英語の「while」ってどんな意味？「～の間」を表す接続詞の読みや使い方を解説！

長尾 浩市 株式会社EduMe代表

株式会社EduMe 代表　
アメリカ大学院にて英語教授法(TESL: Teaching English as Second Language) の修士を取得。

その後、高校生や大学生に英語を教えて20年。TOEFL指導や海外大学留学支援なども手がける。

現在は、子供向け英語プログラミング塾「ワンダーコード」を運営。

中高英語教員免許 / 英検１級 / TOEIC980点

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英語の接続詞「while」と言えばまず「～の間に」という意味を思い出す人は少なくないでしょう。
でも、「while」の意味はそれだけではありませんし、「～の間」などある期間を表すのに使える表現は他にもたくさんあります。

今回は、「while」の持ついくつかの意味や用法を例文と併せて解説します。
「while」の入ったよく使われるイディオムや期間を提示するのに使える前置詞も紹介しますので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。

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「while」の意味と読み方

接続詞の「while」は「～する間、～の間ずっと、その間に、～と同時に、～しながら」という意味を持つ単語です。
ある2つのものを対比させる時に「一方で」という意味の接続詞としても使われます。
発音記号は「(h)wάɪl（米国英語）、wάɪl（英国英語）」で、読みは「フワイル、ワイル」です。

「while」は動詞や名詞としても使われています。
動詞の場合は「while away」という熟語で登場することが多く、「リラックスしてのんびりと時間を過ごす、ぶらぶらして時間をつぶす」といった意味になります。
名詞として使う場合は、「ちょっとの間、しばらくの間、少しの時間」という意味です。

「while」の用法

「while」を接続詞として使う時、「while」前後の文の主語が同じ場合は「while」に続く主語とbe動詞は省略可能です。

例文：I often had hot dogs for lunch while（I was）in New York.
意味：ニューヨークにいる間、よくランチにホットドッグを食べました。

未来の話題の場合でも「while」に続く文は現在形を使います。

例文：I think I will sleep all the time while I‘m on the plane.
意味：飛行機に乗っている間は、ずっと眠っていようと思います。

「while」が文頭に来る場合には、文の区切りのコンマを忘れずに付けましょう。

例文：While my son was at school, I cleaned the whole house.
意味：息子が学校に行っている間に家じゅうを掃除しました。

「while」を使ったイディオム

「while」を使って、様々な時間や期間を表すフレーズを作れます。確認しましょう。

for a while

「for a while」は「少しの間、しばらくの間」という意味です。
ある動作や状態がしばらく継続する時に使います。数分間～数日間と幅広い期間を表現できる熟語です。

「for」を省略して「a while」だけで使われることもあります。 

例文：Every night, I read a picture book to my daughter for a while until she sleeps.
意味：毎晩、娘が眠るまでしばらくの間絵本を読んであげます。

例文：I‘m tired, so I‘m going to rest awhile.
意味：疲れたのでしばらく休憩してきますね。

「a while」に似た形の単語に「awhile」がありますが、意味は「a while」と同じく「しばらくの間」です。
しかし「awhile」は副詞のため、前置詞の後ろに置かれることはありません。

all the while

「all the while」は「その間中、～している間ずっと、その間ずっと」という意味です。

例文：I’m worried because my husband is snoring all the time he‘s asleep these days.
意味：最近、夫が眠っている間中ずっといびきをかいているので心配です。

a while ago

「a while ago」は「少し前に」という意味の熟語です。

例文：He came home a while ago, but he went out again soon after.
意味：彼は少し前に家に帰ってきたけど、またすぐに出かけてしまいました。

in a while

「in a while」で「もう少ししたら、間もなく、しばらくすれば、少したって、もうちょっとしたら」と表現できます。

例文：I will go shopping at the supermarket in a while.
意味：もう少ししたらスーパーに買い物に行ってきます。

quite a while

「quite a while」は「かなり長い時間、けっこう長い間」という意味の熟語です。
「for」を付け加えて「for quite a while」と表現することもできます。

例文：It will take for quite a while to put this kitchen in order.
意味：このキッチンを片付けるには、かなり時間がかかるでしょう。

例文：After waiting quite a while, Robert never came to the meeting place.
意味：かなり長い間待ったのに、ロバートは結局待ち合わせ場所に来ませんでした。

a short while

「a short while」は「少しの時間、すぐに、わずかな時間」を指す表現です。
「a little while」も同じ意味で使われます。

例文：Can I use your pen for a short while?
意味：ちょっとの間きみのペンを使ってもいいですか？

例文：The documents will be ready soon, so please wait for a little while.
意味：もうすぐ書類ができるので、少しの時間お待ちください。

once in a while

「once in a while」で「ときどき、定期的に、たまに」と表現できます。
「every」を付け加えた「every once in a while」も同じ意味です。

例文：When the weather is nice, I go cycling every once in a while.
意味：天気の良い日には、ときどきサイクリングに出かけます。

例文：It’s nice to go on a trip once in a while.
意味：たまには気晴らしに旅行に行くのも良いものですよ。

「～の間」を表す接続詞いろいろ

「～の間」を表現できる「while」以外の英単語を紹介します。

during

「during」は「～の間に、～の間ずっと」という意味があり、ある特定の期間を表す単語です。
接続詞の「while」は後ろに主語・述語を含む文章を置けますが、「during」は前置詞のため後ろには名詞が置かれます。

例文：Jane kept talking to Donald during the party.
意味：ジェーンはパーティの間ずっとドナルドと話し続けていました。

for

「for」も、話題に上っている期間の長さを提示する前置詞です。
「during」とは異なり、数字と単位を使って具体的な長さを伝えることができます。

例文：Janet has lived in Japan for 20 years, so she speaks Japanese very well.
意味：ジャネットは日本に20年住んでいるので、日本語がとても上手です。

まとめ

今回は、「while」の様々な意味や用法、また「while」を使った便利なイディオムを紹介しました。
英語には期間を提示するのに使える表現がたくさんあるので、使いこなせるように何度も練習してみましょう。