英語の前置詞「with」を使いこなせてる？具体的な使い方と意味を例文を使って解説

しずく ライター / 地域通訳案内士

世界中の人と友達になりたい！国際交流・海外旅行が大好きなWebライター。
「英語を話せるようになって世界が広がった」という自身の経験から、英語を学ぶ楽しさや素晴らしさをたくさんの人に伝えていきたい。
現在は、英語学習に関する記事の執筆や、外国人旅行客への観光ガイド、幼児向けの英会話レッスンを不定期に行っている。
そのほか、カナダへの留学経験や就労経験、英語講師(小～高校生対象)として5年間の勤務経験がある。

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「with」は、英語の日常会話の中で非常によく登場する前置詞のうちの一つです。
ただ、あまりに多くの使い方があるので、「～と一緒に」などの基本の用法でしか使えていないという人もいるかもしれません。

そこで今回は、英語の前置詞「with」の使い方を例文を用いてくわしく解説します。
基本の使い方から応用的な用法まで、様々なシーンで使いこなせるようになりましょう。

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英語の「with」とは

「with」は英会話の中で非常によく使われる前置詞の一つです。
前置詞なので「with」の後ろには必ず名詞や名詞相当語（代名詞、動名詞、名詞句など）が置かれます。

「with」の基本的なイメージは、「2つのものが繋がっている、繋がりがある」です。
人と人、物と物、人と物、人と状況・状態など、様々なものとの繋がりを表現できます。

「with」の意味と使い方

「with」の持つ基本的な意味と、それぞれの意味で使う場合の用法を確認しましょう。

～と一緒に（同伴）

「with」の最も基本的な使い方は「同伴・随伴」です。
対象になるのは主に「人」で、「～と一緒に、～とともに」と訳します。
「～と一緒に暮らして」と、誰かと同居していることを表現する時にも使えます。

例文：On weekends, I go to the river with my children.
意味：週末は子どもたちと一緒に川に遊びに行きます。

例文：My son has been going to school with the neighbor’s daughter since first grade.
意味：息子は1年生の頃から、隣の家の娘さんと一緒に登校している。

例文：She lives with her husband’s parents to care for them.
意味：彼女は、介護のために夫の両親と一緒に暮らしています。

～を持って、～を身に着けて（所持・携帯）

「with」は「物」を対象に、「～を持って、～を身に着けて」と所持・携帯していることを表すこともできます。

この用法では手に持つ物だけでなく、髪の色など体の部分や特徴なども表現することが可能です。
また、風邪やインフルエンザなどの病気にかかっているという状態や物に何かが付属している・くっついているという特徴も表せます。
そして、対象によっては「～をしている、～にかかっている、～の付いた」のように日本語訳が変化します。

例文：The weather forecast was for rain, so my sister went out with an umbrella.
意味：天気予報が雨だったので、妹は傘を持って出かけていきました。

例文：The man with the white mustache over there is my father.
意味：あそこにいる白い口ひげの男がわたしの父です。

例文：He is in bed with a bad cold.
意味：彼はひどい風邪をひいて寝込んでいる。

例文：A friend gave me a long wallet with lots of sequins.
意味：友だちがスパンコールのたくさん付いた長財布をくれました。

～を使って（手段・道具）

「with」は「～を使って、～で」と手段・道具を表現する時にも使います。
「with」の後ろにはものや道具、身体の部分を指す名詞が続くのが基本です。
また、「with the help of～ / with～help（～の助けで）」というフレーズも使われることがあります。

例文：My father carefully popped the cork with a wine opener.
意味：父はワインオープナーを使って丁寧にコルク栓を開けた。

例文：I always taste my new dishes before serving them to our customers.
意味：新しい料理は、必ず自分の舌で味わってからお客様にお出ししています。

例文：I collected the scattered coins with the help of a passerby.
意味：通りすがりの人に助けてもらって、散らばった小銭を拾い集めました。

例文：This project was completed smoothly with their help.
意味：彼らに手伝ってもらってこのプロジェクトはスムーズに完了した。

手段・道具を表現する「with」は、「using」と言い換えが可能です。

～を合わせて（包含）

「～を合わせて、〜を含めて、～込みで」という意味で「with」が使われることもよくあります。
メインのものにサブのものが付いてくるというニュアンスで、「with」の後ろにサブのものを指す名詞を続けます。
例えば税込価格など、料金や金額を表現する時に使われやすいです。

例文：The price for the special dinner is 5,000 yen with all-you-can-drink cocktails.
意味：スペシャルディナーの値段は、カクテル飲み放題を含めて5000円です。

例文：How much is the airfare for this time of year with the cost of fuel?
意味：この時期の航空運賃は燃料費込みでいくらですか？

～に属して、～の一員で（所属）

所属先を伝える時にも、前置詞「with」はよく使われます。
この場合、日本語訳は「～に属して、～の一員で」などです。

例文：She works with a team of designers at a company in San Francisco.
意味：彼女はサンフランシスコの企業でデザイナーチームの一員として働いています。

例文：He is with a medical clinic in the city center.
意味：彼は市内中心部の医療クリニックに勤務しています。

～のために、～のせいで（原因・理由）

「with」は「～のために、～のせいで」と原因・理由を説明する時にも使える前置詞です。
先にどんな結果になったのかを述べてから「with＋その原因」を付け加えます。

例文：My daughter couldn’t concentrate with all the noise around her.
意味：周りの騒音のせいで、娘は集中することができませんでした。。

例文：The flowers in the garden wilted with the lack of water.
意味：庭の花は水不足のせいでしおれてしまった。

～について、～に関して（関連）

「with」は、話題にしていることがどんな点や分野に関連があるかを表現する時にも使います。
「with」の後ろに関連している対象が置かれ、「～については、～に関しては、～の場合は」などと訳されます。

例文：He has a lot of experience with customer service.
意味：彼はカスタマーサービスに関して豊富な経験があります。

例文：She is highly skilled with computer programming.
意味：彼女はコンピュータプログラミングに非常に熟練しています。

～しながら（状況の付帯）

最後に紹介する前置詞「with」の意味は、「～しながら、～して、～したまま、～した状態で」です。
2つ以上の出来事が同時に起こっていること（状況の付帯）を表現できます。

1つ目の出来事を述べた後に、「with＋2つ目の出来事」のフレーズが続きます。
「with」の後ろは「名詞＋補語」の形で、この補語に使えるのは形容詞・副詞・現在分詞・過去分詞・前置詞句の5つです。

例文：You can’t use gas with the main valve closed.
意味：元栓を閉めたままガスを使うことはできないよ。

例文：He apologized to me earnestly with tears streaming down his face.
意味：彼は涙を流しながらひたすらわたしに謝りました。

例文：When my mother came home from her night shift, she fell asleep with her work clothes on.
意味：夜勤から帰ってきた母は仕事着のまま寝入っていた。

例文：She is still stunned with her hair disheveled.
意味：彼女は髪を乱したまま今も呆然としています。

例文：It was cold in the room, so I started cooking with my coat still on.
意味：部屋の中が寒かったので、わたしはコートを着たまま料理を始めた。

まとめ

今回は、日常会話でよく耳にする英語の前置詞「with」の主な使い方を解説しました。
「～と一緒に」「～を使って」など様々な表現ができる便利な「with」を使いこなせるように、何度も復習してくださいね。