詞や代名詞として使われる単語です。
主に、「もう1つの / 1人の」または「別の、他の」という意味を持っています。

「もう1つの / 1人の」は、先に述べた物事と同じ種類・グループに属する物事をもう1つ追加する際に使われます。
一方「別の、他の」は、先に述べた物事と異なっていたり、代わりになったりする1つの物事を述べる際に使われます。

「another」の成り立ち

「another」という英単語は、「1つの」を意味する「an」と「他の」を意味する「other」が組み合わさってできています。
つまり、「another」とは、不定冠詞「an」が付いた「other」のことなのです。

英語の不定冠詞「a」「an」は聞き手が「何が話題になっているのか」を特定できない場合に付けます。
一方、定冠詞「the」はそれが特定できる場合に付け加える語です。

よって、「another」は「an+other」であると考えるため、「another」は聞き手が「何が話題になっているのか」を特定できない場合に使われます
また、すでに「another」には定冠詞「an」が付いているので、前に所有代名詞や「the」「any」「no」「some」などの単語を付けることができません。

「another」の2つの使い方

では、詳しい「another」の使い方を形容詞と代名詞に分けて確認していきましょう。

形容詞の「another」

形容詞として「another」を使う場合は、基本的に可算名詞(数えられる名詞)の単数形を修飾します。

形容詞の「another」の意味は主に2つです。
1つ目は「もう1個追加する」ニュアンスの「もう1つの」、2つ目は先の物事とは違うものを述べる「別の、他の」という意味です。
「もう1つの」という意味合いの場合、修飾する名詞によって「もう1個の、もう1人の、もう1杯の」などと訳し方も変化していきます。

例えば、以下の例文では「another」が可算名詞の「notebook(手帳)」の単数形を修飾し、「もう1冊の」手帳という意味合いをつけ加えています。

例文:I carry another notebook to write down my work schedule.
意味:わたしは仕事のスケジュールを書き留めるためにもう1冊手帳を持ち歩いています

例外として、形容詞の「another」を数詞と一緒に使う場合は複数形の名詞を修飾することもあります。

以下の例文では、「another」が複数形の可算名詞「months」を修飾しています。
これは「2か月」という期間を1セットとみなすためで、「another two months」で「2か月」という期間をもう1セット追加するという意味合いです。

例文:Another two months of training is required to take the exam.
意味:その試験を受けるためには、さらに2か月の研修が必要です

形容詞「another」の持つ2つ目の意味は、前述の物事とは違う物事について述べる「別の、他の」です。
この意味で使われる「another」は、「different(異なった、違った、別の)」と言い換えることができます。

例文:This is difficult to realize, so we must come up with another idea.
意味:これは実現が難しいため、別のアイデアを考えなくてはいけない

代名詞の「another」

代名詞として「another」を使う場合、単体で「もう1つのもの、もう1人の人、別の・他のもの(こと)」という意味合いが出せます。

例文:I’ve finally finished one task, and now I’m working on another.
意味:やっと課題が一つ終わったので、今から別のに取り掛かります

「another」「other」「the other」の違い

「another」「other」「the other」を日本語訳すると、「他の、別の」と同じような訳になることが少なくありません。
それで、3つの単語のどれを使えばいいのかと混乱してしまう人もいるでしょう。

この機会に「other」と「the other」の使い方を確認して、「another」とどのように使う場面が異なるのか理解してくださいね。

「other」の使い方

形容詞の「other」は「他の、他に」という意味です。
「the」は付いていないので、「another」と同じく聞き手が「何が話題になっているのか」を特定できない場合に使われます。

形容詞の役割を持つ「another」が可算名詞の単数形を修飾するのに対し、「other」は可算名詞の複数形を修飾するのが基本です。
つまり、後ろに置かれるのが単数形の名詞であれば「another」、複数形の名詞であれば「other」が使われます。

2つの単語のもう一つの違いは、「other」の方は「any」「no」「the」「one」「some」などと一緒に使うことができる点です。

例文:He is better at soccer than any other student.
意味:彼はほかのどの生徒よりサッカーが上手だ。

「the other」の使い方

定冠詞「the」が付いた「other」である「the other」は、「他の残り全部」というのが基本イメージです。
「残り」の数が1つなのか2つ以上なのかによって、日本語訳は「もう一方の」や「残りの1つ」などと変わります。

「the other」は、「another(an+other)」の「an」が「the」に変化したものと考えることができます。
そのため、聞き手が「何が話題になっているのか」を特定できない場合に使う「another」と異なり、それが特定できる場合に使われます。

では、「the other」が使われる3つの場面と、それぞれの場面で「the other」がどんな意味で使われるのかを見てみましょう。

もう一方の

ある物事が2つ存在する場合、「the other」は「もう一方の」という意味になります。

この場合、どちらか1つ目がまず話題に出たなら、次に話題に出るべきなのは2つ目しかありません。
このように何のことを話題にしているのかはっきり特定できる場合は、2つ目を指す時に「the other」が使われます。

「2つあるうちの1つ」なので、「the other」の日本語訳は「もう一方の」です。

例文:I think we should solve the other problem first.
意味:僕たちは、もう一つの問題を先に解決するべきだと思う

他の残り全部

ある物事が3つ以上存在する場合、「the other」は「残り全部、残りすべて」という意味になります。
1つ目が話題に出た後、「the other」で残りの物事をまとめて指すことができます。

例文:I will explain how to solve the first question in this class. The other will be assigned as homework.
意味:最初の問題の解き方はこの授業で説明します。残りの問題は全部宿題です

残りの1つ

ある物事が3つ以上存在し、まとめずに一つ一つを話題に出したい場合はどうなるでしょうか?

まず1つ目の物事を指す代名詞には「one」を使います。
次に、2つ目以降の最後でない物事にはすべて「another」を使います。例えば、5つの物事を一つ一つ話題に出したい場合は、1つ目が「one」、2つ目から4つ目はすべて「another」を使うことができます。

そして最後の物事を表したいときは、何のことを話題にしているのかはっきり特定できるので「another」ではなく「the other」を使います。

複数存在するうちの最後の1つなので、「the other」の日本語訳は「残りの1つ」です。

例文:My daughter has three favorite foods: one is Taiyaki, another is Takoyaki, and the other is curry.
意味:娘には好きな食べ物が3つある。1つはたい焼きで、もう1つはたこ焼き、残りの1つはカレーだ

まとめ

この記事では、使い分けの難しい「another」「other」「the other」という3つの単語と表現について解説しました。
この3つは英会話で頻出する表現なので、シーンによって適切に使い分けられるよう何度も復習しておいてくださいね。

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しずくのアバター しずく ライター / 地域通訳案内士

世界中の人と友達になりたい!国際交流・海外旅行が大好きなWebライター。
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間野 由利子のアバター 間野 由利子 ライター

明治大学サービス創新研究所客員研究員/ライター
2019年からオンライン英会話を始め、現在4年目。世界各国の人とオンライン英会話を通じて知り合った人たちと友達になり、現在は各国に友達ができるまでに。オンライン英会話、英語コーチング、TOEICスクールなど、複数を受講経験あり。目標は、海外の教育者と意見交換したり、映画プロデューサーにインタビューすること。

黒須 千咲のアバター 黒須 千咲 フリーランスライター

中学時代に英語に目覚め、外国語科の高校に通った後、法政大学GISで英語漬けの4年間を過ごしました。学生時代には、アメリカとイギリスの短期留学も経験。大学卒業後は夢だった自由な働き方を実現するため、オーストラリアワーホリへ。ライターを目指しつつ、シドニーでウエイトレスとして約半年働きました。現在は、日本でギリシャ人の夫と暮らしながら執筆活動中。主に英語学習に関する記事を執筆しています。TOEIC920点英検準1級取得済み。

黒田莉々のアバター 黒田莉々 英語研究家 / 翻訳家

三度のご飯の次に英語が大好きな「英語の人」。英文法や英文解釈が大好物。洋書や洋画が大好きで、そこから学んだ「使える英語フレーズ」は数知れず。
米国東部の四年制大学(社会学/文化人類学専攻)をCum Laudeで卒業。帰国後は大手英会話学校の専任講師を経て、大学レベルの英語講師を20年近く経験。

現在、フリーランスで著述業、通訳、翻訳業を営む。集英社よりビジネス英語の指南書「悪魔の英語術」を出版。TOEIC975点英検1級

川田 幸寛のアバター 川田 幸寛 英語コーチ / ライター

高校時代に英語を猛勉強し、校内偏差値が40→80にUP。大学では英語教育を専攻し、4年次にオーストラリアのパースへ留学。「話す」「聞く」にフォーカスを置いて、現地の人々や世界各国の留学生と交流を深めた。その結果、ケンブリッジ英検B2TOEIC400→835を取得。現在は、海外へ行きたいけど英語に不安がある人たちのサポートや後押しをしている。

さわのアバター さわ ライター

元こども英会話教室の主任講師。4年間イギリス人講師とペアでティーチングしつつ、日々の会話の中から日英の文化の違いにも興味を持つ。海外在住歴や留学経験などはなく、地道に英語学習した後に講師へ。教室型英会話とオンライン英会話の受講経験あり。これらの経験を活かし現在は英語関係の記事を執筆している。

夢はライター活動をしながら旅をすること。各土地で輝いている人を見つけてインタビューし、頑張る人を応援するメディアを作りたい。

まつのアバター まつ WEBライター / 日英通訳・翻訳者

米国にて学士留学3年間と英語での仕事を20年経験。
サイエンス・ビジネスおよび日常生活の話題まで幅広いジャンルの英語を得意としています。

TOEIC945と英語経験を生かして、英語が苦手な方をサポートできるようブログ執筆活動を始めました。

WEBライターとしても活躍中。海外現地情報をリサーチしたライティングを得意としています。

英語の楽しさと奥深さを読者の皆様にお届けできますように。

Shihoのアバター Shiho 都内外資系勤務 / ライター

10歳の時に通い始めた英会話教室の影響で英語に興味を持ち、以来20年以上にわたりずっと英語の勉強を続けている。

高校生の時に英語スピーチコンテストで優勝経験あり。語学の有名な某四年制大学の外国語学部英語学科を卒業。留学経験はないながらも、TOEIC L&Rテストでは独学で925点を取得。現在は都内外資系企業にて、日々英語を使いながら仕事をしている。

また、会社員の傍らWebライターとして、英語学習コンテンツの制作にも携わっている。

長尾 浩市のアバター 長尾 浩市 株式会社EduMe代表

株式会社EduMe 代表 
アメリカ大学院にて英語教授法(TESL: Teaching English as Second Language) の修士を取得。

その後、高校生や大学生に英語を教えて20年。TOEFL指導や海外大学留学支援なども手がける。

現在は、子供向け英語プログラミング塾「ワンダーコード」を運営。

中高英語教員免許 / 英検1級 / TOEIC980点

Bekkiのアバター Bekki 字幕翻訳家 / ライター

20歳に受けたTOEICは480点→45歳、二度目の挑戦では915点。
夫はイギリス人で家族で日本在住7年目。双方ともに西ヨーロッパに親戚が多く移住しており、西ヨーロッパのの知識が豊富。
字幕翻訳に関わる前は日本語講師として日本語を英語を使って教えていた。
現在、本業の傍らで小規模の英会話教室運営中。J-SHINE、TESOL取得。イギリス老舗のジョリーフォニックスの講習会を修了。
将来の夢は、60歳までにイギリスの大学に留学すること。

Proteinのアバター Protein Webライター

英語講師歴14年目。シンガポールに4年間駐在。

取り柄のない学生時代を経て、オンライン英会話やスクールに通いシャドーイングガチ勢としてガリ勉。

その結果、英検1級国連英検A級TOEIC990点IELTS 7.5TOEFL102点を取得し、英語で飯が食えるように。
現在は高校で非常勤講師をしながらオンライン家庭教師やってます。オンライン指導はTwitterのDMまで。

ニモのアバター ニモ ライター

中学のころから英語好きが始まる。高校のころは、英語の教科書を丸暗記するほど音読に没頭。英語だけでは飽き足らず、大学ではフランス語を専攻し、言語学や音声学も学ぶ。ただ、英語好きはずっと変わらず、その後も勉強を続け、社会人になってから英検1級を取得。

自分の学んだ英語学や言語学を単なる知識で終わらせず、他の人が活用できるように、実用的な形で提供したいと考えている。
最近ではKindle本執筆にも挑戦し、『単語と単語の意外な関係』などの本を書いた。

私立中高英語教師歴10年。長期留学経験なしで、オンライン英会話などを活用して英語学習を継続。

TOEICは920点を取得。普段は中学生や高校生に英語を指導。
英語の苦手克服から、難関大学受験対策まで幅広く対応。

オンライン英会話5年目。さらに英語力向上を目指して日々学んでいます。

あきこのアバター あきこ ライター

慶應法学部卒→JTCで海外事業に携わるも英語力が足りずに挫折→転職→妊娠・出産で退職→35歳で一念発起して英語を学び直し。留学・海外経験なしから独学でTOEIC900点を獲得→翻訳者。
ELSA speakには絶賛ハマり中。英検1級通訳案内士取得を目指している。

遠藤 邦彦のアバター 遠藤 邦彦 ライター・翻訳者

元高校英語教師 / ライター・翻訳者
高校社会科教師の傍ら英語を学び、英語教員免許を取得。その後大手英会話スクールに通いTOEICで930点を取得。長野オリンピックでVIP接遇の通訳ボランティアを経験し、高校英語教師に転身。55歳にして英語検定1級を取得する。苦労して英語を学んだため、英語学習の大変さを誰よりも知っている。現在は、オンラインでスペイン語を学び、スペイン語の通訳を目指している。

Karenのアバター Karen ライター

1年の留学経験あり。帰国後は英語力向上のため、オンライン英会話で会話を学んだり発音矯正のスクールに通う。

その後、独学でTOEIC885点取得。英語力を活かし、前職は子ども向けのオンライン英会話講師として活躍。

現在は2児のワーママとして親子でお家英語に取り組み中です。

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