英語の「I’m afraid」の意味は？「I’m afraid not」などよく使う文も紹介

Shiho 都内外資系勤務 / ライター

10歳の時に通い始めた英会話教室の影響で英語に興味を持ち、以来20年以上にわたりずっと英語の勉強を続けている。

高校生の時に英語スピーチコンテストで優勝経験あり。語学の有名な某四年制大学の外国語学部英語学科を卒業。留学経験はないながらも、TOEIC L&Rテストでは独学で925点を取得。現在は都内外資系企業にて、日々英語を使いながら仕事をしている。

また、会社員の傍らWebライターとして、英語学習コンテンツの制作にも携わっている。

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「I’m afraid」や「I’m afraid not」などの表現は、フォーマルシーンやビジネスの場でよく耳にするフレーズです。
今回は、この「afraid」という形容詞の持つ意味と使い方や、いろいろな場面で使える定番表現を解説します。

「afraid」を他の単語やフレーズで言い換える時にはどんな類語が使えるかも紹介するので、ぜひ日常会話や職場で使ってみてくださいね。

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英語の「afraid」ってどんな意味？

「afraid」は、「恐れて、心配して、怖がって、勇気がなくて、気遣って」などの意味を持つ形容詞です。
発音記号は「əfréɪd（米国英語）ʌˈfreɪd（英国英語）」で、読み方は「アフレイド」です。

「afraid」は瞬間的な怖さを表す単語ではなく、もともとの気の弱さや臆病な性格のために常に対象への怖さや不安、心配する気持ちを持っている状態を指します。
そうした種類の怖さのためにある行動や発言ができないという場合に使うのが一般的です。

また、「残念に思う、～しなければならないと思う、～ではないかと思う」というニュアンスでもよく使われます。

「afraid」の使い方

形容詞の「afraid」は、「主語＋be afraid＋前置詞」の形でよく使われます。
前置詞と組み合わせた時の使い方を確認しましょう。

be afraid to

「be afraid」に前置詞「to」を組み合わせると、「～する勇気がない、～するのを怖がっている、怖くて～することができない」という意味になります。
怖さのために「何かをしたいのにできない」というニュアンスです。

「to」の後ろには動詞を置きます。

例文：She is afraid to go out at night.
意味：彼女は夜に外出するのを怖がっています。

例文：The students were afraid to ask a question of Professor Franklin.
意味：学生たちはフランクリン教授に質問する勇気がありませんでした。

「be afraid to～」は「～することがおっくうで」という意味でも使われます。

例文：She is afraid to cook for herself and always eats out.
意味：彼女は自炊するのをおっくうがって、いつも外食しています。

be afraid of

「be afraid of～」は「～が怖い、～を怖がる、～を心配する、～を気遣う」という意味で、「of」の後ろには名詞か動名詞が続きます。

「be afraid to～」とは異なり、「be afraid of～」は「したくないことをしてしまうことや起きてほしくないことが起きること」への恐れを表現するフレーズです。
日常会話では「～をいやがって、おっくうがって」というニュアンスでも使われています。

例文：He is afraid of being stung by bees because he is allergic to them.
意味：彼はアレルギーがあるので、蜂に刺されることを怖がっています。

be afraid for

「be afraid for～」というフレーズは、「～が安全かどうか心配する、〜の安否を気にかける」という意味で使われます。

例文：My sister is constantly afraid for her daughter’s route to school.
意味：わたしの姉は、娘の通学路が安全かどうか常に心配しています。

例文：There was an earthquake in the region where my parents live, and I am afraid for their safety.
意味：実家のある地方で地震があったので、両親の安否を心配しています。

「afraid」を使ったフレーズ

日常会話の中で頻繁に使われる「afraid」を含んだフレーズを見ていきましょう。

I’m afraid（that）～

「I’m afraid（that）～」は「残念ながら〜と思う、恐れ入りますが〜です、申し訳ございませんが～です」という意味で、クッション言葉として定番のフレーズです。

今から自分が伝える内容を聞いて相手が気を悪くしたりショックを受けたりすることを「恐れる」というニュアンスで、「afraid」が使われています。
「that」は、基本的に省略されることの方が多いです。

「～と思う」の表現というと「I think（that）～」が思い浮かびますが、相手にとって不利な内容を伝える時やフォーマルな場面では「I’m afraid（that）～」を使う方が適切です。

例文：I’m afraid I have to go home soon.
意味：残念ながら、わたしはそろそろ家に帰らなくてはいけません。

会社や団体を代表して発言する時には「We are afraid（that）～」を使います。

例文：We’re afraid we can’t purchase your item.
意味：申し訳ございませんが、その商品を買い取ることができません。

「I’m afraid（that）～」に似た表現「I’m afraid to say（that）～」は、「申し上げにくいのですが〜です」という意味の定番フレーズです。

I’m afraid so.

相手に何かを尋ねられて「残念ながら、そのようです」と丁寧に答える時には、「I’m afraid so」が使えます。
「so」は相手の発言の内容を受けたもので、「Yes」の答えになります。

カジュアルな場面では、省略した「Fraid so」という表現も使われています。

I’m afraid not.

反対に、相手の質問に「No」、つまり「残念ながら、そうではないようです」と答えるには、「I’m afraid not」を使います。

I’m not afraid～.

「I’m afraid not」と語順が似ているので間違えやすいフレーズに「I’m not afraid～」があります。
こちらは「～は怖くありません」という全く違う意味になるので注意しましょう。

例文：I’m not afraid of thunder.
意味：雷なんて怖くありませんよ。

Don’t be afraid of～

「Don’t be afraid of～」で、「～することを気にするな、～を怖がらなくていいんですよ」という表現になります。
「of」の後ろに置かれるのは名詞か動名詞です。

例文：Don’t be afraid of new challenges.
意味：新しいチャレンジを怖がらなくていいんですよ。

I’m afraid but～は使える？

「申し訳ありませんが～です」と言う時には、「I’m afraid but～」と表現したくなることもあるかもしれません。
しかし、「afraid」の後ろに「but」を組み合わせるのは間違った表現です。

「but」を使う場合には「sorry」と組み合わせて、「I’m sorry but～（申し訳ありませんが〜です）」と表現します。

例文：We’re sorry but no rooms are available this weekend.
意味：申し訳ありませんが、今週末はお部屋の空きがありません。

「afraid」と言い換えられる類語表現

「afraid」の言い換えに使える類語や似た意味の表現を紹介します。

unfortunately

副詞の「unfortunately」は、「残念ながら、残念なことに、あいにく、申し訳ないことですが、遺憾ながら」という意味です。
通常、文頭に置いて文全体を修飾します。

例文：Unfortunately, tickets for the concert were sold out.
意味：あいにく、ライブのチケットは売り切れてしまいました。

1単語で「残念ながら」というニュアンスが伝わるうえ、幅広いシーンで使えるので、便利な副詞です。

sorry

「すまなく思って、心苦しく思う、残念に思う、遺憾に思う」というニュアンスの形容詞「sorry」も、「afraid」と言い換えできる単語です。
「I’m sorry to～」「I’m sorry（that）～」というフレーズでよく使われます。

例文：I’m sorry to say that you have been rejected.
意味：言いにくいのですが、あなたは不合格になりました。

「sorry」はカジュアルシーンでも気軽に使えるので便利です。

regret

「regret」は、「残念に思う、遺憾に思う、残念ながら～する」という意味の非常にフォーマルな動詞です。

面接後の不採用通知などでは「We regret to inform you that～（遺憾ながら～）」というフレーズが定番表現になっています。

例文：I regret to tell you that your father is not likely to be discharged from the hospital for a while longer.
意味：残念ですが、お父さんの退院はもうしばらく先になりそうです。

sadly

「悲しいことに、不幸にも、残念ながら」という意味を持つ副詞の「sadly」も、「afraid」と言い換えできる単語です。
文の頭に置いて、文全体を修飾します。

例文：Sadly, her transfer to London was not approved.
意味：残念ながら、彼女のロンドンへの転勤は認められませんでした。

scared

「scared」は「おびえた、怖がる、怖がって」という意味の形容詞です。
「afraid」と同じく、「be scared of～（～を怖がって）」「be scared to～（～するのが怖くて）」などの「be scared＋前置詞」の形でよく使われます。

例文：Catherine is scared of children jumping out while she is driving.
意味：キャサリンは運転中に子どもが飛び出してくることを怖がっています。

「afraid」は内面の気の弱さや臆病な性格が原因の怯えを表しますが、「scared」は外的要因がもたらす怖さを指します。

worried

「心配する」という意味で「afraid」を使っている場合には、「worried」という形容詞で言い換えられます。
「be worried about～」や「be worried that～」というフレーズで、「～を心配している、～ということを心配している」と表現できます。

例文：I am worried that it is already 10 pm, and my daughter has not come home yet.
意味：もう夜の10時になるのに娘が帰ってこないので心配です。

まとめ

今回は、「afraid」という単語の意味と使い方から、ビジネスシーンでよく使われる定番表現まで解説しました。
「afraid」を使ったフレーズで、「申し訳ありませんが～」「残念ながら～」と相手に丁寧に伝えられるように練習しておきましょう。