「if」と「whether」、使い分けできてる？「〜かどうか」を意味する単語の違いを解説！

ゆういちろう ライター

学習塾で英語講師として33年の経験。多くの受験生達の志望校合格を実現してきました。英検指導にも精通し、小学生から高校生までの英検取得を支援しています。英語教育に対する深い理解と情熱を持ち、常に最新の教育方法を取り入れて、読者にとって有益なコンテンツを提供しています。教育に関する専門知識を活かし、信頼性の高い記事を通じて、皆様の学びをサポートしていきたいです。

この著者の記事一覧へ

英会話で「～かどうか」を表現したい時、よく使われるのは「if」か「whether」です。
これら2つの単語は、いったいどのように使い分けられているのでしょうか？

今回は、「～かどうか」を意味する接続詞「if」「whether」の基本の使い方と、それぞれの単語の違いを解説します。
2つの単語をどのように使い分けたら良いのか、しっかり把握できるようになりましょう。

 オンライン英会話探しをする人必見
おすすめのオンライン英会話

オンライン英会話57社を調査して厳選した「人気のおすすめオンライン英会話」のランキングをご紹介！

オンライン英会話の選び方から目的別のおすすめランキングが用意されているので自分にぴったりのオンライン英会話がきっと見つかります。

本当におすすめできる
人気オンライン英会話ランキングを確認

おすすめ通学型英会話教室はこちら

おすすめ人気の有名英会話教室・スクール比較ランキング10選【2025年最新版】 プロリア 英会話で申込みが多いおすすめ人気の有名英会話教室・スクールランキング10選【2025年最新版】は、英会話イーオン（AEON）、Berlitz（ベルリッツ）、NOVA、ECC外...

「〜かどうか」を意味する「if」と「whether」

「〜かどうか」という意味を表す英単語と言えば、「if」と「whether」です。
この2つはどちらも接続詞の役割を持っています。

「〜かどうか」という同じ意味を表現するのに、なぜ2つの単語が使われているのでしょうか？
それは、「〜かどうか」を表す場合に「if」と「whether」はそれぞれ異なる使い方をするからです。

では、2つの接続詞の具体的な使い方を確認して、それぞれの使い分けを理解できるようになりましょう。

「if」の意味と使い方

接続詞「if」にはいくつか意味があり、その中の1つが「～かどうか」です。

「～かどうか」を意味する「if」は、文章の中の目的語の位置に置かれます。
つまり、一般動詞の後ろに置いて使うということです。
多くの場合、「一般動詞＋if～」もしくは「一般動詞＋人＋if～」の形でよく使われます。

例文：I wonder if she will be able to travel to the US.
意味：彼女がアメリカへ出張に行ってくれるかどうか分かりません。

例文：I will ask my brother if he can give me a ride to the event tomorrow.
意味：明日、イベント会場まで送ってくれるか弟に聞いてみます。

接続詞「if」は、よく知られている通り、仮定の話や条件を提示する時にも使う単語です。
この場合は、「もし～なら、～という状況だとすると、～の場合、～という条件において」などと訳されます。
仮定や条件を表す「if」は、文頭でも文中でも置くことができます。

例文：If you can finish this assignment by tomorrow, we can go camping for the weekend.
意味：もしその課題が明日までに終われば、週末はキャンプに行けるよ。

例文：We would need to find a new staff member as soon as possible if he were to quit his job.
意味：もし彼が仕事を辞めるとなったら、できるだけ早く新しいスタッフを見つけないといけない。

「whether」の意味と使い方

「～かどうか」を意味するもう1つの接続詞「whether」の特徴と使い方も確認しましょう。

主語・目的語・補語として使える

「whether」の特徴は、目的語の位置だけでなく主語や補語の位置にも置けることです。
文頭にもbe動詞の後ろにも一般動詞の後ろにも置くことができます。

文頭の主語の位置に置かれる場合は「～かどうかは…だ」、補語としてbe動詞の後ろに置かれる場合は「～は…かどうかだ」と訳されます。

例文：Whether her presentation tomorrow is a success is up to her.
意味：明日の彼女のプレゼンが成功するかどうかは彼女次第です。

例文：The biggest question is whether we can enlist the cooperation of our clients.
意味：一番大きな問題は、クライアントの協力を取り付けられるかどうかです。

例文：Everyone doubts whether he will be late for tomorrow’s meeting.
意味：みんな、彼が明日の会議に遅刻しないかどうか疑っています。

「whether＋to不定詞」の形で使える

「whether」は、後ろにto不定詞を付けて「whether＋to不定詞」の形で使うこともできます。
「～すべきかどうか」というニュアンスです。
この形は、メインの文章と「whether」以下の文章の主語が同じ場合にのみ使えます。

例文：He keeps wondering whether to take the offer.
意味：彼はそのオファーを受けるべきかどうか、ずっと悩んでいます。

例文：I can’t decide whether to choose hamburger steak or beef stew for our anniversary side dish.
意味：記念日のおかずをハンバーグとビーフシチューのどちらにするべきか、決められません。

「前置詞＋whether～」の形で使える

「whether」は前置詞の後ろに置いて、「前置詞＋whether～」の形で使うこともできます。
よく一緒に使われる前置詞は「about（～について）」です。

例文：At tomorrow’s meeting we will discuss about whether we should move forward with this project.
意味：明日の会議では、このプロジェクトを進めるべきかどうかについて話し合います。

例文：I’m interested in whether how many people will come to this event.
意味：このイベントにどのくらいの来場者が来るのか興味があります。

「whether or not」で強調する

「whether」の直後に「or not」を付けて、「whether or not」の形で使うこともできます。
意味は「whether」とほぼ同じですが、「～なのかそうでないのか」と強調するニュアンスが含まれます。

例文：I really need to know whether or not he is going to be transferred.
意味：彼が転勤してしまうのかそうでないのかどうしても知りたいんです。

例文：Have you decided yet whether or not you will adopt that plan?
意味：そのプランを採用するのかしないのか、まだ決まっていないんですか？

「if」と「whether」の違いは？

ここまでで、「～かどうか」を意味する接続詞「if」と「whether」の使い方を確認しました。
それでは、「if」と「whether」それぞれどのように使い分けを考えたら良いのかまとめてみましょう。

文章の中のどこに置くか

「if」と「whether」の大きな違いは、文章の中のどこに置けるかという点です。

「if」は目的語の役割しか持っていないため、一般動詞の後ろに置いて使います。
一方、「whether」は主語・目的語・補語のどの要素にもなれるので、一般動詞の後ろだけでなく文頭やbe動詞の後ろに置くことが可能です。

つまり、「～かどうか」の文を目的語の位置に置く場合は「if」「whether」のどちらでも使えます。
しかし、主語や補語の位置に置く場合は必然的に「whether」を使うことになります。

to不定詞や前置詞、「or not」と一緒に使えるか

「if」は、to不定詞の前に置いたり前置詞の後ろに置いたりすることができません。
そのため、to不定詞や前置詞と一緒に使う場合は「whether」一択です。

また、「or not」の前にくっつけて使う場合は、「if」ではなく「whether」を使って「whether or not」になります。

「if」と「or not」をくっつけて「if or not」と表現することはできませんが、中間に文を挟んで「if～or not」と使うことは可能です。

カジュアルかフォーマルか

「if」と「whether」のどちらでも使える場合は、使うシーンによってだいたいの使い分けがされます。

「if」は比較的カジュアルなイメージの単語なので、日常会話では「whether」より頻繁に使われると言えるでしょう。
一方、「whether」は「if」より改まったイメージのある単語なので、フォーマルシーンやビジネスシーンで使われやすいです。

意味をはっきりさせる時には「whether」を使う

「～かどうか」を意味する接続詞「if」は、もう1つ「もし～なら」という意味も持っています。
そのため、文脈によっては「～かどうか」「もし～なら」どちらの意味で使われているのかがはっきり分からない場合があるのです。

例えば、以下の文章で「if」を使うと、「服を持っているかどうか」「もし服を持っていたら」という2つの意味に取れてしまいます。

例文：Please let me know if she has party clothes.
意味：彼女がパーティー用の服を持っているかどうか / もし服を持っていたら教えてください。

このような場合には、「～かどうか」という意味をはっきり伝えるために、「if」を「whether」で言い換えましょう。

例文：Please let me know whether she has party clothes.
意味：彼女がパーティー用の服を持っているかどうか教えてください。

まとめ

この記事では、「～かどうか」を表現する時に使う「if」と「whether」の使い方を紹介しました。
それぞれの単語の違いと使いどころをしっかり把握して、適切な単語を選べるようになりましょう。