英語で「もちろん」と言うには？「Of course」「Sure」の正しい使い方 ビジネスシーンでの使い方も紹介

長尾 浩市 株式会社EduMe代表

株式会社EduMe 代表　
アメリカ大学院にて英語教授法(TESL: Teaching English as Second Language) の修士を取得。

その後、高校生や大学生に英語を教えて20年。TOEFL指導や海外大学留学支援なども手がける。

現在は、子供向け英語プログラミング塾「ワンダーコード」を運営。

中高英語教員免許 / 英検１級 / TOEIC980点

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「もちろん」というフレーズは、相手からの依頼を快諾したり、確信を込めて質問に答えたり、日常のいろいろなシチュエーションで使用されます。
普段、日本語では「もちろん」と同じ表現で使用されます。ですが、英語になると「どのフレーズが最も適切なのか分からない」という人もいるでしょう。

この記事では、カジュアルな場面や、ビジネスシーンで「もちろん」と伝える表現をたくさん紹介します。
相応しい「もちろん」を使いこなせるようになりましょう!

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確信を伝える「Of course」

あらゆる場面で使える表現は「Of course」です。
発音記号は「əvkˈɔɚs（米国英語）、əvkˈɔːs（英国英語）」で、「オヴコース」と読みます。

「当たり前」「当然だ」という意味の「Of course」は、カジュアルな場面やビジネスシーンで使えます。
お願いされた時に「いいです」と引き受けたり、許可を求められた時に「もちろんどうぞ」と返事をしたり、何か確認された時に「間違いないね」と強い確信を示す場面で使われます。

「yes」や「no」の返事を強調して「Yes, of course（はい、もちろん）」「Of course not（もちろん、違います）」と言うこともできます。

カジュアルな「もちろん」の使い方

カジュアルな場面で「もちろん」「いいですよ、どうぞ」などという時に使える表現やスラングを見ていきましょう。

Sure

「Sure」は、お願いや誘いに「もちろんOK」と答える定番フレーズです。
「Did you～?（～したの？）」と尋ねられて、「I sure did（もちろんしたよ）」と返事をするときにも使います。

「Sure」の後に「I’d love to（ぜひそうしたいな）」「That is great（それはいいね）」などのフレーズを付け加えると、賛同や快諾のニュアンスを強調できます。

Sure thing

「Sure thing」は「Sure」よりさらにカジュアルな「もちろん」の表現です。

感謝やお礼を言われた時、「どういたしまして（これくらい当然のことです）」と「Sure thing」で返すこともできます。

Yea for sure

「Sure」を使ったスラングには「For sure」「Yeah, for sure」もあります。
「確かに、間違いなく」の意味で、相手の誘いや、お願いに快諾する「もちろん」というニュアンスで使われるようになりました。

Sure you can

相手に「もちろんいいですよ」と許可を出す時には「Sure you can」が使えます。

Why not?

誘われた時や何かのお願いをされた時には、「Why not?」というフレーズで「もちろんだよ！」と返事ができます。
直訳すると「どうしてnoなの？」となり、「（あなたの誘いやお願いを）断るわけがないよ」というニュアンスが伝わります。

「Why not？」は、カジュアルな場面で提案やアドバイスをする時にも使われます。

Totally

本来「Totally」は、「全く、すっかり、何から何まで、完全に」という意味を持つ副詞です。
それがアメリカ英語でスラングへと変化し、「うん、もちろん」と相手の考えや意見に同意・賛成するニュアンスで使われるようになりました。

「Totally」は、アメリカの若い女性を中心に使われるスラングです。

You bet

相手からのお願いに快諾する時、強く同意する時に使えるカジュアル表現が「You bet!」です。
「賭ける」という意味の「bet」を使い、「あなたが賭けても問題ないほど、私は快諾・同意します」というニュアンスになります。

「You bet」は「どういたしまして」という意味で使われることもあります。

No problem

相手の依頼やお願いを承諾する「もちろん」には「No problem」というフレーズも使えます。
「大丈夫、問題なくできるよ」「お安い御用さ」というニュアンスが含まれたカジュアルな表現です。

A：Can you make the quotation for company B by this evening?
意味：B社の見積書を今日の夕方までに作ってくれる？

B：No problem.
意味：お安い御用さ。

Clearly

「はっきり、明らかに、疑いもなく」という意味の「Clearly」も「もちろん、分かってるよ」というカジュアルな返事に使えます。

Obviously

「Obviously」は「明らかに、はっきりと、当然、言うまでもなく」という意味を持つ副詞です。
返事や相槌として使うと「もちろん、当然だね」というニュアンスが伝わります。

I’m positive

「疑いのない、確かな、確信して」という意味を持つ「positive」を使って「I’m positive（もちろん）」と答えることもできます。
何かを尋ねられたり確認されたりした時に「絶対にそうだよ」と確約するニュアンスです。

No doubt

「No doubt」には「疑いなく、確かに」という意味があり、「疑いようもなく快諾している（＝もちろん）」というニュアンスになります。

ビジネスシーンで使える「もちろん」

職場や目上の人との会話など、ビジネスシーンで使えるフォーマルな「もちろん」「構いませんよ」という表現を確認しましょう。

Certainly

「確かに、間違いなく、疑いのない」という意味を持つ「Certainly」は、イギリスでよく使われ、とても丁寧でかしこまった「もちろん」です。

高級レストランのスタッフがお客様に、あるいは部下が取引先や上司に、「かしこまりました」という意味で使うこともあります。

Absolutely

「Absolutely」は、相手の意見に賛同する「もちろんです」として使われます。

Definitely

「Absolutely」より少しカジュアルな「もちろんです」は「Definitely」です。
「yes」を強調して「Definitely yes（全くその通りです）」という表現もあります。

Undoubtedly

「間違いなく、疑う余地のないほど、明らかに」という意味の「Undoubtedly」を使って、丁寧に「もちろんです」と伝えることもできます。

By all means

「By all means」というイディオムは「もちろんどうぞ」「ぜひぜひ」と相手に促したり、許可を出したりすることができます。

With pleasure

「喜んで」という意味を持つ「With pleasure」も、依頼やお願いを快諾する時に使えます。
「喜んで～します、喜んで引き受けます（＝もちろんです）」という意味です。

Not at all

「Do you mind if ～?（～しても構いませんか？）」と尋ねられた時には、「もちろん構いませんよ」の意味で「Not at all」が使えます。

前置きに使える「もちろん」

日本語の「もちろん」は、「もちろん～ですが」「言うまでもなく」など、話の前置きを示す時にも使いますよね。
英語では、どういうフレーズが使えるか見ていきましょう。

Of course,

「Of course,～」「Clearly,～」「Definitely,～」「Obviously,～」などを文頭に置くと「もちろん～」「明らかに～」という前置きになります。

例文：Definitely, we should proceed with product development with top priority on user-friendliness.
意味：もちろん、ユーザーの使いやすさを最優先に商品開発を進めるべきです。

Needless to say,

「Needless to say, ～」というフレーズは、「言うまでもなく～です」「もちろん～です」の意味です。
フォーマルな場面や文中でよく使われます。

例文：Needless to say, this project will reach a wider audience.
意味：言うまでもないことですが、こちらの企画の方が幅広いユーザーを獲得できるでしょう。

Of course, but

「もちろん～ですが、でも…」と切り出すには「Of course～, but…」「Clearly～, but…」「Definitely～, but…」などが使えます。

例文：Of course this won’t please everyone, but it will allow to move forward with a stalled project.
意味：もちろんこれはだれもが納得できる方法ではありませんが、ストップしているプロジェクトを進めることはできます。

That’s certainly true, but

「That’s certainly true, but～」というフレーズで、「確かにそうなのですが、でも～」とワンクッションを挟んで意見を述べることができます。

例文：That’s certainly true, but I don’t think we should neglect services for existing users.
意味：確かにそうですが、既存ユーザーへのサービスも疎かにしてはいけないと思います。

You’re absolutely right, but

「You’re absolutely right, but～」も、「あなたのおっしゃる通りなのですが、～」と前置きをして別の考えを述べるフレーズです。

例文：You’re absolutely right, but it is quite difficult to recreate the rules once decided.
意味：おっしゃる通りですが、一度決定したルールを作り直すのはかなり難しいです。

まとめ

今回は、日常生活の様々な場面で英語で「もちろん」と伝える表現やフレーズを紹介しました。
カジュアルな場面で使えるスラングの「もちろん」や、フォーマルに依頼したりお願いを快諾する時の「もちろん」など、シチュエーションに合わせて使えるように練習しましょう！