英語で「にもかかわらず」は「despite」？「though」との違いや使い方も解説！

シュン_2023 Webライター / 英語学専攻 / 英語教員

英語学専攻 / 英語教員歴9年

私立中学・高等学校に勤務し、普段は生徒に英語を指導。文法の基礎だけでなく、シャドーイングやアウトプット活動を重視した授業を展開。
特に英検２級と準１級の指導が多く、校内では外部英語検定チームの一員として英検研究に励んでいます。2次面接対策も生徒に行うことが多く、ほとんどの生徒は１発で2次試験に合格しました！

オンライン英会話を活用し、英検1級・TOEIC975点を取得。現在は、アプリを活用した英語学習を模索中。

WEBライターとして、英検対策や英語学習について発信するだけでなく、オンライン英会話のライティング添削なども行う。

この著者の記事一覧へ

前述した話題とは反対のことを言う時や、前述の件からは予想できない結果を話す時に使われる「～にもかかわらず」や「～とは言っても」。
これを英語で表現する時には様々な接続詞や前置詞、熟語が使われます。

今回は、英語で「～にもかかわらず」と言う時に使える単語とその使い方を解説します。
同じような使い方であっても微妙に違うものもあるので、しっかり覚えて性格に使いこなせるようになりましょう。

 オンライン英会話探しをする人必見
おすすめのオンライン英会話

オンライン英会話57社を調査して厳選した「人気のおすすめオンライン英会話」のランキングをご紹介！

オンライン英会話の選び方から目的別のおすすめランキングが用意されているので自分にぴったりのオンライン英会話がきっと見つかります。

本当におすすめできる
人気オンライン英会話ランキングを確認

おすすめ通学型英会話教室はこちら

おすすめ人気の有名英会話教室・スクール比較ランキング10選【2024年最新版】 プロリア 英会話で申込みが多いおすすめ人気の有名英会話教室・スクールランキング10選【2024年最新版】は、英会話イーオン（AEON）、Berlitz（ベルリッツ）、NOVA、ECC外...

「～にもかかわらず」「～とは言っても」は英語で？

英語で「～にもかかわらず」「～とは言っても」と表現する時によく使われる言い方を見ていきましょう。

despite

「despite」は主に書き言葉で使われる「～にもかかわらず、～をよそに」で、よく新聞などで目にする表現です。
後ろには名詞、名詞句、動名詞などが続き、「コンマ」を挟んでから、前半の内容からは予想しなかった結果や相反する物事を述べる文と結びつけて使います。

「despite」は文末にも文頭にも置くことができます。

例文：I worked late yesterday and was tired. Despite this, I have to go to work early this morning.
意味：昨日は遅くまで仕事をして疲れました。にもかかわらず、今朝は早くから仕事に行かなくてはいけません。

in spite of

「in spite of」も「～にもかかわらず」という意味で使われる表現です。
「despite」と同じく、書き言葉として使うことが一般的で、文末・文頭どちらにも使えます。　

「in spite of」の後ろには名詞、名詞句、動名詞が続き、「コンマ」で区切ります。

例文：In spite of not being able to speak English, my sister went to study in the U.S.
意味：妹は英語が話せないにもかかわらず、アメリカへ留学してしまいました。

綴りが「despite」と少し似ているので、「despite of」と間違えないように注意しましょう。

「despite」と「in spite of」の違いは？

意味も使い方もそっくりな「despite」と「in spite of」に違いはあるのでしょうか？

「despite」と「in spite of」で比較すると、実は「despite」の方がアメリカで一般的に使われているという違いがあります。
また、「despite」の方がよりフォーマルな表現です。

ビジネスシーンで使える「～にもかかわらず」

「despite」や「in spite of」はフォーマルシーンでも使える表現です。
他にもビジネスシーンやフォーマルな場で使える「～にもかかわらず」の表現を紹介しましょう。

despite the fact that～ / in spite of the fact that～

「despite the fact that～」は、最もフォーマルな「～という事実にもかかわらず」の表現です。
「in spite of」の方を使って、「in spite of the fact that～」という言い方でも同じ意味になります。

例文：Despite the fact that it was the first project he had ever worked on, he did it very well.
意味：初めて手掛けたプロジェクトにもかかわらず、彼はとてもうまくやりました。

nevertheless / nonetheless

「nevertheless」や「nonetheless」も、フォーマルに「～にもかかわらず」を表現する言い方です。

「nevertheless」は、文頭・文中・文末のどこにでも置くことができます。
文中で使う時は「～, nonetheless, ～」と両側をコンマで区切るのが一般的です。

例文：The director was very complimentary of my project. Nevertheless, the project was not adopted.
意味：部長はわたしの企画をとてもほめてくれました。にもかかわらず、企画は採用されませんでした。

どちらかと言うと「nevertheless」の方がよく使われ、ネット上やメールなどでは「NTL」と省略されることもあります。

「～にもかかわらず」の言い換え表現

「～にもかかわらず」という意味で使える様々な言い方を確認しておきましょう。

that said

「that said」は「～にもかかわらず、～とは言っても、そうは言ったものの」などの意味で使われる表現です。
基本的に文頭に置いて使われます。

but / however

逆接の接続詞である「but」や「however」でも、「～にもかかわらず」というニュアンスを伝えることができます。
意味は同じですが、「however」は「but」よりややフォーマル寄りの表現です。

although

書き言葉でよく使われる接続詞「although」も、「～という事実にもかかわらず、～ではあるが、～だけれども」という意味を持っています。
「although」は基本的に文頭で使われます。

though

話し言葉で非常によく使われる「though」も、「～にもかかわらず」という意味を含む接続詞です。

とてもカジュアルな言い方で、文頭でも文末でも使えます。
ネット上で使われる時には「tho」と略されることもあり、略語の場合は文末でのみ使われます。

「even though」は、「though」をさらに強調したい時に使われる表現です。

no matter how

「～にもかかわらず」に似た意味になる表現に、「no matter how～, …」があります。
「どんなに～であろうとも…だ」という意味です。

疑問詞の部分を変えると、「no matter who～（たとえ誰であっても）」「no matter what～（たとえ何が起ころうと）」という表現もできます。

for all that

「for all that」や「for all」という熟語も「～とは言うものの、それにもかかわらず」という意味を伝えることができます。
「for all that」なら後ろには「主語＋動詞」が続き、「for all」なら後ろに続くのは「名詞」です。

regardless of

「regardless」は「～にかかわらず、関係なく、お構いなく」という意味の副詞です。
通常「regardless of」のフレーズでよく使用され、後ろには名詞が置かれます。

in the face of

「～に直面する」という意味で使われる「in the face of～」も、「～にもかかわらず」と表現できるフレーズです。
「in the face of～」の後ろには基本的に、悪い状況や出来事などを表す名詞が続きます。

まとめ

今回は、英語で「～にもかかわらず」「～とは言っても」と表現したい時に使う接続詞や前置詞、フレーズなどを解説しました。
前述した話題とは反対のことを言ったり、予想できない結果を話したりする時の英語表現を様々な場面で使ってみてくださいね。