英語の「ポジティブ」には意外な意味があった！？日本語との違いや使い方を徹底解説！

QOL向上委員会 ライター

私立中高英語教師歴10年。長期留学経験なしで、オンライン英会話などを活用して英語学習を継続。

TOEICは920点を取得。普段は中学生や高校生に英語を指導。
英語の苦手克服から、難関大学受験対策まで幅広く対応。

オンライン英会話5年目。さらに英語力向上を目指して日々学んでいます。

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前向きなイメージとして定着している「ポジティブ」という単語。広告やメディア、ビジネス界などあらゆる場面でよく使われるポピュラーなキーワードですが、本当の意味や使い方をきちんと分かっている人は実はそれほど多くありません。
そこで今回は、「ポジティブ」の意外な意味や日本語との違い、使い方を分かりやすく解説していきます。

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英語の「ポジティブ」のスペルと読み方

英語の「ポジティブ」のスペルは「positive」です。発音記号は「pάzəṭɪv（米）、pˈɔzəṭɪv（英）」で、「パズィティヴ」や「ポズィティヴ」と読みます。

英語の「ポジティブ」の語源は？

「ポジティブ」は、“置かれた”という意味を持つラテン語の「positus」が“合意で解決した”という意味を持つラテン語の「positivus」に変化し、“確かな”という意味の古期フランス語「positif」に変化した後、「positive」になったと言われています。

英語の「ポジティブ」の意味は？

「ポジティブ」という言葉の意味を調べてみると、意外と知られていない意味がたくさんあります。ここからは「ポジティブ」の意味と使い方が分かる例文を紹介します。

確実な、確信のある

確信が強いときや、疑いの余地がない場合に使います。「確信している」という意味で“sure”を使うことが多いと思いますが、“positive”も“sure”と似た使い方ができます。

例文：I’m positive she did.
意味：私は彼女がやったと確信しています。

「I’m positive」は直訳すると「私はポジティブです」となりますが、ネイティブの会話では「間違いないよ」、「絶対そうだよ」といった意味になるので覚えておきましょう。

積極的、楽天的

前向きに物事を考えたり、何かを成功させるために進んで行動をしたりすることなど、いい意味で使います。日本語の「ポジティブ」に一番近い意味になります。

例文：Michael is positive about this project.
意味：マイケルはこのプロジェクトに前向きです。

例文：Margaret took some positive steps to increase sales.
意味：マーガレットは売上を伸ばすためにいくつかの積極的な措置を講じました。

いい、役に立つ

何かの結果や、実際に起こっていることのいい側面や役に立つことについて使います。

例文：Jack’s teachings have had a positive effect on his son.
意味：ジャックの教えは息子によい影響を与えています。

例文：His project made a positive contribution on our company’s profit.
意味：彼のプロジェクトは当社の利益に貢献しました。

賛成の、好意的な

何かに対して好意的な意見、何かをすることを認める、支持する、といった意味で使います。

例文：Patricia is positive about my opinion.
意味：パトリシアは私の意見に好意的です。

例文：There was a positive response to our service.
意味：私たちのサービスに好意的な反応があった。

陽性の

電極や血液型、正数、医療などのテスト結果などに使います。

例文：Yesterday, I tested positive for coronavirus.
意味：昨日、コロナウイルス検査で陽性反応が出ました。

例文：She tested positive for cancer.
意味：彼女はガンの検査で陽性だった。

「positive」はほとんどがいい意味で使われますが、悪い意味でも使われることがあるので覚えておきましょう。

日本語の「ポジティブ」と英語の「positive」の違い

日本語の「ポジティブ」とは、「肯定的な」、「よい方向へ進んでいる」といった意味があります。例えば、「ポジティブな思考」というのは「よい方向への考え方である」ということです。
このように、日本語の「ポジティブ」は「よいこと」、「肯定的なこと」という意味合いが非常に強いということが分かります。

英語の「positive」とは、「よい方向に進んでいる」という意味合いは日本語の「ポジティブ」と同じですが、一方で「積極的に」という意味合いが強いです。例えば、「ポジティブなアプローチ」というのは「積極的によい方向へ進もうとする姿勢」を指します。

また、英語の「positive」は様々なシチュエーションで使われます。ビジネスでの会議やマーケティングでは「ポジティブなイメージ」、「ポジティブなフィードバック」が重要視されます。

英語の「ポジティブ」の類語

「ポジティブ」の類語には、「Optimistic（オプティミスティック）」や「Active（アクティブ）」などがあります。「Optimistic」は「楽観的」という意味があり、「Active」は「活発な、積極的、能動的」と言う意味があります。
では、それぞれの単語を使った例文を見てみましょう。

例文：Jasmine has an optimistic personality and always looks happy.
意味：ジャスミンは楽観的な性格で、いつも幸せそうだ。

例文：Brian is active even on vacation.
意味：ブライアンは休暇中でも活動的だ。

「positive」は「物事の良い側面に目を向けている」といったニュアンスですが、「optimistic」は「未来を楽観的に捉える」といったニュアンスがあります。
また、「positive」は気持ちを対象にしているのに対し、「active」は行動を対象としています。
積極性のあることを示す点では同じですが、対象が行動か気持ちかの違いがあります。

英語の「ポジティブ」の対義語は？

「ポジティブ」の対義語は「ネガティブ」です。スペルは「negative」となり、発音記号は「négətiv」で「ネガティヴ」と読みます。

「ネガティブ」には、「悲観的、消極的、否定的、陰性の」といった意味があります。類語には、「pessimistic（悲観的）」、「denial（否定）」、「adverse（不利な、否定的な）」などがあります。
では、「ネガティブ」を使った例文を見ていきましょう。

例文：Alexander is negative about this project.
意味：アレクサンダーはこのプロジェクトに消極的です。

例文：We received a negative response to the project we proposed.
意味：弊社が提案した案件に否定的な回答が返って来てしまった。

まとめ

今回は、意外と知られていない「ポジティブ」の意味や日本語との違い、使い方を解説しました。意味をしっかりつかんで様々なシーンで活用できるようにしましょう。