接続詞「while」の意味と読み方は？「for a while」などの使い方も解説

Shiho 都内外資系勤務 / ライター

10歳の時に通い始めた英会話教室の影響で英語に興味を持ち、以来20年以上にわたりずっと英語の勉強を続けている。

高校生の時に英語スピーチコンテストで優勝経験あり。語学の有名な某四年制大学の外国語学部英語学科を卒業。留学経験はないながらも、TOEIC L&Rテストでは独学で925点を取得。現在は都内外資系企業にて、日々英語を使いながら仕事をしている。

また、会社員の傍らWebライターとして、英語学習コンテンツの制作にも携わっている。

この著者の記事一覧へ

「while」は、接続詞・名詞・動詞など様々な品詞として使われる英単語です。
ネイティブスピーカーの日常会話でも登場頻度が高く、決まり文句や熟語にもなっています。

今回は、「while」が接続詞・名詞・動詞として使われる時の意味と使い方を解説します。
類語である「during」や「as」との違い、よく使われるイディオムも覚えておきましょう。

 オンライン英会話探しをする人必見
おすすめのオンライン英会話

オンライン英会話57社を調査して厳選した「人気のおすすめオンライン英会話」のランキングをご紹介！

オンライン英会話の選び方から目的別のおすすめランキングが用意されているので自分にぴったりのオンライン英会話がきっと見つかります。

本当におすすめできる
人気オンライン英会話ランキングを確認

おすすめ通学型英会話教室はこちら

おすすめ人気の有名英会話教室・スクール比較ランキング10選【2024年最新版】 プロリア 英会話で申込みが多いおすすめ人気の有名英会話教室・スクールランキング10選【2024年最新版】は、英会話イーオン（AEON）、Berlitz（ベルリッツ）、NOVA、ECC外...

接続詞「while」の意味と使い方

まずは、接続詞としての「while」について考えてみましょう。

〜する間に、〜と同時に、〜しながら

接続詞「while」は、主に2つの出来事や行為が、同時に進行している状況を表す文章で使われます。
「〜する間に…する、〜と同時に…する、〜しながら…する」などと訳すのが一般的です。
「while」を含む節とメインの文章の主語が同じ場合には、「while」節側の主語とそれに続くbe動詞（be、am、is、are、was、were）は省略できます。

時と条件を表す副詞節の中では未来形が使えないので、「while」を含む節では必ず現在形を使いましょう。
また「while」節は文頭にも文中にも置けますが、文頭に置く場合にはメインの文章との間にカンマが必要です。

例文：I always drive my car while the radio playing.
意味：いつもラジオを流しながら車を運転します。

例文：While my mother was out, I cleaned the living room.
意味：母が出かけている間に、リビングを掃除しました。

例文：While she listens to the meeting, can write down every single word.
意味：彼女は一言一句をメモしながらミーティングを聞くことができます。

～する一方で、…だが一方〜、～だけども

接続詞「while」は、2つの出来事が同時に進行している状況を表すだけでなく、出来事を対比させそれぞれが対照的であることを強調する時にも使います。
「～する一方で…、～だが一方…」などと訳されることが多いです。
「while」節は文のどこにでも置けますが、どこに置いたとしてもメインの文章との間には必ずカンマが必要なので注意しましょう。

例文：While I was cooking, my husband was lying on the couch reading comic books.
意味：わたしが料理をしている一方で、夫はソファに寝そべって漫画を読んでいました。

例文：While some people go out for fun on weekends, others spend time relaxing at home.
意味：週末に遊びに出かける人がいる一方、自宅でのんびり過ごす人もいます。

「while」は、2つ以上の物事を比べることもできる接続詞です。
その場合は、比較するいくつかの物事を並べた後に一番最後の文を「while」で始めます。

例文：We all work for the same company, but he is a full time employee, she is a part timer while I am a temp.
意味：同じ会社で働いていますが、彼は正社員で、彼女はパートタイマーで、わたしは派遣社員です。

接続詞「while」の類語は？

2つの事柄が同時進行している状況を表す接続詞「while」の類語には、「during」や「as」などがあります。

「during」は前置詞で、「～の間に、～の期間中に、～の間ずっと」という意味です。
「while」節では「while」の後ろに「主語＋動詞」を含む文章が続くのに対し、「during」の場合は後ろに期間を表す名詞や名詞節が続く点が違います。

例文：During the event, our team experienced a significant increase in sales.
意味：イベントの期間中に、わたしたちのチームは大幅に売り上げを伸ばしました。

例文：He was working during Golden Week.
意味：彼はゴールデンウィークの間ずっと働いていました。

「as」は「～すると同時に、～している時に、～しながら」などの意味も持つ前置詞です。
使いどころも「while」と似ていますが、「as」節の主語とその後ろのbe動詞を省略することはできません。
また「as」は他にも様々な意味を持つので、混乱を避けるために「as」ではなく「while」が使われることが多いです。

例文：As I was leaving the office, he had just come back from a client meeting.
意味：わたしが退社しようとしている時に、彼はクライアントとの会議を終えて戻ってきました。

例文：My daughter is playing video games as she is chatting with her friends on her phone.
意味：娘はテレビゲームをしながらスマホで友達としゃべっています。

2つ以上の物事を対比させる「～する一方で」という意味は、「during」と「as」にはないので注意しましょう。

名詞・動詞として使う「while」

「while」という単語は、名詞や動詞としても使われます。

「while」を名詞として使う場合、意味は「時、時間、期間」などです。
あるまとまった時間や特定の期間を指します。

「while」を動詞として使うと、「（時を）のんびり過ごす、（時間などを）穏やかに経過させる、（暇などを）つぶす」といった意味にもなります。
「whiled away the time」という決まり文句で使われやすいです。

例文：They whiled away the time alone together at the end of the company trip.
意味：彼らは社員旅行の最後に2人だけで時間を過ごしました。

例文：On my next vacation, I will not go out anywhere and while away the time at home.
意味：次の休暇の時はどこにも出かけないで、家でのんびり過ごします。

「while」の発音と正しい読み方

「while」の発音記号は、「(h)wάɪl（米国英語）、wάɪl（英国英語）」です。

初めの「w」ははっきり発音しないので、カタカナ表記をしてみると「ワイル」に近くなります。
最後の「l」は、舌先を前歯の裏にぴったり付けて発音しましょう。

「while」を使った熟語

「時、時間、期間」を指す名詞の「while」は、様々な熟語や決まり文句の中にも使われています。
ネイティブスピーカーがよく使うフレーズを確認しておきましょう。

for a while

「for a while」は、「（動作・状態の持続時間が）しばらくの間、少しの間」という意味の熟語です。
「for a while after that」なら「その後しばらくの間」、「for a while now」なら「このところしばらく、ここしばらくの間」という表現になります。

例文：I’ll be out for shopping this evening and might not be back for a while.
意味：夕方は買い物に出かけるので、しばらくの間留守にするかもしれません。

例文：For a while now, we have been constantly examining the problems with the project.
意味：ここしばらくの間、わたしたちはプロジェクトの問題点を常に検証してきました。

after a while

「after a while」は、「少しの時間の後に、しばらくしてから、少し間をおいて、ややあってから、しばらくして、ややあって」などの意味で使われます。

例文：She began to answer the questions after a while.
意味：少し間をおいてから、彼女は質問に答え始めました。

例文：After a while, my daughter went to the park.
意味：しばらくしてから、娘は公園に向かいました。

in a while

「in a while」は、「少しの時間のうちに、すぐに、間もなく、しばらくすれば、もうちょっとしたら、少し経ったら」という意味の熟語です。
「in a little while」とも表現され、同じニュアンスで使われます。

「first～in a while」で、「〜ぶりの」と表現することもできます。

例文：He should be arriving there in a little while.
意味：彼は間もなくそちらに到着するはずです。

例文：All employees are happy to receive a salary raise for the first time in a while.
意味：久しぶりの昇給に社員全員が喜んでいます。

once in a while

「once in a while」は、「たまに、たまには、時々、定期的に、時たま、時折」などと訳される熟語です。
強調の「every」を付け加えて「every once in a while」とも表現します。

例文：My parents’ house is close by, so my mother sometimes comes to cook meals for me once in a while.
意味：実家が近いので、時々母が食事を作りに来てくれます。

例文：I go mountain climbing or camping every once in a while.
意味：たまに登山かキャンプに出かけます。

quite a while

「quite a while」は、「結構長い時間、かなり長い間、ずいぶん長期間」を意味する熟語です。

例文：I swam for quite a while and got tired.
意味：結構長い時間泳いだので疲れました。

例文：The parents have been discussing this for quite a while.
意味：両親はかなり長い間、この件について話し合ってきました。

a while ago

「a while ago」は、「少し前に、先ほど、この間、しばらく前に」というニュアンスで使われます。
「a little while ago」とも表現します。

例文：The department head returned to the office a while ago.
意味：先ほど部長がオフィスに戻りました。

例文：The manager has not yet arrived, even though the opening time was past a little while ago.
意味：少し前に開店時間を過ぎたのに、まだ店長が到着していません。

all the while

「all the while」は、「ずっとその間に、その間ずっと、その間いつも、～している間じゅう」という意味で使われる熟語です。

例文：She kept talking all the while she was with her lover.
意味：彼女は恋人と一緒にいる間じゅう、しゃべり続けていました。

例文：My sister plays her favorite music all the while she is doing her homework.
意味：妹は宿題をしている間ずっと、好きな音楽を流しています。

It’s been a while since～

「It’s been a while since～」というフレーズで、「〜をするのは久しぶり、久しぶりに～する、～するなんて久しぶりだ」と表現できます。
「It has been a while since～」を省略した形です。

例文：It’s been a while since I have received a bonus.
意味：ボーナスをもらうのは久しぶりです。

例文：It’s been a while since I last saw a friend from college, but I will be meeting them next week..
意味：来週、久しぶりに大学時代の友人に会います。

「since」以下を続けず「It’s been a while!」だけでは、「久しぶり！」という挨拶になります。

take a while to～

「take a while to～」というフレーズで、「～するのにはしばらく時間がかかる」を表現できます。
「take＋人＋a while to～」なら、「人が～するのにしばらく時間がかかる」という意味です。

例文：It takes a while to heal fractures.
意味：骨折が治るにはしばらく時間がかかります。

例文：It will be take her a while to speak English.
意味：彼女が英語を話せるようになるには、しばらく時間がかかるでしょう。

まとめ

今回の記事では、「while」が接続詞・名詞・動詞として使われる時、それぞれどんな意味になるのかを使い方も含めて解説しました。
「while」が使われた熟語やイディオムは日常的な会話でもよく耳にするので、類語との使い方の違いも併せてしっかり理解しておきましょう。