子供に英会話の習い事は意味ない？無駄と言われる理由と英語早期教育のコツ

英会話は、親が子供にさせたい習い事の1位にランクインするほど人気の習い事です（参照：PR TIMES）。しかし、子供に英会話の習い事をさせるにあたっては、費用対効果やそもそも意味があるのかなど、わからないことも多いですよね。

この記事では、子供に英会話を学ばせるか迷っている人に向けて以下の情報を紹介します。

【結論】子供に英会話の習い事は意味ない？

プロリア英会話が行ったアンケート調査では、子供に英会話の習い事をさせた人の6割以上が英語力の上達を実感しているため、意味ないという事実はありません。

通学型の子供英会話教室では66％、子供オンライン英会話では64％の利用者が効果を実感しています。

残念ながら効果を実感できていない人も一部いますが、英会話教室で28％、オンライン英会話で25％と少数派です。

子供に英会話の習い事は意味ないと言われる理由・原因

子供に英会話の習い事が意味ないと言われる理由として、以下の5つを紹介します。

子供の興味関心や適性は個人差が大きく、上記の理由から英会話を習わせても「意味ない」と感じてしまう人も一部存在します。

子供が英会話に興味ない

そもそも子供が英会話に興味がない場合、効果が出にくいことがあります。

小さな子供は「将来役立つ」「世界が広がる」などの英語を学ぶメリットがわからないので、英会話に興味がないことも。そんな中、英会話スクールに通わせても、なかなか英語力が上達しないので「意味ない」と感じてしまう可能性があります。

子供は「自分が好きなことや興味があることをしたい」と思っているという調査結果もあり、英会話に興味を示さない子供に英会話を学ばせるのはハードルが高いと言えます。

無理に習わせている

親の希望で子供に無理に英会話を習わせている場合、上達につながりにくく、結果的に「意味がなかった」で終わってしまう可能性があります。

英会話だけでなく、多くの習い事に共通して言えることですが、子供が望まないことを無理にやらせても大した成果は得られません。それどころか、無理強いしていると子供が英語嫌いになってしまうことも。

英会話は人気の習い事ですが、無理にやらせても意味がないので注意が必要です。

英会話教室任せにしている

英会話の習い事が意味ないと言われる理由として、スクール任せにしている点があります。

英語習得には学習量や習慣化が重要なので、スクールに任せっぱなしではせっかく習っても身につきにくいです。たとえば、子供がレッスンで野菜の英単語を習っても、家で復習したり、日常生活で実際に使ったりしなければ習ったことは定着しません。

実際に、ある子供向けオンライン英会話スクールでは、英語学習をより効果的にするための方法として、予習復習が推奨されています。

レッスンの後は必ず復習をしましょう！
英語がどれだけ身につくかは復習が鍵です！

QQ Kids

「英会話の習い事をさせておけば大丈夫」と思い込まずに、子供にしっかり寄り添ってあげることが大切です。

英語に触れる量が不足している

英会話の習い事をするだけでは、英語に触れる量の不足しがちなので無意味に感じる可能性があります。

一般的に、母語話者にとって難しい外国語の習得には、2,200時間の学習が必要だと言われています（参照：U.S. DEPARTMENT of STATE）。

しかしながら、プロリア英会話の調査によると、英会話教室の平均受講回数は週1回。週1回通学して1時間のレッスンを受けるだけでは、根本的な学習量が足りません。

スクールの料金が高い

英会話の習い事は料金が高いことから、「費用対効果がよくない」→「意味ない」と考える人もいます。

子供に英会話の習い事をさせる場合、英会話教室で月額5,000〜10,000円ほど、オンライン英会話で月額3,000〜8,000円ほどのお金がかかります。

実際に通学型の英会話教室のアンケート調査では、料金満足度は37％と低く、不満に感じている人が多いことがわかります。

ちなみに、R＆C株式会社の調査によると、習い事の月謝平均は18,627円。他の習い事と比べて英会話スクールが高すぎることはないですが、習い事の数や家庭の予算によってはネックに感じることもあるでしょう。

英語の早期教育がおすすめできる子供の特徴

英語の早期教育がおすすめできる子供の特徴として、以下の3つの点があげられます。

これらの特徴はあくまで一般的な傾向であり、特徴にあてはまらなくても工夫次第で子供が英語学習に成功する可能性は十分にあります。子供の個々の特性を理解し、適切にサポートしてあげることが大切です。

英会話に興味・関心がある

英会話に興味・関心がある子供は、英語の早期教育に向いています。

「好きこそ物の上手なれ」ということわざにあるように、興味・関心があることや好きなことにはおのずと熱中できるので上達が早いものです。また、子供本人が好きなことであれば、自然と習い事が続くので結果的に効果を実感しやすいでしょう。

やる気がある

やる気がある子供は、英会話の習い事に向いています。

というのも、やる気や好奇心に満ちあふれていると、新しい言語や文化に対して興味をもって自ら進んで勉強に取り込めるからです。新しい単語や表現を学ぶ過程を楽しめるので、自然と習い事も長続きしやすいでしょう。

また、やる気があれば、自宅でも自主的に宿題に取り組んだり、英語のアニメを見たりしてスキルを向上できます。

積極的で外向的

積極的で外交的な子供の場合、英会話の習い事、とりわけ通学型の英会話教室やオンライン英会話などに向いています。

先生や他の生徒と積極的にコミュニケーションをとれるので、効果的にスピーキングやリスニングのスキルを伸ばしやすくなります。また、特に通学の英会話教室では、グループでのアクティビティやディスカッションなどがよく行われます。物怖じせず参加したり協力したりできると、子供本人がレッスンを楽しめるので英語学習が効果的に進むでしょう。

【体験談】英会話の習い事で子供に期待できる効果は？

英会話の習い事を続けることで、以下の3つの効果が期待できます。

オンライン英会話の習い事を5年間継続している間野さん親子の体験談とアンケート調査結果をもとに、効果について詳しく紹介します。

英語への興味関心が上がる

英会話の習い事を通して、子供の英語に対する興味関心を育めます。

プロリア英会話が調査したアンケート調査では、半数以上の人が「英語や言語への興味関心が上がった」と回答しています。

英会話の習い事は子供に無理にやらせると意味がないこともありますが、本人の小さな興味や熱意をしっかりサポートしてあげることで興味関心をグッと高められます。

英語力が上がる

英会話の習い事を続けた結果、英語力が上がる可能性が高いです。

実際に、英会話教室とオンライン英会話教室を利用した人の6割以上は、英語力の上達を実感できています。

実際にオンライン英会話を継続利用した6歳のお子さんの場合、半年ほどで「先生の話をおおよそ理解できる」まで、1年で「先生に英語で質問したり冗談を言ったりできる」までに英語力が成長したそうです（参照：プロリア英会話）。

コミュニケーション力がつく

英語の習い事を続けることで、コミュニケーション力がつく効果も期待できます。

プロリア英会話の調査では、英会話教室の良かった点として「コミュニケーション力がついた」と回答した人が36％いました。英会話の習い事をさせることで、英語力や興味関心が上がるだけでなく、コミュニケーション力も育める可能性があります。

実際にオンライン英会話を継続利用した6歳のお子さんの場合、習い事を3年間継続した結果、小学校の英語の先生に自分から臆せず話しかけられるようになったそうです（参照：プロリア英会話）。

子供の英語学習を意味あるものにするコツ

英会話の習い事を子供にとって意味のある経験にするコツは、以下の5つです。

子供に英語に興味をもってもらう

英会話の習い事を子供にとって意味あるものにするには、まず本人に英語に興味をもってもらうことが大切です。

子供本人が興味ないことを無理矢理やらせても大した効果は期待できないので、まずは根本的な興味を育む必要があります。

とはいえ、子供にいきなり英語に興味をもってもらうのは難しいので、まずは子供の興味に合わせて英語に関連するものを使って英語に興味をもつ「きっかけ」を作りましょう。たとえば、動物が好きな子なら動物に関する英語の動画を、アニメが好きな子ならアメリカのアニメを見せるなどです。

子供が楽しく学べる方法を選ぶ

英会話の習い事を無駄にしないためには、子供が楽しく学べる方法を選ぶ必要があります。

子供が習い事を続けて身になるのは、子供自身に「英語が楽しい」「英語が好き」という気持ちがあってこそ。仮に親が一番良いと思う習い事の形であっても、子供が楽しいと思えなければ続きません。

子供が英語を習う方法として、主に以下の方法があります。

たとえば、社交的で人と関わるのが好きな子なら通学型の英会話教室を、パソコンやタブレットを操作したり、デジタル教材やアプリで遊んだりするのが好きな子ならオンライン英会話を利用するなどです。

家で英語に触れる時間を作る

子供に英語の習い事をさせるなら、家でも英語に触れる時間を作りましょう。

語学習得には約2,200時間という膨大な時間が必要と言われています（参照：U.S. DEPARTMENT of STATE）。週1〜2回スクールに通うだけでは学習時間が圧倒的に不足してしまうので、日常的にできるだけ多くの英語に触れる工夫が必要です。

たとえば、以下のような方法でサポートしてあげるといいでしょう。

このように、子供が英語に触れる時間は工夫次第で増やせます。

強制や過度な期待は禁物

子供に英会話を習わせるにあたって、強制や過度な期待は禁物です。

親が英語教育に力を入れるあまり、子供に英語の習い事を押しつけてしまうと、やる気を損ない学びにつながりにくくなってしまいます。英会話に興味をもってくれないどころか、英語嫌いになってしまうリスクも。

また、英語の習い事に成果を期待しすぎると子供にプレッシャーを与えてしまうことがあります。

大切なのは、子供自身に英語に興味をもってもらい、楽しく習い事に通ってもらうことです。子供の意思やペースを尊重して、楽しく英語を学べる環境を整えてあげられるといいでしょう。

1年以上継続する

子供の英会話の習い事は、できるだけ1年以上継続しましょう。

プロリア英会話のアンケート調査によると、子供は大人と比べて英語力の上達までに時間がかかる傾向にあることがわかっています。

大人の場合、3ヶ月ほどの継続で効果を実感している人の割合が多くなっていますが、子供の場合は、通学・オンラインを問わず、1年以上の継続によって英語力の上達を実感できている人が急激に増えています。

子供の英会話の習い事についてのよくある質問

英会話は何歳から始めるべきですか？

英会話教室では3〜4歳、オンライン英会話では3〜7歳で英会話を始める人が多くいました。子供の興味関心に合わせて、英語の早期学習を始めるといいでしょう。

子どもが英語学習を始めた年齢

子供に英会話を習わせる理由は何ですか？

プロリア英会話が実施した調査によると、親御さんが子供向け英会話教室を利用した理由は以下のとおりです。

• 英語への興味関心・好意の醸成・苦手意識の克服のため
• 受験のため
• 学業やテスト対策のため
• 英検・TOEIC・TOEFLの資格対策
• 留学・ホームステイなど将来を見据えて

講師はネイティブの先生が良いですか？

講師の国籍によって、それぞれメリット・デメリットがあります。

	外国人講師	日本人講師
メリット	外国人に対する抵抗がなくなる 発音が良くなる 海外への興味が湧く	言葉が通じるので相談しやすい 日本の学校教育に詳しい
デメリット	質問やコミュニケーションに困ることがある 人見知りだと厳しいことがある	日本語を使う頻度が多くなる

通学型の英会話教室を利用した人を対象に行った調査では、42％が外国人講師を、29％が日本人講師を、残りの29％は両方を選んでいます（参照：プロリア英会話）。

子供の性格や英語レベルなどに合わせて選択しましょう。

まとめ

英会話の習い事は、子供が英会話に興味がなかったり、無理に習わせていたりすると上達を実感しにくいことから「意味ない」と言われることがあります。

しかし、実際には子供に英会話の習い事をさせた人の6割以上が効果を実感しているため、意味ないという事実はありません。

英会話の習い事で子供の英語力を向上させたい方は、以下の5つのポイントを意識してみてください。