動物の「ナマケモノ」を英語で言うと？生態の説明の仕方や「怠け者」の言い方も紹介

しずく ライター / 地域通訳案内士

世界中の人と友達になりたい！国際交流・海外旅行が大好きなWebライター。
「英語を話せるようになって世界が広がった」という自身の経験から、英語を学ぶ楽しさや素晴らしさをたくさんの人に伝えていきたい。
現在は、英語学習に関する記事の執筆や、外国人旅行客への観光ガイド、幼児向けの英会話レッスンを不定期に行っている。
そのほか、カナダへの留学経験や就労経験、英語講師(小～高校生対象)として5年間の勤務経験がある。

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「ナマケモノ」は、主に熱帯雨林に生息し、一生のほとんどを木の上で過ごす哺乳類です。
木の上にいる時にめったに動かないことや、動きが非常に遅いことはよく知られています。

では、この「ナマケモノ」という動物は英語で何と呼ばれているのでしょうか？
ダラダラと怠けている様子の人を指す「怠け者」の英語表現もあわせて覚えておきましょう。

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英語で「ナマケモノ」は何と呼ぶ？

動物の「ナマケモノ」は英語で“sloth”で、複数形は“sloths”です。
発音記号は「slˈɔːθ（米国英語）、slˈəʊθ（英国英語）」で、カタカナ表記にすると「スロス、スラス、スラウス」に近いです。

日本語にはない“th（θ）”の音が含まれるため、一見発音するのが難しいと思われがちですが、発音のコツは舌先を前歯の前に出したまま息を吐くだけです。
コツさえ掴めばそんなに難しい発音ではないので、ぜひ練習してみてくださいね。

また、”sloth”は形容詞の”slow（動きが遅い・のろい）”が名詞形になったもので、動物の「ナマケモノ」を指す以外にも「怠惰、怠けること、ものぐさ、無精」という名詞としても使うことができます。
また「ゆっくりと行動する人」を表すスラングにもなっています。

「ナマケモノ」の食べ物や生息地を説明してみよう

動物の「ナマケモノ」は、中央アメリカから南アメリカにかけて広がる熱帯雨林が生息地の哺乳類です。

「ナマケモノ」は大きく分けて2種類に分かれています。
一つは「ミユビナマケモノ」と呼ばれる種類、もう一つは「フタユビナマケモノ」と呼ばれる種類です。
英語では「ミユビナマケモノ」を”three-toed sloth”、「フタユビナマケモノ」を“two-toed sloth”と呼びます。
名前の通り、「ミユビナマケモノ」は前足・後ろ足どちらも指が3本ずつですが、「フタユビナマケモノ」は前足の指が2本、後ろ足の指は3本です。

「ミユビナマケモノ」は動いている状態を見られる機会はかなり少なく、動いたとしても非常にゆっくりであるのが特徴です。
一方、「フタユビナマケモノ」は「ミユビナマケモノ」と比べて気性が荒く、やや活発に動きます。

また、「ナマケモノ」は、その一生のほとんどを木の上で過ごします。
平均的な寿命は、野生の場合では約10〜20年です。
食べ物は基本的に木の葉や木の実で、頻繁ではありませんが幼虫や鳥の卵などを食べることもあります。

哺乳類は外気温の変化に影響されて体温が大きく変化することがないのが通常です。
しかし、「ナマケモノ」は哺乳類であるのに外気温によって体温が変化するという特徴を持っています。

例文：Sloths are mammals that live in the tropical rainforests of Central and South America.
意味：ナマケモノは哺乳類で、中央アメリカから南アメリカにかけての熱帯雨林に生息しています。

例文：Sloths are classified into two main categories based on the number of fingers.
意味：ナマケモノは、指の数によって大きく2つの種類に分類されています。

例文：Sloths spend most of their lives in trees and live for 10 to 20 years in the wild.
意味：ナマケモノは一生のほとんどを木の上で過ごし、野生では10〜20年で寿命を迎えます。

例文：Sloths rarely move when they are in the trees.
意味：木の上にいる時、ナマケモノはめったに動きません。

例文：Sloths eat leaves, nuts, larvae and bird eggs.
意味：ナマケモノは、木の葉や木の実、幼虫や鳥の卵などを食べます。

例文：Although sloths are mammals, they are thermotolerant animals that are affected by outside temperatures.
意味：ナマケモノは哺乳類でありながら、外気温の影響を受ける変温動物です。

人間の「怠け者」は何と表現するの？

するべきことをせず怠けている人のことを「怠け者」と言うことがあります。
この場合は、どんな英語表現が使えるのでしょうか？

lazy person / lazy

「仕事や努力をしない怠け者、怠惰な人」は、英語で“lazy person”と表現できます。
よりカジュアルな表現として、“lazy”という単語もよく使われています。

“lazy”は形容詞で、「怠惰な、不精な、気を抜いて、だらけさせる、のろのろした」などの意味です。
発音記号は「léɪzi（米国英語）、ˈleɪzi:（英国英語）」で、似たような発音はカタカナ表記で「レイズィ」となります。

例文：I am a lazy person and have never been able to continue learning English.
意味：わたしは怠け者なので、これまで一度も英語学習を継続できたことがありません。

「主語＋be lazy」の形で、「～は怠け者です」という表現もよく使われています。

例文：I am lazy that I cannot finish my school work on time.
意味：わたしは怠け者なので、学校の課題を期限までに終わらせることができません。

sluggard

“sluggard”も「怠けていてダラダラしている人」を指す名詞として使われます。
発音記号は「slˈʌgɚd（米国英語）」で、カタカナ表記をすると「スラッガド」に近いです。

例文：That student is sluggard, but he submitted this assignment by the deadline.
意味：あの学生は怠け者ですが、今回の課題は期限までに提出しました。

“sluggard”は形容詞としても使われ、その場合は「怠惰な」という意味になります。

couch potato

休みの日に動かないで怠けている人のことを、”couch potato”と呼ぶこともあります。
特にソファに座ったり寝転んだりしてテレビばかり見ている人を非難する時に使われるスラングです。

“couch potato”の”couch”は「長椅子」を、”potato”は「ジャガイモ」を意味します。

例文：My son gets couch potato every time he goes on a long vacation.
意味：わたしの息子は、長期休みになると毎回怠け者になります。

まとめ

この記事では、動きが非常に遅い動物「ナマケモノ」を英語で何と呼ぶのか解説しました。
人間の「怠け者」を指す場合には、動物の場合とは異なる英語表現も使われるので、それぞれの表現を混同しないよう整理しておいてくださいね。