「写真」は英語で「photo」？「picture」？意味の違いを知っておこう

じゃいこ フリーランスライター / 元外資系CA

過去にエジプト、アメリカ、カタール、ニュージーランド在住経験があり、現在はウクライナ人夫と息子とドバイに在住。
人生の半分以上は海外で生活しているが、もともとTOEICは300点代。
高校時代にエジプトのアメリカンスクールに通い、初めは英語が全くできずストレスで胃潰瘍になりかけたが、
約3年かけて最終的にはTOEIC935点を取得。
その後アメリカの大学にて交換留学、日本での会社員を経て、英語を使った仕事をしたいと思い外資系客室乗務員として働く。
コロナ禍では、コスタリカにある国連平和大学のオンラインコースにて修士号を取得。
行ったことがある国は102カ国。今の夢は、小さな息子を色々な国に連れて行ってあげること。

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「写真」と表現する場合、英語では「photo」や「picture」などいくつかの単語が使われているのを見かけるでしょう。
これらの単語はどのように使い分けられているのでしょうか？

今回の記事では、「photo」と「picture」の持つ意味やそれぞれの使い分け方を紹介します。
あわせて、様々な画像や映像を指す単語「image」のニュアンスと使い方も復習しておきましょう。

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英語で「写真」は何と言う？

日常的によく使われている「写真」を意味する英単語を2つ紹介します。

photo

英語で「写真」と表現する場合に使われるのは「photo」です。
これは名詞「photograph」を省略した形で、カメラを使って撮影した静止画の「写真」のみを指します。

「photo」「photograph」の発音記号はそれぞれ「fóʊṭoʊ（米国英語）、fˈəʊtəʊ（英国英語）」「fóʊṭəgr`æf（米国英語）、fˈəʊtəgrὰːf（英国英語）」です。
カタカナ表記をしてみると、「フォゥトォゥ」「フォゥタァグラァフ」に近くなります。

どちらも複数の場合「es」ではなく「s」を付けるので、複数形は「photos」「photographs」です。
動詞としても使われ、「photo」は「～を写真に撮る」、「photograph」は「～の写真を撮る、～を撮影する」という意味になります。

例文：These are photos from a trip to Kyoto with my friends.
意味：これは友だちと京都に旅行に行った時の写真です。

例文：His hobby is taking photos of landscapes with a serious camera.
意味：彼の趣味は本格的なカメラで風景写真を撮ることです。

例文：The actress was photographed on her holiday.
意味：その女優は休日の様子を写真に撮られてしまいました。

picture

英語で「写真」と表現する場合には、もう一つ「picture」という単語も使われています。
「picture」は「写真」という意味だけでなく、「絵、映像、映画、画像、イメージ、図面、描写」など広範囲の視覚的な画像や映像を指す単語です。
発音記号は「píktʃɚ（米国英語）、píktʃə（英国英語）」で、カタカナ表記をしてみると「ピィクチャ（ル）」に近くなります。

「picture」は様々な視覚的な物を指すことができるので、一緒に使われる動詞によって何を指しているかが決まることが多いです。
例えば、「絵の具やペンキで描く」を意味する「paint」が動詞に置かれれば、「picture」は水彩画やペンキ絵など「（絵の具やペンキで描かれる）絵」を指します。
さらに「draw a picture」なら「線画を描く」、「take a picture」なら「写真を撮る」となり、「picture」の指す物が特定されます。

「picture」は動詞としても使われる単語で、その場合は「描写する、絵に描く、心に描く、想像する」などの意味です。

例文：She drew a large picture of a flower filling the screen of her sketchbook.
意味：彼女は（絵の具を使って）スケッチブックの画面いっぱいに大きく花の絵を描きました。

例文：Anyone is welcome to attend the exhibition, but is not allowed to take pictures of the exhibits.
意味：展示会にはだれでも参加できますが、展示物の写真を撮ることはできません。

例文：It is exciting to picture myself enjoying my college life to the fullest.
意味：大学生活を満喫している自分を想像するとワクワクします。

「photo」と「picture」の意味の違い

「photo」と「picture」は、どちらも「写真」という意味を含む単語です。
では、この2つの単語はどのように使い分けられているのでしょうか？

「picture」は「写真」という意味でも使われますが、それ以外の意味も多く持っています。
そのため「picture」を単体で使った場合、何を指しているのかがはっきり伝わりません。
動詞と一緒に使ったとしても、「show a picture」のように「picture」が「絵」を指すのか「写真」を指すのか判断が難しいという場合もあるのです。

一方、「photo」には「カメラを使って撮影した写真」という意味しかありません。
そのため、「写真を見せる」という文の場合「show a photo」と言えば誤解や間違いを避けられるでしょう。

このように、どちらも「写真」という意味を持つ「photo」と「picture」ですが、「写真」を指す場合は誤解を避けるため「photo」が使われる傾向があります。

「image」と「photo / picture」の違いは？

「写真」のような画像を指す単語というと、「image」を思い浮かべる人もいるかもしれません。
「image」は「photo」や「picture」とどのように異なるのでしょうか？

「image」は幅広い意味を持つ単語で、「画像」以外に「映像、彫像、銅像、肖像」なども意味します。
また、実際に目に見える姿や形のある物だけでなく「イメージ、印象、心証、観念」など頭や心の中で想像されたものも指すことができます。
発音記号は「ímɪdʒ（米国英語）」で、カタカナ表記をしてみると「イミィヂュ」に近いです。

「image」は、「photo」や「picture」と比べてややフォーマルなイメージの単語です。
「写真」という意味にもなりますが、普通の「写真」ではなく「本物を細部まで正確に写した写真」というニュアンスが含まれます。

例文：We are redesigning our company website and are looking for images that give an idea of ​​what the inside of the company looks like.
意味：会社のウェブサイトを一新するので、社内の様子が分かる画像を探しています。

例文：I had a great image of that college when I first visited there.
意味：あの大学を初めて見学した時のイメージは、とても良かったんだ。

まとめ

今回の記事では、「写真」を表現する時に使われやすい単語「photo」と「picture」について、それぞれの持つ意味や使い方を紹介しました。
「photo」と「picture」そして「image」の3つの単語を、表現したいものに合わせて使い分けられるようになりましょう。