英語の「holy shit（ホーリーシット）」の意味は？悪口や驚きを表すスラングを紹介！

長尾 浩市 株式会社EduMe代表

株式会社EduMe 代表　
アメリカ大学院にて英語教授法(TESL: Teaching English as Second Language) の修士を取得。

その後、高校生や大学生に英語を教えて20年。TOEFL指導や海外大学留学支援なども手がける。

現在は、子供向け英語プログラミング塾「ワンダーコード」を運営。

中高英語教員免許 / 英検１級 / TOEIC980点

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ネイティブとの会話や海外ドラマの中ではよく「holy shit」というスラングを耳にします。
「holy shit」とはどんな意味で、どんなシチュエーションで使う言葉なのでしょうか？

今回は、「holy shit」をはじめ悪口や罵倒に使われる英単語やフレーズを紹介します。
驚き・落胆・不愉快な気持ちを表現する様々なスラングを覚えて聞き取れるようになっておきましょう。

使用を推奨しているわけではございませんので、ご注意してください。

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「holy shit」ってどんな意味？

英語のスラング「holy shit」の意味は、「くそっ、マジかよ、しまった、ヤバい、マズい、ちくしょう、なんてこった」などです。
何か不愉快な思いをした時やがっかりした時、思いもよらない出来事が起こった時に驚きや後悔、不快感、困惑、恐怖感などを表現できます。

例文：Holy shit! It cost me 20,000 yen to repair my smartphone.
意味：くそっ！スマホを修理に出したら2万円も取られたぜ。

例文：Holy shit, I overslept! If I’m late next time, I’ll get a pay cut!
意味：ヤバい、寝坊した！今度遅刻したら減給になっちゃうのに！

「holy」の意味

「holy」は通常、物事や人物、場所などに対して「神聖な、聖なる、畏敬すべき」と表現する時に使われる形容詞です。
「holy bible（聖書）」や「holy night（聖なる夜）」など宗教的意味合いの強い物事に関する表現によく使用されています。

しかし、口語では「程度があまりにひどいこと」を強調するという役割もあり、「holy shit」はその典型です。

ネイティブスピーカーの間では、驚いたり罵ったりする時に「holy」のような神聖な単語をあえて使うという習慣があります。

「shit」の意味

「shit」は名詞では「ふん、大便、くそをすること」、動詞では「大便をする、くそをする」という意味です。
口語では、「shit」だけで「くそっ、しまった、ちくしょう」など苛立ちや怒り、罵りの言葉にもなります。

文字通りの汚いものを指す「shit」を使ったスラングは、「S」から始まる汚い言葉として「Sワード」と呼ばれ放送禁止用語に指定されています。
公共メディアで放送される時には「shit」の箇所には修正音がかぶせられ、紙媒体の文章内では「hi」の部分を「xx」に置き換えて「holy sxxt」などと伏字にされるのが一般的です。

「shit」はこれほどの規制がかかる汚い言葉なので、使う時にはシチュエーションや相手との親しさのレベルに十分配慮をしましょう。

「holy shit」に似たスラング

「holy shit」に似たスラングには「fuck（くそっ、ちくしょう、ヤバい）」があります。
「fuck」も放送禁止用語に指定されるほどの汚い言葉で、「F」から始まる「Fワード」と呼ばれています。

SNSなどでは「what a fuck（なんてこった、マジかよ）」というフレーズもよく使われ、「WTF」と省略されることもあります。

例文：Oh, fuck! The last train has gone out!
意味：ヤバい！終電が出ちゃった！

形容詞として使う場合には「fucking（ひどい、とんでもない）」が使用されます。

「holy shit」の言い換え表現

「holy shit」は下品で汚い言葉なので、できるだけ使用は控えた方が無難です。
そこで、「holy shit」に比べて穏当に「くそっ、マジかよ、ちくしょう、ヤバい」という気持ちを表現できるカジュアルな言い方を紹介します。

holy crap

「holy shit」を少しだけ穏当な表現に言い換えたのが「holy crap」です。
「crap」にも「ふん、うんち、くず、ごみ」という意味がありますが、「shit」ほど下品な言葉ではありません。

例文：Holy crap! Why is the train delayed only on the day I go on a date with her!
意味：ちくしょう！なんで彼女とデートする日に限って電車が遅れるんだよ！

例文：Holy crap, I forgot to lock the house!
意味：しまった、家のカギをかけるのを忘れた！

shoot

「shit」ほど下品さのないもう一つの表現は「shoot」です。
何かミスや失敗をして「しまった！」と言いたい時に使えます。

例文：Shoot! I forgot to bring my wallet, so I can’t buy the manga released today!
意味：しまった！財布を持ってくるのを忘れちゃったから、今日発売の漫画が買えないじゃん！

holy moly

カジュアルに驚きや困惑を表現するには、「holy moly」というフレーズも使われます。
「うわー！、なんてことだ！、おやまあ！、なんだって？！」という意味があり、下品さの程度は「holy shit」よりずっと低めです。

例文：Holy moly! It looks like someone took my umbrella.
意味：なんてことだ！ぼくの傘が誰かに持っていかれちゃったみたいだ。

holy smokes

「holy smokes」も驚いた時やがっかりした時に使える表現です。
「すげー！、なんてこった！、ええー！、ちくしょう！」などと訳されます。

例文：Holy smokes! I was burglarized while I was on a trip!
意味：なんてこった！旅行に行ってる間に空き巣に入られちゃった！

「smokes」は「煙、霧」の複数形ですが、「holy smokes」には「煙」のニュアンスは入りません。

holy cow / holy mackerel

ネイティブには、驚きや困惑、信じられない気持ちなどを表現する時にあえて神聖なワードを使う習慣があります。
「God（神）」や「Christ（イエス・キリスト）」、「Mary（聖母マリア）」などの名前が使用されることも多いです。

しかしこうした宗教的に重要な意味を持つ単語をスラング（俗語）として使うとトラブルに発展することも少なくありません。
そのため、通常「God」は「Gosh」や「Goodness」に、「Christ」は「cow」「gee」「geez」「jeeze」などに、「Mary」は「mackerel」に言い換えて使われます。

よく耳にするのは「holy cow」や「holy mackerel」、「oh my goodness」、「oh gosh」などのフレーズです。
どれも驚いた時や信じられない気持ちを表す時に使われます。

例文：You bought such an expensive watch without consulting me? Holy cow!
意味：わたしに相談もなくそんな高い腕時計を買って来たなんて、うそでしょ？

例文：Oh gosh! I completely forgot that I had to submit an important report today!
意味：どうしよう！大事なレポートの提出が今日だってことすっかり忘れてた！

fudge / frick

「fudge」や「frick」は、汚い言葉「fuck」をマイルドに言い換える表現として使えます。

例文：Oh, fudge! I made another mistake and got scolded by the director!
意味：ちくしょう！またミスをして部長に怒られた！

形容詞「fucking」の言い換え表現は「freaking」や「effin」です。

まとめ

今回は、「holy shit」や「holy crap」、「holy cow」など、不愉快な時やがっかりした時、びっくりした時に使えるフレーズを紹介しました。
悪口や罵倒にも使われる言葉なので、相手との間柄やシチュエーションには十分注意しながら使ってみましょう。