「出発する」の英語表現は？カジュアルな言い回しを使ったフレーズも紹介

Shiho 都内外資系勤務 / ライター

10歳の時に通い始めた英会話教室の影響で英語に興味を持ち、以来20年以上にわたりずっと英語の勉強を続けている。

高校生の時に英語スピーチコンテストで優勝経験あり。語学の有名な某四年制大学の外国語学部英語学科を卒業。留学経験はないながらも、TOEIC L&Rテストでは独学で925点を取得。現在は都内外資系企業にて、日々英語を使いながら仕事をしている。

また、会社員の傍らWebライターとして、英語学習コンテンツの制作にも携わっている。

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ネイティブスピーカーは「出発する」という行為を表す時に、いくつかの英語表現を使っています。
この記事では、主に飛行機や電車などの公共交通機関で、旅行や出張に出発する場合に使われる単語や句動詞、定型フレーズを紹介しましょう。

一般的な日常会話で使われる表現と、カジュアルな会話で使える言い回しの両方を覚えて、相手に合わせて使い分けてくださいね。

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英語で「出発」ってなんて言う？

英語で「出発」を表現する場合は、通常「departure」という名詞が使われます。
「旅行などのために目的地へ出発すること」を指す時に使うのが一般的です。
発音記号は「dɪpάɚtʃɚ（米国英語）、dɪˈpɑ:rtʃɜ:（英国英語）で、カタカナ表記をしてみると「ディパーチャァ、ディパーチャ」に近くなります。

「departure」は、他にも「出発」という意味から派生していくつかの意味を持っています。
例えば、電車やバス、飛行機などの公共交通機関の「発車」や「出国」という意味です。
「発車ホーム」は「departure platform」、「出発空港」は「departure airport」と呼ばれます。

「new departure」の形で「（方針などの）新発展、新しい試み」という意味にもなります。

例文：The departure time of this flight is 2:30 p.m.
意味：この便の出発時刻は午後2時30分です。

例文：I will arrive at the airport one hour before the departure time of my flight.
意味：飛行機の出発時刻より1時間前に空港に到着する予定です。

例文：On next week’s trip, we will meet at the departure platform of the bullet train.
意味：来週の旅行では新幹線の発車ホームに集合します。

飛行機が出発（滑走路から離陸）する際は、「takeoff」という単語もよく使われます。

「出発する」を英語で表現すると？

「出発する」という行為を表す時は、ネイティブスピーカーはどんな英語の動詞を使っているのでしょうか？
日常的によく使われる2つの単語を紹介しましょう。

depart

「旅行に出発する」と表現する時に頻繁に使われる動詞は「depart」です。
発音記号は「dɪpάɚt（米国英語）、dɪpάːt（英国英語）で、カタカナ表記をしてみると「ディパート」に近くなります。

名詞「departure」と同じく、動詞「depart」も「目的地へ向けて出発する」というニュアンスが強いです。
ややフォーマルなイメージの単語なので、飛行機など公共交通機関で旅行に出かける場合にはよく使われますが、日常的な外出などにはあまり使われません。

「depart」と一緒に使われやすい前置詞は「from」や「for」です。
「depart from～（～から出発する）」「depart for～（～に向けて出発する）」の定型フレーズでよく使われています。

例文：When does the ferry that the professor rides depart?
意味：教授の乗るフェリーはいつ出発しますか？

例文：My father had already departed for London.
意味：父はもうロンドンに向けて出発しました。

例文：The next bus to Osaka will be departing from that bus stop in a few minutes.
意味：次の大阪行きのバスはそのバス停から数分後に出発します。

leave

「depart」よりカジュアルなイメージの動詞「leave」も、「出発する」を表現する時によく使われます。
発音記号は「líːv（米国英語）、liːv（英国英語）で、カタカナ表記をしてみると「リーヴ」に近いです。

「leave」の基本的な意味は「ある場所を去る、ある場所から離れる」などですが、旅行などの文脈で使われる場合は「出発する、発つ」と訳すのが適切です。
一緒に使われやすい前置詞は「for」で、「leave～for…（…に向かって～を出発する）」「leave for～（～に向けて出発する）」という形でよく使われます。

例文：My son left New York for Boston this morning.
意味：息子は今朝、ニューヨークからボストンへ出発しました。

例文：She left just 30 minutes ago.
意味：彼女は30分前に発ったばかりです。

例文：I will leave for Tokyo tomorrow morning.
意味：明日の午前中に東京に向けて出発します。

「leave」には他にもたくさんの意味があるので、文脈で使い分けられるようになっておきましょう。
例えば、「会社や仕事を辞める、人と別れる、そのままにしておく、人やものを捨てる・見捨てる」などの意味があります。

カジュアルに「出発する」を表現しよう

ネイティブスピーカーが日常会話で使っている、さらにカジュアルな「出発する」の表現も覚えましょう。

head out

「頭、頭部、トップ、先頭」などの意味を持つ名詞「head」は、「（ある方向に）進む、行く」を意味する動詞にもなります。
この動詞「head」を使って、親しい相手とのカジュアルな日常会話では「head out」という句動詞で「出発する、出かける」を表現できます。

例文：We’ll miss the train! Let’s head out soon!
意味：電車を逃しちゃうよ！早く出かけよう！

例文：I’m going on a business trip tomorrow. I’ll head out early tomorrow morning.
意味：明日から出張だ。明日の朝は早く家を出るよ。

be off to

ネイティブスピーカーが日常会話で使うカジュアルな「出発する」の表現2つ目は「be off to～」です。
「off」の「離れて」という本来のニュアンスから、「be off to～（〔現在の場所から離れて〕～に向かう、～に行ってくる、～へ出かける）」という決まり文句ができました。

「be off to～」は「～に向かう、出かける」と表現する場合だけでなく、「be off to bed / sleep（寝る）」などの表現でも使われます。

例文：I will be off to Florida next month for a business trip.
意味：来月、出張でフロリダ州に向かうんだ。

例文：I’m off to Tokyo for sightseeing.
意味：東京観光に行ってきます。

まとめ

この記事では、公共交通機関を使って旅行に出かける際に使われやすい「出発する」の言い方を紹介しました。
ネイティブスピーカーが通常の会話で使う表現と、親しい相手とのカジュアルな会話で使う表現は異なるので、シーンに合わせて使い分けられるようになりましょう。