動物の「カバ」は英語で「hippopotamus」？意味や読み方、省略形を解説！

Shiho 都内外資系勤務 / ライター

10歳の時に通い始めた英会話教室の影響で英語に興味を持ち、以来20年以上にわたりずっと英語の勉強を続けている。

高校生の時に英語スピーチコンテストで優勝経験あり。語学の有名な某四年制大学の外国語学部英語学科を卒業。留学経験はないながらも、TOEIC L&Rテストでは独学で925点を取得。現在は都内外資系企業にて、日々英語を使いながら仕事をしている。

また、会社員の傍らWebライターとして、英語学習コンテンツの制作にも携わっている。

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水辺に生息し、動物園でもよく見られる動物「カバ」を英語で言えますか？
「カバ」は正式名称が非常に長いので、ネイティブスピーカーでも通常は省略形を使って呼んでいるんです。

今回は、動物の「カバ」の英語での正式名称とその由来、さらに省略した呼び方を解説します。
「カバ」の別名や種類による呼び方の違いも紹介しますので、この機会に「カバ」に関する英語の語彙や知識を深めましょう。

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「カバ」ってどんな動物？

「カバ」は、野生ではアフリカのサハラ砂漠以南の川や湖に生息する、半水生の哺乳類です。
群れで生活し、日中は水の中で過ごしていますが夜になると陸にあがってきて草を食べます。
大人のカバは3～4メートルほどの体長で、重さはオスが2トンから3トンほど、メスは2トン程度です。

カバは水の中で過ごす時間が長いため泳ぎが得意と思われることもありますが、実は指の間にある水かきを使って川の底を蹴るようにして歩いています。
息を止めて水に潜るのが上手で、大人のカバは5分程度は潜っていられます。

カバは哺乳類の中でも凶暴で危険な動物です。
自分の縄張りに侵入者がいれば、時速40キロメートルで走って追いかけ、強い牙と顎で攻撃します。

「カバ」を英語で言うと「hippopotamus」

「カバ」という動物の英語の正式名称は「hippopotamus」です。
複数形には「hippopotamuses」と「hippopotami」の2つが使われています。

それでは、「カバ」を意味する「hippopotamus」の発音や由来、省略形を確認していきましょう。

「hippopotamus」の発音と読み方は？

「hippopotamus」は、カタカナ語ではよく「ヒポポタマス」と綴られています。
しかし、英語の発音記号を確認するとアメリカ英語では「hìpəpάṭəməs」、イギリス英語では「hɪpʌˈpɑ:tʌmʌs」です。
あえてカタカナで表記するなら「ヒッポパーラマス」の方が英語の発音に近いでしょう。

「hippopotamus」はアルファベット12文字でできており、「hip・po・pot・a・mus」と5音節に分かれる非常に長い英単語です。
発音する時には、3音節目の「p」にアクセントを置きます。

「hippopotamus」ってどんな意味？

「hippopotamus」という英単語は、ギリシャ語が由来になった言葉です。
ギリシャ語で「馬」を表す「hippos」と「川」を表す「potamos」が組み合わさってできた「川の馬」という意味の語が元になっています。

「カバ」は日本語で「河馬」と書きますが、この名前も「川の馬」を意味するこのギリシャ語を直訳してできた漢字です。

「hippopotamus」を省略すると「hippo」

「hippopotamus」の省略形は「hippo」です。
発音記号は「hípoʊ（アメリカ英語）、hípəʊ（イギリス英語）」で、読みは「ヒポゥ」に近くなります。
「hippo」を複数形にすると「hippos」です。

「hippopotamus」という単語は音節が多くネイティブスピーカーでも発音しにくいため、カジュアルな日常会話の中ではこの省略形「hippo」の方が使われています。

「カバ」を使ったフレーズ

「hippopotamus」や「hippo」を使って、「カバ」の生態を説明する例文を作ってみましょう。

例文：Hippos are primarily grass-eaters, not carnivores.
意味：カバは主に草を食べる動物で、肉食ではありません。

例文：Every year on February 15 is World Hippo Day.
意味：毎年2月15日は「世界カバの日」です。

例文：The habitat of wild hippopotamuses is south of the Sahara Desert in Africa.
意味：野生のカバの生息地はアフリカのサハラ砂漠以南です。

例文：Hippopotamuses can run at speeds of up to 40 kilometers per hour.
意味：カバは時速40キロメートルで走ることができます。

例文：Hippos in the wild can be extremely aggressive and are considered the most dangerous of all mammals.
意味：野生のカバには狂暴な一面があり、哺乳類の中で一番危険な動物と言われています。

例文：Adult male hippos usually weigh between 2 and 3 tons, while females typically weigh about 2 tons.
意味：大人のカバの体重は、通常オスが2トンから3トン、メスは2トンほどです。

英語で「カバ」を表す他の言い方は？

「hippopotamus」や「hippo」以外にも、英語には「カバ」を指す言葉はあるのでしょうか？

例えば、学術的な書類や正式な文書では「river horse」や「water horse」という名詞が使われることもあります。
それぞれ「川の馬」「水の馬」という直訳で、「hippopotamus」と同じ語源から作られた言葉であるのが分かりますね。
「river horse」や「water horse」という名前はフォーマルシーンや改まった場で使われる呼び方で、日常会話の中で使われることはほぼありません。

また、こちらも日常的に使うことはありませんが、「カバ」の学名は「Hippopotamus amphibius」と言います。

「カバ」を種類別に言うと？

以前はいくつかの種類の「カバ」が生息していましたが、現在ではほとんどが絶滅してしまい「カバ」は2種類だけしか残っていません。
このうち動物園などでも観察できるいわゆる普通の「カバ」を、「hippopotamus」「hippo」と呼んでいます。

もう1種類の「カバ」は、アフリカ西部のリベリアやギニアなどに生息する「コビトカバ」と呼ばれる種類です。
「コビトカバ」は世界3大珍獣の1つに挙げられています。
大きさは1.5～1.7メートル、体重は180～270キログラム程度で、普通の「カバ」に比べるとかなり小さな「カバ」です。

そのため、英語でも「pygmy（小人、非常に小さい）」を使って「pygmy hippopotamus」や「pygmy hippo」と呼ばれています。
「pygmy」の発音記号は「pígmi（米国英語）、ˈpɪgmi:（英国英語）」で、読みは「ピグミイ」に近いです。

まとめ

今回は、水辺に生息する動物の「カバ」について、英語での正式名称から由来、省略形や別名まで解説しました。
日常会話で「カバ」を話題にする時には、ぜひネイティブスピーカーと同じように省略形の「hippo」を使ってみてくださいね。